秋の夜長に訪れた冷たい風が
この身も 心も凍えさせる
けれど
傍にいてくれる仲間の優しさが温かくて
いつも笑顔でいられる
*
ずっと一人だった自分は
どこでもずっと一人だと思って
誰にでも笑顔を振りまく自分は
人形のようだと思った
その笑顔に温かさは無く
卑しい望みだけが詰まっている
そんな世界で生きてきた自分は
もう本当の笑顔が出せないと思っていた
**
ずっと一人だった自分は
どこでもずっと一人だと思って
教室の隅っこで教科書片手の自分は
地味な一匹狼だと思った
その目は常に教科書を向いて
感情の無い人形のようにひたすら勉強をしていた
人の優しさに包まれたいと望むのに
すでに距離は開いて手は届かなかった
*
雲に隠れた暗い月の夜に
偶然出会った女性は綺麗な瞳でこちらを見てきた
無意識に悲鳴を上げていた心の声を
貴女は感じ取って来てくれた
最初こそ奇妙だと思ったことも
今ではすごく自然なことのように感じる
この仲間でしか感じることのできない共鳴は
本当の笑顔を取り戻してくれた
**
雲一つない満月の夜に
偶然出会った女性は綺麗な瞳でこちらを見てきた
その瞳の奥から聞こえてくる声が
心に響いて無意識に涙を誘う
不思議に思ったこの共鳴というものが
今ではすごく温かく感じる
ずっと欲しかった温もりと仲間
それを貴女は与えてくれた
***
共鳴で知りえた仲間は
今ではものすごく大切な人達
共に戦い 悲しみ 喜び 笑い合って
未来を切り開くべく集った仲間
守りたいと思う仲間
そこで出会った彼女もまた
共鳴で集まった内の一人
年の近い彼女が自分の友達になるのは
まだ少し先のお話...
最終更新:2012年11月25日 20:27