「GM-10 マニュアル」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「GM-10 マニュアル」(2011/05/22 (日) 14:54:56) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
#contents
&ref(Rad Documentation.pdf)
*概要
GM-10, GM-45, GM-90, GM-180 にはα線、β線、γ線、X線を検出できるガイガーミュラー管の窓があります。放射線粒子が検知窓に入る度に、これが検出され、接続しているコンピューターのソフトウエアに通知されます。GM-50はγ線とX線(とより高いエネルギーの宇宙線)を検出する管を内蔵しています。
モデル毎に管のサイズが異なり、GM-45は表面がより大きな管を内蔵しています。このことはより多くの粒子を検出できることを意味し、より精密な表示が得られます。GM-90とGM-180は2つ、或いは4つの管を内蔵しています。
一分毎の検出件数をカウントすることで、CPM(Counts Per Minutes)が計算され、表示されます。この数は現在の放射線量の相対的な指標です。この値は、mR/hr、uSv/hrやセシウム137、コバルト60に代表される様々なγ線エネルギーを表わすものなど他の計測単位に変換できます。
人工(1950年代や1960年代の核実験の放射線降下物)や自然(ラドン、宇宙線など)など様々な放射線発生源により、常にある程度のバックグラウンド放射線が存在します。
このバックグラウンド放射線レベルは様々で、場所や天候により異なります。また、期間による統計的な変動も認められます。これは、CPMがごく短期間に変動するため、実際の平均値を得るにはどこに焦点を当てるかを考える必要があることを意味しています。
これらの検出器はコンピューターのシリアルポートから電源を取るため、バッテリーや電源アダプターなどは必要ありません!コンピューターを持ち出せばどこでも使うことができます。
同梱のRad(Radiation Acquisition and Display)ソフトウエアパッケージのコピーは、ウェブサイト(http://www.blacksystems.com/GM/から自由にアップデートできます。
*メニュー
**Main
現在の測定値をCPM(デフォルト)で表示し、一秒毎に更新し、一分間の平均をとります。
左上部のインディケーターは放射線の粒子を検出すると点滅します。単位はSetupタブで変更できます。
**Setup
-Port
-Sound
-Alarm / CPM
Alarmをチェックすると、CPM 欄の値と計測値を比較します。この値を超えた場合は、ビープ音が鳴動します。ビープ音はPCの設定に拠ります。ビープ音はグラフが更新される度に鳴動します(GraphタブのUpdate Rate参照)。
-Filtering
0~1の数値を設定します。1はフィルターなし、0はフィルター最大、0.5は最新の計測値の半分と前回の計測値の半分を表示します。
-Multiplier and Offset
計測値のスケールをカスタマイズできます。multiplierの値が測定値に乗算され、offsetの値が加算されます。
-Update Rate
グラフの更新頻度を指定します。通常は60秒毎に更新します。もっと速い頻度を設定すると前回計測した値を含んだ値が表示されます。CPMはこの間の平均値なので、一回の更新間隔まで増加することに気づくでしょう。60秒より小さい間隔を指定することもできます。その場合は計測値はたくさん飛んでしますでしょう。
-Normalize to Minutes
チェックすると計測値は60秒間で平準化されます。
-Mesurement Units
最初のメニューでは測定器を指定します(GM-10,GM-45など)。すぐ右の欄には好きな数値を入力できます。この数値は計測器の固有のCPM値をuR/hrの値に変換します。メニューに計測器を使っている場合は、この値は自動的にソフトウエアが判断します。
次のメニューでは単位を指定します。すぐ右のカスタム欄では、"省略"など単位名を指定します。この単位名はMainパネルやグラフに表示されます。
-Interface Type
NormalとDual Channelが選べます。後者はDaul Channelインターフェイス使用時のみ選択してください。(略)
**Graph
-History
グラフ表示時の最大値を指定します。計測値がこの値を超えると古いデータは破棄され、グラフが左にスクロールします。
-Wait 60 sec for the first reading
通常はチェック状態です。グラフが最初の表示をはじめるまで60秒待つので、初期の不正値が表示されません。
**Statistics
-Mean
全データの平均値
-StdDev
全データの標準偏差値です。通常は平均値の平方根と等しくなります。放射線の発生にばらつきがあったり、長期間計測する場合にのみ有効です。(略)
**Recording
他のプログラムで使うためにテキストファイルへ測定値を保存できます。一行に計測結果が出力され、オプションでタイムスタンプも出力できます。
-Enable recording
チェックした場合は指定のファイルに書き出します。
-FTP recording file
チェックした場合はFTPサーバーに都度グラフをアップロードします。
-Multi-Channel recording
(略)
-Record Multi-Channel Events
(略)
**FTP
(FTPサーバーのパラメーター)
**WebMap
-PCがインターネットに接続している場合、Redは測定値を以下のリアルタイムマップに表示します。
http://www.blackcatsystems.com/RadMap/map.html
もし、WebMapを使いたい場合は、info@blackcatsystems.com に問い合わせください。パスワードをお知らせします。このサービスは無料です。緯度、経度、パスワードを入力して、WebMapをチェックするするだけです!
**GPS
(PCにGPSデバイスをつなげる場合に使用)
*使用方法
以下のような様々な使い方ができます。
-バックグラウンド放射線レベルの測定
-ラドンによるバックグラウンド放射線レベル増加の検出
-人為的な要因(放射線降下物、原発事故など)によるバックグラウンド放射線レベル増加の検出
-放射性物質の検出(自然、人為とも)
**バックグラウンド放射線レベルの測定
バックグラウンド放射線レベルは主にその地域の土壌の鉱物に応じて大きく異なります。ここメリーランドの中部では、GM-10の計測で通常10CPM程度です。家の地下ではラドンの影響が高まるので、値も大きくなるでしょう。
バックグラウンド放射線の状態を計測する際には、その地域の通常の値を把握しておくことが大切です。こうすることでベースラインとして比較対象を得ることができます。計測値がこのベースラインを大きく上回った場合、バックグラウンド放射線レベルを引き上げる事象が起きたと考えて良いでしょう。
一日の中でも、数日の間でも、計測値が変動することがよくあります。これは自然の放射性物質に起因し(ラドンの放射性崩壊など)、風向きや気象条件の変化により引き起こされるものです。
**一般的な放射性物質
家の周りにも軽度の放射性物質はたくさんあります。
ナトリウムを含まない塩は、ヨウ化ナトリウムよりもヨウ化カリウムを多く含みます。軽度の放射線のベータ線を放出するカリウムの同位体が自然界に存在します。結果として、カリウムを含む全ての物質は軽い放射線を含みます。そのような塩の代用品の隣にGM-10をおくと放射線量が上昇するでしょう。
殆どの煙探知機は、GM-10が検出可能なアルファ線とガンマ線を放出する微小なアメリウム241(1μキューリー)を含みます。
昔の製品(Fiestaware dishware, vaseline glassなど)の中には少量の酸化ウランを含むものがあり、これらは少し放射能があります。
古いキャンプ用ランプのガスマントルの中には、トリウムを含むものがあり、強いアルファ線を放出します。
#contents
&ref(Rad Documentation.pdf)
*概要
GM-10, GM-45, GM-90, GM-180 にはα線、β線、γ線、X線を検出できるガイガーミュラー管の窓があります。放射線粒子が検知窓に入る度に、これが検出され、接続しているコンピューターのソフトウエアに通知されます。GM-50はγ線とX線(とより高いエネルギーの宇宙線)を検出する管を内蔵しています。
モデル毎に管のサイズが異なり、GM-45は表面がより大きな管を内蔵しています。このことはより多くの粒子を検出できることを意味し、より精密な表示が得られます。GM-90とGM-180は2つ、或いは4つの管を内蔵しています。
一分毎の検出件数をカウントすることで、CPM(Counts Per Minutes)が計算され、表示されます。この数は現在の放射線量の相対的な指標です。この値は、mR/hr、uSv/hrやセシウム137、コバルト60に代表される様々なγ線エネルギーを表わすものなど他の計測単位に変換できます。
人工(1950年代や1960年代の核実験の放射線降下物)や自然(ラドン、宇宙線など)など様々な放射線発生源により、常にある程度のバックグラウンド放射線が存在します。
このバックグラウンド放射線レベルは様々で、場所や天候により異なります。また、期間による統計的な変動も認められます。これは、CPMがごく短期間に変動するため、実際の平均値を得るにはどこに焦点を当てるかを考える必要があることを意味しています。
これらの検出器はコンピューターのシリアルポートから電源を取るため、バッテリーや電源アダプターなどは必要ありません!コンピューターを持ち出せばどこでも使うことができます。
同梱のRad(Radiation Acquisition and Display)ソフトウエアパッケージのコピーは、ウェブサイト(http://www.blackcatsystems.com/GM/)から自由にアップデートできます。
*メニュー
**Main
現在の測定値をCPM(デフォルト)で表示し、一秒毎に更新し、一分間の平均をとります。
左上部のインディケーターは放射線の粒子を検出すると点滅します。単位はSetupタブで変更できます。
**Setup
-Port
-Sound
-Alarm / CPM
Alarmをチェックすると、CPM 欄の値と計測値を比較します。この値を超えた場合は、ビープ音が鳴動します。ビープ音はPCの設定に拠ります。ビープ音はグラフが更新される度に鳴動します(GraphタブのUpdate Rate参照)。
-Filtering
0~1の数値を設定します。1はフィルターなし、0はフィルター最大、0.5は最新の計測値の半分と前回の計測値の半分を表示します。
-Multiplier and Offset
計測値のスケールをカスタマイズできます。multiplierの値が測定値に乗算され、offsetの値が加算されます。
-Update Rate
グラフの更新頻度を指定します。通常は60秒毎に更新します。もっと速い頻度を設定すると前回計測した値を含んだ値が表示されます。CPMはこの間の平均値なので、一回の更新間隔まで増加することに気づくでしょう。60秒より小さい間隔を指定することもできます。その場合は計測値はたくさん飛んでしますでしょう。
-Normalize to Minutes
チェックすると計測値は60秒間で平準化されます。
-Mesurement Units
最初のメニューでは測定器を指定します(GM-10,GM-45など)。すぐ右の欄には好きな数値を入力できます。この数値は計測器の固有のCPM値をuR/hrの値に変換します。メニューに計測器を使っている場合は、この値は自動的にソフトウエアが判断します。
次のメニューでは単位を指定します。すぐ右のカスタム欄では、"省略"など単位名を指定します。この単位名はMainパネルやグラフに表示されます。
-Interface Type
NormalとDual Channelが選べます。後者はDaul Channelインターフェイス使用時のみ選択してください。(略)
**Graph
-History
グラフ表示時の最大値を指定します。計測値がこの値を超えると古いデータは破棄され、グラフが左にスクロールします。
-Wait 60 sec for the first reading
通常はチェック状態です。グラフが最初の表示をはじめるまで60秒待つので、初期の不正値が表示されません。
**Statistics
-Mean
全データの平均値
-StdDev
全データの標準偏差値です。通常は平均値の平方根と等しくなります。放射線の発生にばらつきがあったり、長期間計測する場合にのみ有効です。(略)
**Recording
他のプログラムで使うためにテキストファイルへ測定値を保存できます。一行に計測結果が出力され、オプションでタイムスタンプも出力できます。
-Enable recording
チェックした場合は指定のファイルに書き出します。
-FTP recording file
チェックした場合はFTPサーバーに都度グラフをアップロードします。
-Multi-Channel recording
(略)
-Record Multi-Channel Events
(略)
**FTP
(FTPサーバーのパラメーター)
**WebMap
-PCがインターネットに接続している場合、Redは測定値を以下のリアルタイムマップに表示します。
http://www.blackcatsystems.com/RadMap/map.html
もし、WebMapを使いたい場合は、info@blackcatsystems.com に問い合わせください。パスワードをお知らせします。このサービスは無料です。緯度、経度、パスワードを入力して、WebMapをチェックするするだけです!
**GPS
(PCにGPSデバイスをつなげる場合に使用)
*使用方法
以下のような様々な使い方ができます。
-バックグラウンド放射線レベルの測定
-ラドンによるバックグラウンド放射線レベル増加の検出
-人為的な要因(放射線降下物、原発事故など)によるバックグラウンド放射線レベル増加の検出
-放射性物質の検出(自然、人為とも)
**バックグラウンド放射線レベルの測定
バックグラウンド放射線レベルは主にその地域の土壌の鉱物に応じて大きく異なります。ここメリーランドの中部では、GM-10の計測で通常10CPM程度です。家の地下ではラドンの影響が高まるので、値も大きくなるでしょう。
バックグラウンド放射線の状態を計測する際には、その地域の通常の値を把握しておくことが大切です。こうすることでベースラインとして比較対象を得ることができます。計測値がこのベースラインを大きく上回った場合、バックグラウンド放射線レベルを引き上げる事象が起きたと考えて良いでしょう。
一日の中でも、数日の間でも、計測値が変動することがよくあります。これは自然の放射性物質に起因し(ラドンの放射性崩壊など)、風向きや気象条件の変化により引き起こされるものです。
**一般的な放射性物質
家の周りにも軽度の放射性物質はたくさんあります。
ナトリウムを含まない塩は、ヨウ化ナトリウムよりもヨウ化カリウムを多く含みます。軽度の放射線のベータ線を放出するカリウムの同位体が自然界に存在します。結果として、カリウムを含む全ての物質は軽い放射線を含みます。そのような塩の代用品の隣にGM-10をおくと放射線量が上昇するでしょう。
殆どの煙探知機は、GM-10が検出可能なアルファ線とガンマ線を放出する微小なアメリウム241(1μキューリー)を含みます。
昔の製品(Fiestaware dishware, vaseline glassなど)の中には少量の酸化ウランを含むものがあり、これらは少し放射能があります。
古いキャンプ用ランプのガスマントルの中には、トリウムを含むものがあり、強いアルファ線を放出します。
表示オプション
横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: