無題：43スレ目178(短編) - 2ch黒猫スレまとめwiki

「久しぶりね、あんたがあたしの部屋に遊びにくるの。
　あんたさー、転校先ではちゃんと友達とかできてんの？」

「心配してもらわなくて結構よ。
　一応、その、クラスにおせっかいな女がいて……」

「へーそっか。あいつも心配してたからさー。よかったじゃん」

「ところで、その……」

「なによ？」

「こ、これはあくまで友達の話なんだけど、
　クラスメイトにこの前、いきなり告白されたって娘がいて……」

「告白っ！あんたに！？」

「わ、私じゃないわ。あくまで、友達の話よ、あくまで」

「はいはい、それよりどうしたのよそいつ」

「突然だったから驚いてしまって、そんなこと初めてだったし、
　どうしたらいいのかわからなくなって固まってたら、
　『返事は今度でいいから』って。わ、私じゃないわよ、私じゃ」

「へー、どんなやつなのよ、美形？」

「ま、まあかっこ悪くはないわね。身長も高くてクラスではいつも女どもに囲まれているわ」

「すごいじゃん。なんで？あんたのどこに惹かれたっての？」

「その……『貴女のミステリアスなところが素敵だ』って」

「くっさ！なにそれうわー。どうすんのよ、付き合うつもり？」

「そ、そんなわけないでしょ。」

「そうなの？」

「だって、その……、女同士なんて、可笑しいでしょう」

「あ、そっか。あんたの学校女子高だったね、忘れてた」

「この前言ったじゃない」

「ふーん……兄貴！よかったね！彼氏ができたとかじゃないってさ！」

「！？」

ガタッ！ドサドサドサ！

「女子高ってさぁ、『ごきげんよう、お姉さま』とかやるの？」

「やるわけないでしょう。ラノベの読みすぎよ」

「やってみてよ、ほれほれ」

「あなた、人の話を聞いているの？」

「いいからいいから！お願いだから！一回だけ！一回だけお願い！」

「い、いやよ。なんで私がそんなこと……」

「お願い！お願い黒にゃん！」

「ちょっと、変な呼び方しないで頂戴。
　仕方ないわね、一度だけよ。
　ごきげんよう、桐乃お姉さま」

「ｷ…(-＿-)ｷ(＿- )ｷ!(-　　)ｷｯ!(　　　)ｷﾀ(.　　ﾟ)ｷﾀ!(　ﾟ∀)ｷﾀ!!( ﾟ∀ﾟ )ｷﾀ━━━!!!
　あたしも愛してるよ黒にゃん！」

「ちょ！なにをっ……、やめなさい！ちょっと！」

「！！？」

ガタガタッ！ドサドサドサ！