(24)716 『覚悟の教え エピローグ』



从*´ ヮ`) < リンリ~ン! むかえに来たっちゃ!

川´・_o・) < リンリンどしタ? 皆待ってるゾ!

川*^A^) < スミマセ~ン! すぐ行きま~ス!

从*´ ヮ`) < リンリンなにかあったと…?
        能力増幅してくれっちゅう声が聴こえたけん
        とりあえず能力発動したっちゃけど…

川´・_o・) < マサカダークネスと戦ってたのカ!?

川*^A^) < イエイエ! パパリンと会ってただけで~ス!

从;` ロ´) < まさか…! 親子喧嘩で能力増幅までして戦ったっちゃか!?

川;・_o・) < 鬼ダナ… リンリン…

川;^A^) < …イヤ… そう言われるとそうですケド…

*** ***



誕生日の翌日、リンリンはまだ少々浮かれた気分を抱えたまま帰りの夜道を歩いていた。
昨夜は色々とあったが、パーティーは楽しく、その後

川´・_o・) < サシで飲むダ!! リンリン!!

…と言われ、ジュンジュンと二人で行った店も楽しかった。…待たされはしたが。

思い出し笑いを浮かべながら歩いていると、突然、数名の男女に取り囲まれた。

「…ダレダ…!?」

思わず身構えるリンリン。
男は一人は30代位か…?他は20代前半に見える青年2人と、リンリンと同年代か、それ以下に見える少女であった。

一番年長に見える男が話し掛ける。
「銭琳…。久しぶりだな」

「あなたは…!? 李 振藩!それに陳 港生!洪 金寶!そこにいるのは…林 鳳嬌なの!? 大きくなったね! …いつ日本に…!?」

男たちはニヤリと笑いながら口々に答える。
「…おいおい…。昨夜、総統とおまえの為に『結界』を張っていたのは俺たちだぜ?」
「おまえ、俺たちが総統の横まで行った時も、全然気がつかないんだもんな~!」
「俺たちはしばらくおまえに会えなくなりそうだってんで、総統に頼み込んで連れて来てもらったってのによお!ちょっと冷たいんじゃないかあ~?」


「えええ~!」
リンリンは驚きの声を上げる。…昨夜はまったく気がつかなかった。

彼等は『刃千吏』のメンバーであり、リンリンがかつて養成所で互いに技を磨きあった仲間たちであった。
李は養成所のリーダー的存在であり、陳と洪は年上ではあったが、技量抜群として飛び級をしてきたリンリンの同級にあたった。そして林は、リンリンの後にやはり飛び級をして養成所に入ってきた、いわば妹分にあたる。

「銭が『刃千吏』を離れるかもしれないというので、みんなで総統に直談判に行ったんですよ… 一緒に引きとめに行きたいって」
まだ顔にあどけなさの残る林が話を続ける。
「…でも、みんな、昨夜の銭の戦いぶりを見て納得したみたい…」

「そうだな、銭はすごく強くなったな…。技も、心も。…そんなおまえが選んだ道なんだ…。俺たちも応援するしかないだろう!」
「そう、それに俺たちだって、今は例の『闇の組織』と同盟を結ぶ事になったが、いずれは雌雄を決する時がくる…。俺はそう思ってる」

「そうそう、総統もああは言ったが、きっとそう思ってる。その証拠に、同盟を期に養成所の訓練も一段と厳しさを増してる。恐らくは来るべき『組織』との戦いに備えての事だ。…俺たちも、もうおまえの知ってる俺たちとは違うぞ」

「でも、銭は日本で良い仲間たちに出会えたのね…、なんかちょっと悔しい…。私たちの事も、忘れないでよね」
「忘れないよ!…でも、日本の仲間たちも素晴らしい仲間たちなんだよ!…みんなにも会ってもらいたいなあ…」


「銭、おまえと、そしておまえの仲間たちと…、共に戦える日を楽しみにしているぞ!それまで、必ず元気でいるんだぞ!」
「ハイ!」

「ところで…、今日はお父様は…?」
「…ああ…。総統は…、ご自分がいたら俺たちが話し辛いだろうから、と言っていらっしゃらなかったよ…」
李が答えるが、どうも歯切れが悪い。
「昨日だいぶ飲んでらっしゃったからなあ…」
と陳。
「飲みながら、“『刃千吏』総統ともなれば『隠し技』なんぞいくつもあるんじゃあ~!!ひとつやふたつ破られたからってどうってことないんじゃあ~” …とか…、おっしゃってたような気がする…」
「オイ…!洪!それは…」
李が慌てて洪の言葉を止める。

川;^A^) < …。

川;^A^) < …口惜しかったんかい!!





















最終更新:2012年12月02日 09:16