ここは喫茶リゾナント。リゾナンダーの秘密基地でもある
店の奥のテーブルに光井と亀井という珍しい組み合わせで座ってなにやら話しをしていた
「だから亀井さん、これは凄いことなんですよ」
光井が興奮を抑えられないように話す
「ほえ? なんで?」
対する亀井はまるで他人事のように関心を示さない
「亀井さん、蜃気楼ってご存じですよね。
遠くの街が空に浮かんで見えたり、砂漠とかで無いはずのオアシスが見えたりするアレです」
「うーん、だったっけ?」
「あれは暖かい空気と冷たい空気の屈折率の違いによるものなんです。
だから亀井さんの風を操る能力ってやつで上手く身体の回りに空気の層を作ってやれば光学迷彩も可能なんですよ!」
「ほうほう、それで?」
光井が熱弁を奮っているのに、亀井はテーブルにあった紙ナプキンで折り紙をしながら相槌をうっていたりする
「亀井さん、ちゃんと聞いてます!?」
「だって、みっつぃの話ちょー難しいんだもん、絵里わかんなーい」
呆れたようにため息をつきながら光井は改めて説明を始める
「ですから、その能力をもっとコントロールできるようにして・・・
そや、うまく風を捕らえることが出来れば空を飛ぶことだってできるかも!」
光井が必死で考えてる頭の上を、折り鶴がくるくると飛び回っていた
最終更新:2012年12月17日 11:50