秋の空はとても高く
明け方の空は遠すぎて届かない
それでも手を伸ばして掴んだのは
大切な仲間と共に歩む道標
☆
母国から日本へと渡ってきた
それまでの生活をすべて日本に移して
母国にいる家族や仲間を置いてきた
勝手が分からない異国で
これからの自分はどう暮らしていけばいいのか
ただ上官に従い 仕事をこなしていくだけ
戸惑うことなど見せる時間もなく
嫌でも適応していかなければいけないことに
どこかで疲れたと泣く自分がいた
一人の自分が
とても孤独に感じた
★
母国から日本へと渡ってきた
それまでの生活をすべて日本に移して
母国にいる家族や友達を置いてきた
見知らぬ土地でどうすればいいのか
少しの期待と多くの不安で街を歩いた
祖母はいつも自分を応援してくれた
そしてどんな時でも 傍にいてくれた
けれど今は傍にいなくて 涙が流れそうになる
心を許せる人がいない
一人ぼっちの自分が
とても孤独に感じた
☆
上官に従い仕事をこなす毎日
光と闇があれば それは光が当たることのない仕事
いつも笑顔でありたい自分も
光が当たらないと知れば
この手は光に届きそうにもない
この手で作り出される炎でも
人を暖めることはなく
殺すことでしか意味を持たない
どんな明かりでも
自分には光ではないと知ると
笑顔は消えていった
★
異国の地 日本で生活を始めても
言葉に戸惑い 異文化で苦しんだ
誰か傍にいてくれないか
そう問いかけても誰も答えてはくれない
どこにも届かない心の声
この地では自分の能力が異能であり
また周りにも理解してくれる人がいないということが
自分を追い込み苦しめていった
どんな力でさえも
皆にとって異能ということが
不安を募らせた
☆
炎を灯して敵を葬り仕事の評価がつく
しかし 人を殺すという事実に心は苦しみ
代償として笑顔が消えていった
笑顔の無い日々
無表情な自分はまるで人形のようで
そんな時に現れた女性は光を運んできた
今の自分には眩しいものでしかないのに
無償に欲しくなるその光は何故だか温かくて
心をほぐしてくれた
★
行き場の無い悲しみも寂しさも
一人で抱え込むしかなくて不安は募るばかり
この先もずっと一人かもしれないということが
自分を底へと追い込んでいく
影が降り注ぐ毎日
涙を流す自分はまるで悲劇のヒロインのようだ
そんな時に現れた女性は温もりを運んできた
今の自分がもっとも必要で 欲しくて
すぐにでも掴みたくなるその温もりが温かくて
不安を取り除いてくれた
☆★
貴女は私を見つけてくれた
心に影が映し出された時
手を差し伸べて温かい光へと誘ってくれた
自身に宿る力を知っても
貴女はすべてを受け入れてくれた
その手は私を温かい光の方向へと誘ってくれた
自分が望む力の使い方を教えてくれた
貴女と仲間の為に
私は共に戦うと決めた
それが私の未来
それが私の望むこと
異国の地で独りだった自分は
貴女に出会い すべてが変わった
◇◇
仲間を光へと誘い
これからの未来を共に歩んでいく
この世界の平和を望むには
皆の手を血に染めることになるだろう
誘う道が茨の道であると分かっても
涙を流してしまう時があるかもしれない
でも 寂しくならないで
独りじゃないから
ここにいるから
全てを懸けて私は戦う
それで傷を付けられようとも
命を賭して戦い 先頭に立ち拳を掲げよう
茨の道でも
命を懸ける戦いでも
共鳴で集った仲間たち
胸の高鳴る方へ
私は戦い 仲間を守り 平和を願う
最終更新:2012年11月25日 20:29