アホとめぐみ

絶滅したとされるニホンオオカミに育てられためぐりんと、アナグマに育てられたアホが結成した漫才ユニット。 アホは、川本74歳時に愛人に生ませた妾腹。 川本の死後、数日のあいだ巣穴の奥で丸くなっていたが、五日目の夕刻、首輪を噛み切って飼育舎を脱走。 野生化し、24歳までアナグマに育てられるという奇異な運命の下で育つ。 片言の日本語を駆使する漫才スタイルは、「しゃべくり漫才」に相対する存在として当時一世を風靡し、刀工関孫六の鍛えし二刀一対の業物、乾雲・坤竜にもたとえられた。 昭和50年代の漫才ブーム直前にその芸を惜しまれつつ解散。 理由は、めぐりんサイドの我が儘であったと関係者は口を揃える。 芸能分野に進出した数少ないヌティーク・セム・ホロゾンタ教徒であるが、本人達がこの事実を認めたことはなかった。
業物・乾雲丸を振るう丹下左膳

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めぐりんを称える石像

生涯

お父さん スミソニアン博物館所蔵


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アホの死骸 大和ミュージアム所蔵

性技

アホの性交はオオカミ直伝の荒々しさで、それを目にした者に「猫のように首を噛み、飛蝗のように腰を振る」と言わしめたと言う。 

その性交を見た人曰く「布団の中で腰を振るアホは、あたかも中空に舞うももんがぁのようだった」
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墓所

アホの亡骸は、ニホンオオカミ最期の発見の地である奈良県東吉野村鷲家口に埋葬された。その地には現在、ニホンオオカミのブロンズ像が建立されている。また、そこは天誅組終焉の地として、吉村寅太郎の墓所も現存する。

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逸話

ニホンオオカミに育てられためぐみは、人語を操れなかった。 相方のアホが口走る片言と、意味不明のめぐりんの発言で成立する奇妙な漫才スタイルは、当時の、ごく常識的な知識人たちをひどく驚愕させた。 昭和後期に一瞬またたいた『コボルスミ11』のスタイルは、それを踏襲したものであったと言われるが、横山やすしの逆鱗に触れ、解散に追い込まれたのは記憶に新しい。

解散後のめぐみの消息は、一切不明。 アホは、平成初頭、士道不覚悟の罪で鯛谷により鴨川銭取橋で粛正された。 それ以前にも、電機工事方として常にその腰に帯びていた検電用の常陸守兼植の目釘が何者かによって知らぬ間に抜き取られ、攘夷浪士との格闘において咄嗟の抜刀ができず牛魔王の叱責を受けたり、騎乗したバイク(カワサキ Ninja)のブレーキオイルが抜かれているなど、身辺に不可解な事件が頻発していたと伝えられており、晩年のアホは、常に何者かに怯え他人に背後を見せることを殊更に怖れる日々であったという。

コンビ解散後、アホは牛魔王に師事することとなるが、フロド・バギンズとスメアゴルの様な、様々な重い事情を抱えた師弟関係だったらしく、往時の忌むべき内情を知る者たちは多くを語りたがらない。 牛の爆死についても、その関連が取りざたされたらしいが、記録は皆無である。

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フロド・バギンズとスメアゴル(原作中ではゴクリ)

めぐりんとのコンビ解消後、彼がとことんこだわったのが、チャーコとの復縁と岡村孝子との性交渉であった。チャーコは言わずと知れたフェラティオの名手である。平成のフェラティーノとも称される彼女の性技は、一子相伝で、詳しいことは分かっていないが、その施しを受けた者全てが、恍惚の人と化したと言う。フェラチズム(尺八至上主義)が社会を席巻し、吉原遊郭にペンペン草が生えたのは、彼女の全盛期である。チャーコは、クリスマスイブの夜、まさにワンナイトラブのつもりで彼を誘ったが、彼はその後もその中に愛を探し、深い傷となって永年ひきずった。

彼のターゲットである岡村孝子は1987年に「夢をあきらめないで」を発表。応援歌的な内容が幅広い層から支持を集め、岡村の代表作となった。当初は武蔵予備校のCMソングのタイアップがあったが、後年、中学校の音楽教科書(「中学音楽 音楽のおくりもの 2・3 上」教育出版刊)にも採用されている。その歌を口ずさみながら、彼は彼女を終生あきらめなかった。

アホとめぐみの漫才で、『雨の日の水やり』と『父さん、ワンワンワン』は不朽の名作とされる。構成作家の香川登志緒が台本を書いたと言われるが、作家の想像の遙か上を行く完成度だったらしい。映像が残存せず、音声のみで残っているだけである。その音声記録も、平成12年、NHKの映像倉庫に賊が侵入し、スプリンクラーを作動させるという愚行に及び、そのほとんどが消失したと言う。NHKはその事実を認めていない。youtubeで流れているそれは、全て偽作である。



『雨の日の水やり』(抜粋)
ア ホ:ガルルル・・・。ブルルル。
めぐみ:アヒョーーーーーレ!
ア ホ:み、み、み、水。
めぐみ:チャペリータ、コンドラスト!
ア ホ:あ、あ、あ、雨。
めぐみ:クワットキュワーーーレ、コンドミニスト!!
ア ホ:ガルルルルル。
めぐみ:シュプチュ、コンドキュワーレ!!


救急車で一日に五回、同じ病院に運ばれたことがある。

縁者

最終更新:2012年04月05日 21:52