2011年度「演習」活動の軌跡

  • 2011年度「演習」は、近現代日本社会経済史・近現代日中経済関係史・近現代東アジア関係史を中心に議論・研究することを目的に掲げて活動を行った。同年度の「演習」シラバスは、こちら

・2011年度「演習」受講者(=1期生):8名

・2011年4月:入ゼミ選考
→ 入ゼミ希望者には、「研究題目」、「研究テーマ選択理由」、「選択した研究テーマに関する先行研究リスト」、「先行研究リストに記した文献(1点以上)に関する簡単な内容紹介と、同文献で解明された研究内容」を記載した、A4用紙2枚程度の書類提出を求める。
→ 8名の学生が演習受講者に。

・2011年4月~5月:輪読(武田晴人『新版 日本経済の事件簿』日本経済評論社、2009年)
→ 2010年度プロゼミでも、上記文献を輪読。プロゼミ受講者が4名いた為、既読者の報告は質疑応答含めて45分で。初見者の報告は質疑応答含めて90分を目安に報告を行う。
→ ※2011年4月16~17日に、東京で、慶應義塾大学経済学部柳沢遊研究会(※ゼミ担当者の出身ゼミ)と、春季合同ゼミ合宿を行う予定であったが、「3.11」後の首都圏の不確定さを重視した先方教員の強硬な拒絶により、参加できず。

・2011年5月~7月:卒業論文作成に関わる関連文献読書メモの作成・各受講者指定文献の輪読
→ 「読解文献リスト(=書誌情報)」、「そこから得られた知見」、「今後の卒業論文作成に対しての有効性」、「読解文献から得られた新たな学術情報(更なる参考文献、用いる資料・統計等)」、「今後の卒業論文作成に向けての更なる方向性」等を記した、A4用紙2枚以上の書類提出を求める(提出日:5月10日)
→ 上記書類提出を踏まえて、演習各受講者に、「自身の卒業論文を進めていく上での必須文献の選択」と、「同文献の報告」、そして、「同文献読解を踏まえた今後の卒業論文進展に関する展望」を報告してもらう。報告者以外のゼミ生は、報告者が選択した文献を読解した上で報告を聴講し、質問・意見・助言等を行う。

・2011年8月21日:慶應義塾大学柳沢遊研究会との合同夏合宿ゼミ参加を踏まえた準備報告会
→ 9:00~19:30。ゼミ生全員が合同夏合宿ゼミに向けた報告を行う。報告時間40分。質疑応答20分以上。合同夏合宿ゼミに参加する上で、「恥ずかしくない」報告に仕上げるため、教員・ゼミ生で、意見を出し合い、ブラッシュ・アップを図る(予想想定問答等も行う)。

・2011年9月5日~7日:慶應義塾大学柳沢遊研究会合同夏合宿ゼミ(於:嬬恋リゾート[静岡県掛川市])
→ 前日に名古屋にバス移動。参加者とは、名古屋のホテルで、23:00~26:00まで事前検討会開催。
 合同ゼミでは、双方のゼミ等、良い刺激を受ける(※山本ゼミ参加者:5名)
 合同ゼミ合宿の様子の一端がうかがえる写真は、こちら

・2011年10月~2012年1月:文献輪読(石井寛治編『近代日本流通史』東京堂出版、2005年)

・2011年11月:合同ゼミ報告会開催(地域社会システム学科ツーリズムコース西成 典久ゼミ)。
→ 卒論に関する構想報告・中間報告を行う(報告時間8分。質疑応答5分)。

・2011年12月:合同ゼミ輪読会開催(経営システム学科企業・社会コース島西 智輝ゼミ。輪読文献:橋本毅彦・栗山茂久『遅刻の誕生』三元社、2001年)
→ 同書所収の論文のうち、各ゼミが任意の論文を2本ずつ選択し、リポートを行い、それをもとに質疑応答を行った。

・2011年12月:合同ゼミ報告会(地域社会システム学科国際社会文化コース金澤 忠信ゼミ生によるヨーロッパ研修報告と、金澤・山本ゼミ生による質疑応答)

・2012年1月~2月:卒業論文年度末中間報告
→ 夏休み・合同ゼミ合宿での報告を踏まえて、その後の進捗状況を中心に報告を行い、質疑応答を行った。
 これをもとに、「演習」評価の一端を形成する、「卒業論文中間稿」(8,000文字以上。提出期限2012年2月28日)の執筆を行なった。 

・2011年度「演習」小括 
 総じて、活発な議論を行うことができたこと。また、ゼミ生同士で、ゼミ生各自が取り組んでいる卒業論文報告について、親身に、活発な議論が行えたことは特筆すべきことであったと言える。
 「演習」(ゼミナール、研究会)は、言うまでもなく、教員のものではなく、学生のものである。
 学生自らが主体的に参加し、積極的に「演習」という場を活用して、己にとどまらないゼミ生同士の能力向上を期して取り組んでくれたことを、率直に評価したい。


 ・2011年度「演習」受講者 卒業論文テーマ一覧(2012年2月末現在)  
  ・(広義の)日本経済史領域   
   ・戦前期における香川県の農村の様相(仮)
   ・戦時経済体制の功罪(仮)
   ・近代日本における工業化と時間厳守の関係(仮)
   ・岡山のビールの流通・生産構造の変化(仮)
   ・銀行サービスの展望(仮) 
  ・日本社会領域   
   ・サブカルチャーの流行と商業活動(仮)
   ・企業コミュニティにおける協調的創造活動の経済効果、今後の発展(仮)
  ・(広義の)植民地研究領域   
   ・南アフリカの貧困対策~ジンバブエの移民を事例として~(仮)

最終更新:2012年04月03日 05:54
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