農作業に関して
- 放射能汚染された野菜畑の処置について(緊急提案)(日本科学者会議@pukiwiki)
今作付けされているホウレンソウなどを、基準値を上回り出荷停止になった、基準値は下回ったが風評被害で売れない等の理由で、 出荷できなくなったからといって、トラクターで畑を鋤き込むことは危険です。 畑に降ってきた放射性物質は、水に溶けて吸収され作物の根・茎・葉と地上部の表面に集中しています。また、畑地の土壌の表面 にも放射性のチリが集中しています。これを鋤き込んでしまうと、畑の土壌全体に放射能汚染を広げてしまい、除去が困難になります。
- 放射性セシウムに関する一般の方むけのQ&Aによる解説(日本土壌肥料学会)
カリウムを与えないと作物が吸収するセシウム137の量が増え、堆肥を畑に入れると減るという報告があります。 このような研究から、作物への吸収をより少なくするような農耕地の肥培管理のできる可能性があります。 土から白米への移行係数は0.00021~0.012と報告されています。 イネが吸収するセシウム137全量の12~20%が玄米に移動します。また、ぬかで白米より高い濃度にあることが知られており、 このためセシウム137の濃度は、白米のほうが玄米に比べ30~50%程度低いと報告されています。
- 放射性物質が検出された野菜等の廃棄方法について(Q&A)(農林水産省)
すき込み及び焼却は望ましくない。すでに刈り取ったものは1箇所に集めて保管する。 保管しているものの処分方法については、別途、関係部局等と協議中ですので、もうしばらくお待ちください。
あくまで表からの読みとりですから、実際の厳密な数字ではありませんが、ホウレンソウ(0.18)、白菜(0.17)、きゃべつ(0.16)、 小松菜(0.061)、レタス(0.060)、 大根(0.025)、カブ(0.021)、ニンジン(0.015)の順位で移行係数が低下しているように読みとれます。 あくまで図からの読みとりですが青い○で示されたコムギやオオムギはセシウム(Cs)のTF値が約0.001であり、 赤い○で示された玄米は0.0015ぐらいである(青い値は外国の穀物の分析値である)。つまり、根菜よりも一桁低いことがわかります。
ホウレンソウを100gずつ毎日食べるたとして、土壌汚染が200Bq/kg くらいなら200×365×0.18/10 = 1,314Bq/100g
植物学的知見
- 主要穀類および農耕地土壌の90Sr と137Cs 分析データ一般公開システム(農業環境技術研究所、土壌環境研究領域)
- わが国の米、小麦及び土壌における90Srと137Cs濃度の長期モニタリングと変動解析(農環研報24)
- 放射性核種(セシウム)の土壌-作物(特に水稲)系での動きに関する基礎的知見(日本土壌肥料学会)
- イネにおける放射性核種の分布と土壌からの移行率(環境科学技術研究所)
表層土壌から白米に移行する割合は、白米の乾燥重量中の核種濃度を①の値で割ることで得られますので、 Sr90が0.0006%(0.012×0.45÷896×100)、Cs137が0.0003%(0.0048×0.45÷704×100)となります。
とのことで、米ぬかのCs137が0.00029%(0.041×0.05÷704×100)なので、玄米へは0.00059%移行する。
100Bq/kgの土壌でお米を栽培する場合、1m2の土壌の乾燥重量を160kgとするとCs137は16000Bqで、玄米へ移行するのは16000Bq×0.00059=9.44Bq。
一反(10a)のお米の収量が10俵(600kg)とすれば、600g/m2の玄米が採れるので、9.44Bq×0.6=5.66Bq/kgに相当。
年間30kg食べるとすると5.66×30kg=170Bgの摂取となる。という感じで合ってるかな??
被曝量に換算すると170Bq×2.2×10=2210nSv=2.2uSv
100Bq/kgの土壌でお米を栽培する場合、1m2の土壌の乾燥重量を160kgとするとCs137は16000Bqで、玄米へ移行するのは16000Bq×0.00059=9.44Bq。
一反(10a)のお米の収量が10俵(600kg)とすれば、600g/m2の玄米が採れるので、9.44Bq×0.6=5.66Bq/kgに相当。
年間30kg食べるとすると5.66×30kg=170Bgの摂取となる。という感じで合ってるかな??
被曝量に換算すると170Bq×2.2×10=2210nSv=2.2uSv
原発事故後のニュースで、5000Bg/kg 検出されると稲作は規制と言ってました。5000Bg/kgなら2.2×50=110uSvの被曝。
- 植物によるセシウムの取り込み(環境科学技術研究所)
- 汚染環境に関する植物の適応について(トトラボ)