キボウノカケラ

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キボウノカケラ ◆Z9iNYeY9a2



これはまだ美遊、長田結花が健在であった時。
セイバーとその二人が共に行動していた時のこと。

「そういえばミユ、あなたに一つ聞いておきたいことが」
「何」

まだ少しは会話の取っ掛かりを掴んだセイバーは、この際疑問を可能な限り解消しておこうと一つのことについて問いかけた。

「私は、イリヤスフィールのことを知っています。しかし、それがここにいるあの少女とは異なる者であることも理解しています。
ですから聞いておきたい。
あなたにとって、彼女はどのような人なのですか?」

自分が知っているイリヤと、美遊が知っているイリヤは別人だ。しかしそれでも、どうしても自分の知る彼女と重ねて見てしまうのも事実。
だからこそ、そのイリヤに染まっていない、あくまでもあのイリヤスフィール自身を見ている者の言葉が聞きたかった。

「イリヤは、大切な友達」

そんな意図を察したのかどうかは分からないが、美遊は言葉を探るように口を開いていく。

「私がイリヤに会った頃、私は一人でやるべきことをやろうとしていた。だけど、私一人じゃできなくて、そんな時に力を合わせて戦うことになったのがイリヤだった。
私ができない、色んなことができて、そのうちイリヤは友達って呼んでくれた。
だけどイリヤは…色々あって戦うことが怖くなって、そんなイリヤがもう戦わなくてもいいようにって私が戦って、でも最後の敵は強くて、一人じゃどうしようもなかった。
そんな時に、イリヤは助けに来てくれた。友達だから、って。自分が戦わないせいで、私が傷つくのが嫌だから、って」 
「……」
「イリヤは、魔術の世界とは離れた世界で過ごしてきた。だけど、だから私が持っていない強いところがあるって、そう思う」
「平和な世界を享受してきた者ならでは、の強さということですか」
「たぶん違う。イリヤだからこその、強さ」
「何となくだけど、分かるかもしれません」

思案するセイバーの横で、ふと話を聞いていた結花が話に入る。

「私の仲間なんですけど、木場さんも海堂さんも、私よりずっと強いって思ったことがあって。
強さとかそういうんじゃなくて、自分の意志みたいなものっていうか、やりたいことがはっきりしてるというか。
それはきっと、色んな人と関わって好きな人とか好きなものとか、そういうものに触れてきたからなんじゃないかって思うんです。
私には、そういうの何もなかったから…」
「そう、ですか…」

セイバーにはその強さの理由ははっきりと認識までには至らなかった。
きっとセイバー自身がそういった繋がりがもたらす強さというものに疎かったこともあるのだろう。

その後も目的地、戦闘の音が聞こえる場所までは程々に会話を交えつつ3人は歩んでいった。

セイバーがそのイリヤの強さをはっきりと認識することになるのは、彼女がバーサーカー・ヘラクレスを倒したという事実を聞いた時になる。



遊園地に迫る気配を感じたセイバーは、それがイリヤ達のものだと感知して出迎えのために遊園地前に出た。

「さやかちゃん!!」

横には、親友の安否を気にしたまどかを伴って。

青髪の少女は魔法少女の衣装に身を包み、脇には銀髪の小柄な体を抱えている。
やや遅れて、後ろから灰色の何かが高速で駆け抜けてきた。
静止した灰色の何か、オルフェノクはその体を人の形へと変化させる。そこにいたのは乾巧であった。

イリヤは顔を伏せ続けていて見えないが、さやかと巧の表情は暗かった。
さやかに駆け寄ろうとしたまどかも思わず体を止めるほどに。

ふと、3人を見ていたセイバーとまどかは足りない者の存在に気付く。

「…ミユは、どうしたのですか?」
「美遊…は…」

重苦しそうに答えようとするさやか、その後ろで巧は顔をしかめながら悔しさをぶつけるかのように振りかぶった拳を壁に叩きつけた。
ガン!と薄い金属板の空洞を跳ねる音が響く。

「…嘘、美遊ちゃんも…?」

セイバーとまどかは、その反応で何があったのかを察してしまう。

「…あそこで俺が、無理やりにでも連れてきてりゃ…!!」
『…いえ、たとえ美遊さんだけ連れてきてもサファイアちゃんがいなければ結果は同じだったでしょう。
それが分かっていたからこそ、美遊さんは』
「お前っ…!」

後悔に苛まれる巧に対し、慰めの言葉のつもりでルビーが声をかけるも巧は別の意図で受け取ってしまい思わずルビーの小さな体を掴んでしまう。

「止めて!」

思わず声を上げたのはさやかだった。

「今そんなことで争ってもどうにもならないでしょ!
巧さんも、悔しいのは分かるけど、今一番辛いのは、この子なんだよ…?」

さやかはその手に抱えられた少女を示す。
表情は髪に覆われて見ることができないが、その身に纏った重苦しい雰囲気は友を失った悲しみを感じさせるには十分だった。

その姿に拳を改めて握りしめる巧。

「……」
「…とにかく、私はLさんを呼んでくるから。
まどか、あとで色々話すから今はイリヤのこと、ちょっと任せていい?」
「う、うん、分かった。
イリヤちゃん、行こう…?」

物言わぬイリヤに肩を貸しながら、空いた控室へと向かうまどか。
一方でルビーは、イリヤの手元を離れてフヨフヨと巧達の近くを浮いている。

「お前はついてなくていいのかよ?」
『状況の整理をするならあの場所での戦いの全貌を知ってる者が必要じゃないですか。
それに今は私がイリヤさんの側にいて万が一一人で飛び出してしまったらコトですし』
「いなくても飛び出すことはないの?」
『それはないです。そこまで状況を読む力を失ってるとは思いません』

巧には何となくだが、淡々と話すルビーの姿が少し冷淡にも感じられていた。
そんな気配を呼んだのか、ルビーはふと呟いた。

『―私まで冷静さを失ったら、たぶんイリヤさんと共に本当の意味で心中することになりかねませんから。
私のマスターは、イリヤさんただ一人なのですよ』

その言葉の中に、それをまるで自分に言い聞かせているかのような雰囲気を感じ取った巧は、それ以上口を出すことはできなかった。




やがてLがやってきたことで、巧とさやか、そしてルビーに起こった出来事についての報告が始まった。
巴マミの一件までは事前に合流したNとの情報交換で把握している。主な話はそれ以降のものだった。

「村上峡児は倒れましたか。脅威となり得た者が一人減ったというのは良き知らせですね。
一方で、一つの驚異に膨大な力が集まったことは警戒せねばなりませんが」

話を要約するLの前で、巧はある事実に顔を顰めていた。

「あいつが間桐桜って、アレが士郎の言ってた、守りたかったってやつなの、本当なのかよ…」
「間違いありません」
『ルビーちゃんも確認しています。実際イリヤさんの呼びかけにも応じましたし』
「何があったってんだよ…」

失い続けた果てに守ると決意したものが、最大の障害として立ちはだかっている。
その事実に苦悩する巧。

「…サクラは、おそらく死にたいのかもしれません。誰かの手で裁かれることで」
「………」
「デルタギアなるベルトで暴走し、自身にとって特別な存在であった者を手にかけてしまった。
おそらくサクラにとってそれを裁いてくれる唯一の存在が、シロウだったのでしょう。しかし、シロウはもういない」

顔を顰めて視線を下げるセイバー。

「もしサクラがここまでの状態に陥っていなければ、あるいは私がこの命を差し出すことで士郎のことの責任を取ることも考えていましたが…。
もはや私一人では彼女を止めることはできないでしょう。下手をすれば余計に事態を悪化させてしまう」
『あと私としては気になっているのは、あのクラスカードです。あの黒騎士のような英霊のカードは私達の認知しているものではありません』
「……。その英霊には、心当たりがあります。
黒い鎧を纏い、他者の武器をも自分のもののように扱う騎士、私の知る者にそれが可能だろう者がいます」
『もしかしてアレ、”円卓”の誰かですか?
それともう一つ、どうして桜さんがカードを使えたのか』
「いや、私もいけたんだけど。何だかいけるような気がしたからイリヤ達と同じようにやってみたら変身できて」
『なるほど、一枚剥けたみたいですねさやかさん。
だとすると、イリヤさん達が使うのを見て、同じようにできると思って使ったことで不運にもできてしまったということですね』

話を進めていく中で、巧は一人今の桜の状態について考え込んでいた。

デルタギア、暴走する力。
自分の意志でない殺人。

それによって失った大切なもの。

そして、裁かれたいという思い。
自分自身の手で死は選べない。だからこそ他者の手にかけられたいという思い。

それはまるで。

(あの時の、俺だ…)

真理を殺したと思い込んだ自分。
ファイズであることを捨てて木場の、草加の手にかかることを望んだ自分。

だとしたら。
彼女を止めにいくべきなのは。
士郎に託され、今の彼女の心に通じる経験を見た、自分なのかもしれない。


巧は椅子を引いて立ち上がった。

「巧さん?」
「間桐桜は、あいつは俺が止めに行く。お前らはここに残ってろ」

おもむろにそう言う巧。
最も焦ったのはさやかだった。

「ちょっ、巧さん、どういうつもり?!」
「どっちにしろここで待ってたらあいつそのうち追っかけて来る。だったら誰かが止めに行くしかないだろ」
「なら、私も」
『さやかさんはダメです。あなたとセイバーさんは戦闘、どころか生存だけでも魔力の有無が重要になる存在ですから、一度触れたら魔力を根こそぎ持っていく桜さんの能力との相性は最悪です。
それに、さやかさん。気付いてないと思いました?あなたのソウルジェムのそれ』

と、ルビーはさやかのソウルジェムを示した。
小さな亀裂の入った、魂の結晶を。

『おそらくクラスカードを使う時に、ソウルジェムを触媒に夢幻召喚してしまったんでしょうね。ですが英霊の力を物質化した魂に上書きなんてしたせいでとんでもない負荷がかかったんでしょう。
もしさやかさんが戦うことができるとすれば一度、無理が聞いても二度が限度でしょうか』
「……でも、私は巧さんの力に――」
「いいんだよ。お前はここにいろ。
お前にだって、大事なものあるんじゃねえのか」

巧の言葉が誰を指しているか。
今この場にはいない、戦う術を持たぬ親友のことを示していることに気付かぬほどさやかは鈍くはなかった。

「これは俺がやり残したことの戦いだ。
それにさやかには十分助けられた。あの時も、俺一人じゃたぶん勝てなかっただろうし。
ありがとな」
「……、なんでそんな、まるでこれが最後みたいな言い方すんのよ…」

巧の言葉にさやかが感じたもの、それは自分がいつ死んでもいいようにという覚悟だった。
それはずっと戦い続け、死というものをはっきりと認識した人が抱くものなのだろう、とさやかは思った。

だが、今の自分はそこには至れなかった。
巧にも見透かされたように大切なものがあるから。

それに気付いてしまった彼女には、巧に付いていくという選択肢に足踏みしてしまった。
だからこそ、それが選べなかった。

「いいよな、L」
「そうですね。戦力の分散はできれば避けたいのですが、残りの敵は彼女一人というわけではありません。
各個で対処できるならそれに越したことはないでしょう。乾さん一人で、というのが少し心配ではありますが…。
そうですね、ではもし生き残ることができたら、この遊園地に集まってください。いずれ私達も戻ってきます」
「ああ」
「…それともう一つ。好奇心から聞きたいことが。
乾さんは木場勇治と決着をつけられたということですが、彼は救われたのでしょうか?」
「…さあな。それは俺にも分からねえよ」
「よろしければ、どのような言葉を投げかけられたのか、どのように彼と向かい合ったのか。
それだけ教えてもらってもいいですか?」
「大したことは言ってねえよ。
あいつのいいところばっかり見て、あいつが苦しんでるってことまでは理解してやれてなかったからな。
だからお前一人で全部背負おうとすんなって、そんぐらいだよ」
「そうですか。……分かりました。ありがとうございます」

そう礼を言うLの視線は、どこか別のものを見ているかのように見えた。

「…?」

巧はその意図が分からず怪訝そうな顔をするが深く追求することもなく、出発に向けての荷物を纏め始めた。




「イリヤスフィールの様子はどうです?」

情報交換が終わった後イリヤの元に向かったセイバーとルビー。
セイバーは部屋の外で待機し、ルビーが中に入りその様子を確かめていた。

『まどかさん曰く、あの後だいぶ泣いたらしいですけど今は少しは落ち着いているみたいです。
ですが美遊さんの件は、まどかさんにもショックが大きかったらしいですね』
「…無理もないでしょう。彼女はミユに命を救われたとも言っていましたから。
イリヤスフィールも、これで彼女自身の元の仲間は皆いなくなってしまいましたし…」

イリヤの心境を想像し暗い空気を漂わせるセイバー。
だが、この時のセイバーは心中に一つの可能性を意識していた。

「彼女は、サクラの元に行くと思いますか?」

それは、彼女がまだ戦いを続ける道を選ぶのかどうかという点。

『なんですかセイバーさん、そこでイリヤさんを戦わせるつもりですか?』
「いいえ、私が言うのではありません。彼女自身がそれを選択するか、という意味です」
『あー、なるほどそういう。
………もしイリヤさんが、バーサーカーさんに立ち向かった時の覇気を取り戻せたなら、追うんじゃないかと思います』

ルビーの答えはあくまでも可能性としての話。だが、イリヤがここで逃げる道を選ぶかどうかの明言はしなかった。
ずっと共にいたステッキですらも計れない主の心境。
だが逃げる、とも言わなかったそれは、きっとルビーの中でのイリヤはそこで折れるだけの存在でもないということを示しているはずだ。

その答えを聞いたセイバーは、踵を返して巧の元に向かっていった。

『え、ちょっと!どこに行かれるんですかセイバーさん?!』

後ろから慌てて、ルビーはその背を追った。




追いついたところで、巧は準備を終えたようで既に遊園地の出口に向かっていた。
腰にはベルトのようなものを巻き、脇にはトランクケース型の機械を抱えている。
おそらくはいつ遭遇してもすばやく対応できるように、ということなのだろう。

「タクミ」

そんな巧を呼び止めるように、セイバーは呼びかけた。

「何だよ、連れてけってのは聞けねえぞ」
「それは言いません。今の私にはサクラのための力になることはできない。
身勝手かもしれないが、彼女のことはあなたに任せたいと思います」
「そうか。じゃあ何の用だよ」
「一つだけ。イリヤスフィールのことです」

セイバーは目を閉じる。
これを士郎を手にかけた自分が言うのは勝手かもしれない。本来ならば自分が背負うべき罪なのだ。
それでも、できることならば間桐桜を、士郎を手にかけてしまった者として助けたい。

心中に残っていた僅かな迷いを振り切って瞳を開いたセイバーは口を開いた。

「おそらくシロウもあなたも、そして私も彼女に対し一つの思い違いをしていたのかもしれません。
シロウと私は、我々の知る彼女の印象に引きずられすぎていた。そしてあなたも、そんなシロウの感じた印象に引っ張られている。
ですが、そうではない。彼女は、我々の知るイリヤスフィールとは別の存在なのだと、もっと早く認識するべきだったのかもしれない」
「どういう意味だよ」
「あのイリヤスフィールは、我々が思うほどか弱い存在ではないということです。
彼女は自分の意志で道を選び、それに対し真っ直ぐに進み続ける強さを持っている子だ、と私は見ました」
『……』
「だったら何だよ。あいつをこれ以上戦わせようってのか?」

奇しくもルビーと同じ懸念をぶつける巧。
その言葉の裏には、あるいは自分だけで決着をつけようという思いも感じられた。
もし彼女を手にかけることがくれば、それも一人で背負おうとするのだろう。

だが、できることならばそれは選ばせたくはなかった。
桜のためにも、士郎のためにも、そして巧自身のためにも。

「いえ、それは私が決めることではありません。彼女自身が決断することです。
彼女はきっと、親友の死にも決して挫けはしないでしょう。
そしてもし決断したならば、あなたが多くの困難を乗り越えこうして自分の意志で戦う覚悟を決めたように、イリヤスフィールも戦いに向かうことが来るかもしれない。
もしその覚悟がサクラに対して向けられたなら、私は賭けてみたいのです。
戦いとは無縁の世界で過ごした彼女の、ただ純粋な願いから生まれるだろうその小さな希望が、サクラの抱える闇に届くかもしれないと」

伝聞ではあるが、美遊・エーデルフェルトに手を差し伸べたという時のように。
そして自らの意志でたった一人でバーサーカーに立ち向かった時のように。

彼女の持つ意志が、そして光が、桜に差し伸べられたなら。
士郎のようにはできなくても、その心に光を差すことはできるかもしれない。


「ですから一つのお願いがあります。
もし彼女が自らの意志で自身の運命に立ち向かい戦う意志を持ってあなたと共に立った時、彼女を共に戦う戦士として見てあげて欲しい。
守るべき存在ではなく、背を預けて戦う仲間として」

もしも士郎がこの認識をすることができていれば、元の世界の自分の知るイリヤとの切り分けができていたならば。
あるいは二人は互いに守り守られる関係ではなく、戦友として並ぶことができたかもしれない。そうすればまた違った未来もあっただろう。

過ぎたことは言っても仕方ないのかもしれない。
しかしこれからの未来に同じことが、そしてそこから生まれる悲劇を繰り返してはならないだろう。
そういった意図も込めて、セイバーは巧へと願った。

チラリ、と巧はルビーに視線を移す。

『私はあくまで補助礼装、イリヤさんの道具に過ぎませんので。心中する気はありませんがイリヤさんが色々考えた上で行くと言われたのなら私に止める気はないですよ』
「…もし本当に自分で追っかけてきたってんなら何も言わねえけど、たぶん守ってはやれねえからな。
それだけは伝えとけ」
「分かりました」

了承の意味も込めた伝言を聞き留めたセイバー。

そのまま遊園地を出ていく巧の背を、ルビーと共に静かに見届けた。




巧が手に抱えているトランクケース、ファイズブラスター。
木場との戦いで初めて使ったこともあって使い慣れたものではない。故に美遊が命を落としたあの場で使うという発想がなかった。
もっと言えば、村上と戦う時に使っていれば、もっと早くあの場に辿り着くことができて、美遊へ手を伸ばすことができただろう。

言っても仕方のないことではあるが、しかし次は同じことを繰り返したくはない。

「士郎、もしもの時は…、お前の守りたかったもの、守れねえかもしれねえ」

他の皆を守るためにはそれが最善かもしれないし、あるいは彼女を殺すことが、最も彼女を楽にする方法であるかもしれない。
だが、それは決して気持ちのいいものにはならない。ただ一つ背負う罪が増えるだけだ。

そんな場所にさやかやイリヤのような子供を連れて行きたくはなかった。

しかし。

「イリヤの持つ、希望、か…」

果たしてそれに賛同するべきなのか、全て自分で終わらせるべきなのか。
答えは出ない。しかし本当に彼女が追ってくるのかどうかも分からない。

ともかく今の自分は、自分の為せる最善を成そう。

小さく、しかし確かな決意を胸に、巧は歩み始めた。

闇を切り裂く希望の光となれるのか、それともただ敵を殺すだけの力となるのか。
それは今は巧自身にも分からない。


【D-5/一日目 夜中】

【乾巧@仮面ライダー555】
[状態]:疲労(小)、ダメージ(中)、決意、美遊を救えなかったことへの後悔
[装備]:ファイズギア+各ツール一式@仮面ライダー555
[道具]:共通支給品、ファイズブラスター@仮面ライダー555
[思考・状況]
基本:ファイズとして、生きて戦い続ける
1:間桐桜の元に向かう。場合によっては殺すことも視野に入れる
2:できることならば桜を”救いたい”
[備考]
※参戦時期は36話~38話の時期です
※遊園地メンバー、イリヤ、さやかと一通りの情報交換を行いました。
※黒騎士の能力をセイバー経由で把握しました

【D-5/遊園地/一日目 夜中】

【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
[状態]:疲労(大)、胸に打撲(回復中)、精神的ショック(大)、悲しみ
[装備]:カレイドステッキ(ルビー)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[道具]:クラスカード(キャスター)(使用時間制限)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、クラスカード(アサシン)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、クラスカード(アーチャー)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、破戒すべき全ての符(投影)
[思考・状況]
基本:美遊や皆と共に絶対に帰る
0:美遊…っ…!
1:??????????
[備考]
※2wei!三巻終了後より参戦
※カレイドステッキはマスター登録orゲスト登録した相手と10m以上離れられません
※ルビーは、衛宮士郎とアーチャーの英霊は同一存在である可能性があると推測しています。
※ミュウツーのテレパシーを通して、バーサーカーの記憶からFate/stay night本編の自分のことを知識として知りました


【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:疲労(大)
[装備]:ソウルジェム(濁り30%)(小さな亀裂有り) 、トランシーバー(残り電力一回分)@現実、グリーフシード(濁り100%)
[道具]:基本支給品、グリーフシード(濁り70%)、アヴァロンのカードキー@コードギアス 反逆のルルーシュ、クラスカード(ランサー)(使用制限中)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、コンビニ調達の食料(板チョコあり)、コンビニの売上金
[思考・状況]
基本:自分を信じて生き、戦う
1:遊園地にてアヴァロンを待つ
2:ゲーチスさんとはもう一度ちゃんと話したい
[備考]
※第7話、杏子の過去を聞いた後からの参戦
※桜とマオとスザク以外の学園に居たメンバーの事を大体把握しました(あくまで本人目線)
※魔法少女と魔女の関連性を、巴マミの魔女化の際の状況から察しました
※ソウルジェムの亀裂の影響ですが、ルビー評だと戦闘は2度以上は危険とのことです。

【L@デスノート(映画)】
[状態]:右の掌の表面が灰化、疲労(小)
[装備]:ワルサーP38(5/8)@現実、
[道具]:基本支給品、クナイ@コードギアス 反逆のルルーシュ、ブローニングハイパワー(13/13)@現実、 予備弾倉(9mmパラベラム×5)、トランシーバー(電池切れ)@現実 、薬品
[思考・状況]
基本:この事件を止めるべく、アカギを逮捕する
1:アヴァロンの到着を待ち、それに搭乗して移動する
2:月がどんな状態であろうが組む。一時休戦
3:遊園地の地下にあるものをいずれ確かめたい
[備考]



【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:疲労(小)、手足に小さな切り傷、背中に大きな傷(処置済み)、精神的な疲弊
[装備]:見滝原中学校指定制服
[道具]:基本支給品、不明ランダム支給品0~2(確認済み)、ハデスの隠れ兜@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[思考・状況]
1:Lさん達と一緒に行動する
2:さやかちゃんと話をしたい
3:美遊ちゃん…
[備考]


【セイバー@Fate/stay night】
[状態]:ダメージ(小)、疲労(小)、魔力消費(大)、胸に打撲(小)
[装備]:スペツナズナイフ@現実
[道具]:なし
[思考・状況]
基本:シロウの願いを継ぎ、桜とイリヤスフィールを生還させる?
1:桜…
2:イリヤの動向に注視する
3:遊園地にて待機
4:約束された勝利の剣を探したい
5:ゼロとはいずれ決着をつけ、全て遠き理想郷も取り返す
[備考]
※セイバーの中でイリヤに対する認識が変わりつつあります(守らねばならない存在→士郎のようにあるいは背中を合わせて戦うことができるかもしれない存在)


148:変わりたい少女達の話 投下順に読む 150:舞い降りる剣
時系列順に読む
146:杯-世界の色彩 乾巧 151:Another Heaven/霞んでく星を探しながら
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 150:舞い降りる剣
美樹さやか
145:待ち人ダイアリー L
鹿目まどか
セイバー



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