保全の精神で予告予告ー第二弾
「あんまり戦いたくないんだけど…ねぇ、どうしてもなっちとやるのかい?」
宵闇の中、静かに響く声。
銀色の光を翼のようにたなびかせながら、女性はゆっくりと口を開く。
「キミは絶対に、なっちに傷一つつけることすら出来ない」
言葉が空間を、世界を支配する。
「…もう、終わりにするべさ。
キミは、体をバラバラに切り刻まれて―――死ぬ」
言葉と共に鮮血が女性の服を紅く染める。
禍々しく輝く紅い月を背に、女性は冷たく吐き捨てた。
「喧嘩を売る相手を間違えたね…あたしは、言霊使い。
口にした言葉通りの事象、現象をそのまま具現化出来る能力者。
最初の“宣言”の時点で、キミに勝ち目なんてこれっぽっちもなかったんだよ」
『銀翼の言霊使い-The spiritual-messageing master-』
最終更新:2012年12月02日 12:10