「情報戦略センターですか?」
「そうだ、今度新設された部門だ
リゾナンターに関する情報を蓄積、整理して更なる発展に寄与する為の部門だ
昇進を伴うから、これは栄転だ。 おめでとう」
「しかし、自分はこれまで前線で保全の為に戦い続けてきましたし、そんな後方勤務には不慣れです」
「勘違いするな、戦いは前線だけで行われている訳ではない
情報収集、物資補給、作戦立案、人材配置、どれ一つ欠けたって、リゾナンターも前線の兵士も悲惨な目に遭う」
「ぶ、部下はどうなります。 私の部下達は」
「君の部下達は戦功や適性を考慮して、各前線部隊に配属されることになる」
男は部下一人ひとりの顔を思い浮かべた。
どんな過酷な戦いにも弱音を吐かずに、附いてきてくれた部下達。
自分は安全な後方勤務になって、彼らは生命の危険が付いて回る前線で闘い続ける
「私にはできません、彼らを残して自分だけ安全な場所に身を置くなんて。
私には彼らを守る義務がある。 この話お断りいたします」
部屋を出た男の元に部下が駆け寄る
「隊長!!」 「おお、俺はこれからもお前らの隊長だ、よろしくな」
「っていうか、お前wikiとか苦手なだけじゃん」 「ひえーーっ」
「知ってるぜ、昨日だって長い時間wiki開いて編集しようとしてたら、涙目になってたの」 「言わないで」
「もうお前が隊長なんてウンザリなんだよ、やめちぇえよ。 やめてwikiの編集を勉強しろよ」
「お願いだからもう少しの間、貴方たちの隊長でいさせて」 ホゼナント
最終更新:2012年12月02日 11:56