次にプロクラブモードについて考えましょう。

1人プレイとプロクラブは別のゲーム

1人プレイ(1P)とプロクラブ(PB)は違うゲームだと考えて下さい。
1Pは11人全員が勝手にポジショニングをして
ボールをどう扱うか(パス、ドリブル、シュートなど)を考えるだけで
自分のしたいサッカーをする事が出来ます。
しかし、PBはボールにはあまり触れずどこにポジショニングをするかを
考えている時間がほとんどです。

1Pはボールを中心に考えるゲーム。
PBは人を配置するゲーム。

と考えましょう。

APEXやCODなどシューティングゲームをやった事があるでしょうか?
シューティングゲームで上手くなるコツとして
「エイムと立ち回りが大事」と言われます。
「エイム」は自分の武器の照準を敵に合わせる事で
「立ち回り」は試合中の動き方の事です。
いいエイム力を持っていればある程度強いし
立ち回りが良ければエイム力が平均的でもいい結果が出せます。
エイム力の差が少なければ、立ち回り勝負になる事も多々あります。

FIFAで言うと
「エイム=ボールを扱うスキル」
「立ち回り=ポジショニング」
と考える事が出来ます。
PBはボール技術を見せる場面は少なく、どう立ち回るかを考えるゲームです。

1Pは初心者でも上手くプレイできるように設定されています。
味方はパスフォローを常に入れて点が入りやすいように設定しています。
よって、ショートパスをポンポンとつなぐ事も簡単ですし、ポゼッションやダイレクトサッカーも簡単にできてしまいます。

しかし、それはCOMのオフ・ザ・ボール(ボールを持っていない時)の動きがしっかりしているからであり、PBではそのオフ・ザ・ボールの動きをプレイヤーが行わなければなりません。
そこが最大の違いで1Pのような試合展開を行うことはもちろん、1本のパスを通すことさえ難しかったりします。

実際のサッカーはもっとパスフォローは弱く、パスコースの数は少ないです。
PBではそういった状況が生まれやすいので1Pと同じようにプレイしようとしている人は味方のパスフォローが弱いとかショートパスにこだわった戦い方をしてうまくいかないケースが多々あります。

PBは一人ひとりがサッカー選手のように場面ごとに状況判断してプレイする事が大事であると同時に
1Pとは違うよりサッカー的感覚を楽しめるおもしろいゲームになっています。

PBにおける注意点

☓ COMにパス要求する

 ↓

〇 COMに任せてボールを引き出す事を意識する


基本的にパス要求は一切必要ありません。
なぜパス要求してはいけないのか?
サッカーの考え方として受け手にパスを出させる権利はなく、あくまでボールホルダーが判断して出す権利があり、
COMは優先順位の高低、選手のベクトルなどサッカーをよくわかっています。
COMはパサーとしては優秀です。

COMのパスを出す判断基準は
①守備選手を外している
②サイドよりも中央にいる選手
③前を向いている選手
④ボールより前にいる選手
どれもサッカー選手と同じ判断基準でパスを出します。

サイドに逃げるプレイヤー、選手を配置する意識のないプレイヤーはパス要求をする傾向が強いです。
自分がフリーと思って要求してもCOMはその先の展開を見て出さないだけで
よりよいパスコースの選択を一人の判断で潰しています。
ボールの流れ、COMの傾向を考えて動けば、パス要求をしなくてもどんどんパスを引き出す事ができます。

COMにパス要求をしないでポジショニングでパスを引き出すという感覚を身につけましょう。
そうする事でプレイヤー同士の時にもパスを引き出すという感覚が身に付きます.

☓パスミスは受け手のミス

 ↓

〇パスミスは出し手のミス


試合中パスミスした時に受け手に責任はありません。
パスを出した選手のミスです。
「ワンツー出したのに」「スペース出したのに」「ダイレクトで出したのに」など言い訳あるでしょうが、
それは味方の動き、相手の動きを見れていなかったという事です。

パスが通るのは味方が相手選手から外れている時なので人の動きをよく見て
最善のプレイを選択するようにしましょう。

受け手がポジショニングを取れていなくてパスコースが全くない時もありますが、
そういう時はパスをしないでドリブルすればいいのです。

つまり、ボールを持つという事は自分に主導権が来ているのでダイレクトでプレーしようとドリブルを始めようと自由ができます。
自由にプレイする分ミスプレイで終わらないことを意識してプレイしましょう。


☓ 守備時、CPUを追い越してボールを取りに行く

 ↓

〇 CPUに任せて自分のエリアで動く


CPUがDFラインにいる時、中盤の選手がCPUの代わりにクロスをヘッドをする、ボールを取りに行くというプレーは間違っています。基本的にCOMはサッカーをわかっているので相手は何人攻撃していて味方は何人守備をしているか人数を数えながら、自分の守備エリアを意識しながら対応しています。
COMと入れ替わってプレーする人は自分の守備エリアがわかっていない可能性があります。
基本的に守備時は味方同士ポジションを入れ替わることはありません。

COMの代わりに守備をするという事は相手1人に対して2人行っているので相手チームにフリーな選手が生まれる行為です。
そうして相手に有利な場面を作られ後手に回ってしまいますので
COMがヘッドが弱いと思うのなら自分がCBでプレーした方がいいでしょう。
COMも一人のプレイヤーと考えて近くにいてあげるという意識でプレーするようにしましょう。

☓ 攻撃時、サイドに人、ボールが流れる

 ↓

〇 中央に人数を多く、サイドは少なくする


サッカーで大事なのは中央のエリアでサイドは相手がボールを追いこむ場所です。
サイドはいくら攻め上がってもパスしかできない場所です。シュートエリアに味方がいなければ
守備側に追いつめられてしまいます。

サイド攻撃が効果的といわれるのは、「相手の中央の守備が堅い」という前提があります。
相手の守備が堅くなければサイドに持っていく必要はありません。
ボールのある所に守備は集まるのでサイド攻撃をしたければ
「外、外(SB→SH)」でなく、「外、中、外(SB→DM、CAM、ST→SH)」と意識しましょう。

☓ ボランチがサイドに行く、最終ラインに吸収される

 ↓

〇 バイタルエリアを守るように常に守備ブロックを意識する


ボランチが守備ブロックを崩すと相手がバイタルエリアでフリーになるので崩さないようにしましょう。
また、守備時に相手のクロスをクリアするよりも
DFがクリアしたこぼれ球を拾う事がボランチの仕事です。
クロスをクリアできないのはDFラインの責任であると同時に、
クリアしたこぼれ球を拾えないのはボランチの責任です。

バイタルエリアをあけないように気をつけましょう。

ミスを減らすには自分に何ができて何ができないかを考える事が大事です。
オフザボールでは自分の意図を持って動いてそれを味方がくみ取ってプレイが成立します。
「何となく動く事」がないようにしましょう。
最終更新:2022年07月22日 11:59