(14)271 名無し募集中。。。 (言霊の力)



「厳しいわね・・・」
暗闇の中、女の声が響く。
周囲は完全な黒。闇さえもここでは輝いてしまう程の究極の暗黒。

「リゾナンターそのものを潰すのは何とかなるかもしれませんが、その周りにいる奴らが結構鬱陶しいんですよね。」
別の女の声が聞こえる。

「奴等は自身のことを『ホゼナンター』などと名乗っております…」
「ふん、どうせ奴らにできるのは状況の保全のみだろう。」
「ただ、それが侮れない状況になっているのも事実です。」
また別の声が響く。

「ご安心を。奴等『ホゼナンター』とやらに効く方法が見つかりました。」
「Dr.マルシェ、してその方法とは?」
「奴等にこの言葉を聞かせるだけで良いのです…さすれば奴等は現状に怯え、恐怖し、絶望し、戦意を無くすでしょう…」

ぐらり、闇が動いた。何千、何万という魂が潰され、再生する。その度に蠢く声が心地よく辺りに響き渡る。

「ふむ、試してみる価値はあるようだな。」
「では仰せのままに…」
女が消えると同時に暗黒が嗤った様な気がした。


「しかし、こんな言葉のみで、あの厄介なホゼナンター共を消去できるのか…」
「言霊の力を甘く見るべきでは無いのかもな。」
そう言った女はぽつりと言われた言葉を口にしていた。



『明日は月曜日、明日から仕事』




















最終更新:2012年11月25日 16:36