(03)498 『“未来”へ進むために』



精神を統一する。寝る前の日課。
今ではもう慣れたものだ。組織に入り、訓練所で厳しい訓練をされて、
ダークネスに忠誠を誓わされたあの日から私は私でなくなった。

セルフマインドコントロール。

認めるのが怖いからずっと心に蓋をしていた。
けど、吉澤さんは教えてくれた。
ダークネスの目的、リゾナンダーの存在意義、私たちの絆。
安倍さんの想い。みんなの想い。


私は、私だ。
これからは私も共に闘う。
そして、みんなに自由を。
あの場所で、またみんなで笑うために。











私には秘密がある。
誰にも言ってない秘密。
教えてはならない、と思う秘密。

幽霊ビルのあの時、私は意識が半濁していた。
だから思うように喋れなかった。
でも、知っている。

新垣さんが戻ってきた。
それが全ての答えだと思いたい。
大事な仲間をなくすのは一度でいい。
一度だけでいい。

たとえ、新垣さんがスパイでも私にたくさんのことを優しく教えてくれた、
その事実は変わらない。
たとえ、新垣さんがスパイでも久住さんや高橋さん、、、
みんなのことを本気で心配したり、面倒見たり、その事実も変わらない。
亀井さんが大変だった時、新垣さんは迷わず病院に直行した。

全部事実。
私にはそれで充分。
私は新垣さんを


信じます。

























最終更新:2012年11月23日 11:52
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