(18)499 名無しじゃないやい (銀翼の言霊使い)



保全の精神で予告予告ー第二弾


「あんまり戦いたくないんだけど…ねぇ、どうしてもなっちとやるのかい?」

宵闇の中、静かに響く声。
銀色の光を翼のようにたなびかせながら、女性はゆっくりと口を開く。


「キミは絶対に、なっちに傷一つつけることすら出来ない」


言葉が空間を、世界を支配する。


「…もう、終わりにするべさ。
キミは、体をバラバラに切り刻まれて―――死ぬ」


言葉と共に鮮血が女性の服を紅く染める。
禍々しく輝く紅い月を背に、女性は冷たく吐き捨てた。

「喧嘩を売る相手を間違えたね…あたしは、言霊使い。
口にした言葉通りの事象、現象をそのまま具現化出来る能力者。
最初の“宣言”の時点で、キミに勝ち目なんてこれっぽっちもなかったんだよ」


『銀翼の言霊使い-The spiritual-messageing master-』




















最終更新:2012年12月02日 12:10