(14)184 『心の在処』



その日喫茶リゾナントに顔を出していたのは、田中れいなと亀井絵里、光井愛佳、ジュンジュンという有りそうで無かった顔合わせだった

「うへへへ、今日は愛ちゃんもガキさんもお出かけだから、絵里ちゃんがリーダーですよ」

「こんな頼りないリーダーだったら、命が幾つあっても足りないっちゃ
 やはり一番腕っ節の強いれいながリーダーたい」

「いやいや、お二人には失礼ですが、リーダーに必要なのは状況を正確に捉える洞察力 と冷
静 な判断力 となると、ここは私が」

いつもの光井なら絶対口にしないような軽口を、半ばあきれて聞きながらジュンジュンは特製バナナ
アラモードと格闘していた
こんな風にリーダー、サブリーダーを欠きながらも明るく騒いでいられるのも、ここ最近ダークネスの
活動がやや収束の気配を見せているからだった
といってもリゾナンターは完全に警戒を怠っているわけではない
メンバーの内、数名はリゾナントに常駐していたし、不在のメンバーにもすぐ連絡を取れるようその所在は
各々が完全に把握していた
ちなみに今日のリーダーはかねてからの念願だったミュージカル観劇
サブリーダーはその巻き添え
道重さゆみはレポート製作の為に大学の図書館にこもり、小春はアイドルとしてCM撮影、リンリンは
アルバイト先で仕事に勤しんでいる

最初の内は躊躇い気味だったリーダーを「たまには骨休めも必要だっちゃ」と送り出したのは、自称
”腕っ節の一番強い女”田中れいなだった
言葉の問題もあって彼女とは深く話したことのないジュンジュンだったが、それでも一見気の強そうに見える
田中れいなの内面の優しさは充分感じていた
故国を遠く離れたこの地で、縁有ってめぐり合えた仲間達
この平和な時間が少しでも長く続いて欲しいというジュンジュンの思いは、光井の声で破られた


「ダークネスが来ますね
 もう10分後ぐらい
 場所は…倉庫街の外れ
 数は…1体?
 精神系の能力は感じられませんね」

「だったられいな一人で十分たい」と飛び出して行こうとするれいなを呼びとめ、亀井はジュンジュンに言った

「さゆに連絡してから、私達もすぐ行くからお願い、ジュンジュン」

「わかってルだよ」静かに微笑みながら、ジュンジュンは立ち上がった

二人が出撃して行った後、ここ暫く使ってなかった”出動中につき、臨時休業”のボードを取り出しながら
亀井は言った

「本当に敵は1体だけなの」

「うーん、今イチはっきりせんのですが、数は少ないんです
 それと何か靄がかかってるようで、よく見えないのですが、ぽきっと割れたもんがまたひっつくような
そんなイメージが」

取り留めのないイメージの羅列にに思わず顔を見合わせる亀井と光井の二人だった


光井の予知した出現地点にれいなとジュンジュンが駆けつけたとき、そいつは既にいた
2メートルを優に越す巨体に、こうもりの様な翼、頭部は焼け爛れたような皮膚をしていて、角が頭頂部に
生えていた
そのおぞましい外見に相応しい地獄の鐘のような咆哮を周囲に轟かせていた


「ここは速攻で決めるッちゃ」
れいなは魔獣の攻撃を掻い潜って、懐に潜り込み拳で一撃を加える
魔獣の巨体にそれがどこまで通用するのかと見ていたジュンジュンの予想に反し魔獣は大きく揺らいだ

これなら直接攻撃は田中サンに任せて、私は念動力でサポートしよう
ジュンジュンが当座の戦略を練っている間に、れいなは魔獣の背後を取って、今度は飛び上がって
後頭部に一撃を加える
再び体勢を崩す魔獣の様子に、勝機と見たかれいなの動きは加速していく
助走を加え、一撃、死角に駆け込み、そこから助走、攻撃
ジュンジュンの目には魔獣の身体の傍を蒼い光を帯びたれいなが、前後から駆け抜けているようにしか
見えなかった
だが魔獣は確実に弱っていった

凄いネ、田中サンいつの間にこんなに強く、早くなったんだろう
この様子では本当に、れいな一人で決着するかもしれない、そう思ったときその声は聞こえた

(助けて、怖いよ、このお姉ちゃん、僕を虐めるんだ)
ジュンジュンは一瞬、現場に子供が迷い込んでいるのかと思った

(そっちの長い髪のお姉ちゃん、今僕の声が聞こえたでしょ、助けてよ このお姉ちゃんのこと止めてよ)
まさか、でも…

(僕は人間だよ
ダークネスのマルシェという科学者に捕まって、この姿に改造されたんだ
やっと逃げてきたと思ったら、このお姉ちゃんが殴りかかってきて、ひどいよ)
田中サン、貴女にはこの声が聞こえなイですか、田中サン

(これ以上やられたら僕、死んじゃうよ、いやだよ、お母さんにもう一度あいたいよ)
駄目、田中サン



「やめて下さい、田中サン
この子は人間です、この子の声があなたには聞こえないのですか」

「ジュンジュン、何言っとう
見たらわかるやろ、こいつは怪物やけん、やっつけんと」

「ひ、ひどい田中サン
姿形が醜ければ、怪物なのですか
じゃあ獣に変身して戦うジュンジュンも怪物なのですか
もしかして、私のことずっとそんな風に見てたんですか」

「ジュンジュン、それは違うっちゃ」

「違わない、田中ーっ!!」
はっとした時にはもう遅かった
ジュンジュンは念動力を発動して、れいなに攻撃を加えていた
れいなの身体は倉庫の鉄の扉に叩きつけられ、その小さな身体の跡を鉄の扉に残して、崩れ落ちた
口から血を吐きながら、れいなは何か話そうとしていた
が、ジュンジュンは目を逸らした
この人とはもう一緒に歩いていけないのだろうか
ほんの数十分前まではあんなに暖かくてあんなに楽しかったのに
それが悲しくてジュンジュンは泣きながら、れいなに攻撃されていた魔獣の方へ 歩を進めた
今はこの子を保護するのが先ね

「もう大丈夫だから」
泣き声になりそうなのを抑えながら近づいた時、ジュンジュンは闇に包まれた



「やっほー、獣化能力者一人ゲット、完璧です」
場に相応しくない明るい声を出しながら、白衣をまとった女が現われた

「お、お前は」

「私はDR.マルシェ
ダークネスの科学技術部門の責任者」

「じゃ、じゃあお前がこの子を」

「この子?
ああ、これのことね
まさか本当に普通の人間を改造したとでも思ったの」

「何ー」

「これは私のラボで人工的に作り出した合成獣で名前はダー坊
結構よく出来てるでしょ
でも欠点があってね、心が無いというか思考能力に欠けるというか
まあラジコンのロボット並みの働きしか出来ないんだよね」

「じゃ、じゃあさっきの声は?」

「ああ、あれね
あれはうちの能力者の中の催眠術のエキスパートに協力してもらってね
一種のアテレコみたいなものかな、君だけに聞こえるようにね
結構効いたみたいだね、仲間の事をあんな風にしちゃうなんて」


「何のためにそんなことを」

「いやあこの前、たまたま君と小春が戦ってるとき、君が獣化してるのを見たら惚れちゃってね
あ、そんな変な意味じゃないから
まあ君みたいな獣化能力者を人工的に生産して、ライカンスロープの部隊を作ったら可愛いかな、と思って」

「わ、私が狙いだったのか」

「うん、他の誰でもない獣化能力を持つ君には、あの声の話す内容は重い意味を持つ
それで君を他のメンバーから引き離す事ができたらと思ってね」

許せない、生命を弄び、人の心を踏みにじるこの女のやり方が
それ以上に許せないのは、そんな手口に引っかかって、大事な仲間を攻撃した自分の愚かさだ
ジュンジュンは最大限の念を込めて、自らを包む闇の壁に攻撃を加えた

「あっ、うわあ」
跳ね返ってきた衝撃に膝をついたジュンジュン

「あ、それは普通の結界とは違うから
これまでの戦闘記録から解析した君の能力を元に作り出した防御フィールドの一種
といっても目的は防御する為じゃなく、君を捕まえる為専用
もし君が念動力で私の首をねじ切ろうとすれば、君の首が
獣化してパンチで風穴を開けようとすれば、君の身体にそのままの衝撃が加わるよ
だから無駄なことはしない方がいい」



マルシェの告げる絶望的な事実にもあきらめることなく、抵抗を試みていたジュンジュンだったが
やがて力なく肩を落とした

「私、駄目ね、 田中サン、ごめん
私、あなたにひどいことを
お願い、田中サン、無事でいて」

自分のことも顧みず、れいなの無事を祈るジュンジュンの祈りが通じたのか、れいなの指先が
動き出すのが見えた

駄目よ、田中、今のあなたではダークネスにやられてしまう
動かないで、じっとして助けが来るのを待って

「さあ、ダークネス
さっさと連れて行け」

「おや、随分素直になったね
じゃあご褒美として、わたしは実験の時は麻酔を使わない主義なんだけど、ジュンジュンには
 特別に使ってあげるね、おやぁ」

―しまった、バレたのか

「へえれいなはまだ立てるんだ
あれだけ無防備な所に攻撃を受けたのに、凄いんだ」

唇から血を流し、足元がふらつきながらも、目には闘志を秘めてれいなは立ち上がろうとしていた
左の手首はあらぬ方向に曲がっている



「待つたい、ジュンジュンはやらんよ」
衰えぬ闘志だけを武器にマルシェに立ち向かおうとするれいなだったが、その前を魔獣が遮る

「さっきは君達を油断させようとして、この子にも本気を出させなかったけど
もういいかな、ダー坊、その娘を攻撃していいわよ」

マルシェの命令と同時に、魔獣はれいなに右腕の攻撃を加えた
先ほどまでの緩慢な動きが嘘のように、鋭く力強い一撃がれいなの身体に決まるった
れいなは後方に凄まじいスピードで吹き飛ばされ、ジュンジュンの攻撃で出来た自分の身体の
痕が残る鉄の扉に叩きつけられ、突き破っていった

「もう、いいから、ヤメロヨ」
捕獲フィールドの中で蹲り、涙するジュンジュンを眺めていたマルシェは、右手を空にかざすと
そこに半透明な3次元キーボードが出現した
素早く操作してダークネス基地の空間転移装置を遠隔作動させる
今日の収穫、獣化能力者ジュンジュンを基地に連れ帰るために

「ダー坊、ジュンジュンの近くまで行って
転移する空間の体積は小さい方が、ローリスクでエコ対策にもなるから、って言ってもわからないか
 眼鏡型のディスプレイに表示した、転移装置のデータに熱中し始めたマルシェは気付かなかった
 鉄の扉にぽっかりと開いた穴から這い出したれいなが魔獣の身体に取りすがっているのを

「ま、待つっちゃ」

「もう無理だってことはわかってるでしょうに
今日は君を倒すことも、捕獲する事も計画には入ってないのになあ」
自分の立てた完璧な計画に出現した不確定要素、れいなの不屈の闘志にやや困惑しながらも
マルシェは決断した

「しょうがないね、ダー坊、 その娘も捕まえて
 一緒に連れて帰るから」


魔獣がその醜悪な腕をれいなの身体に伸ばすのを見ながら、ジュンジュンは自分の心に問う

―あたしがあんなにひどい目にあわせたのに、なのに田中サンが頑張ってくれているのに

わたしはこんな壁の中で泣いているだけでイイのか
そんなに自分の身体が壊れるのが怖いのカ
このフィールドの所為で、腕が折れるなら折れたっていい
あたしの身体が砕けるなら、砕けたたってイイよ
今、必死に戦っている仲間を助けられない身体なら、そんな身体要らないヨ

ジュンジュンは両手を目前の捕獲フィールドに押し当てた
不快な間隔がフィードバックしてくるが、構わなかった
目は蒼白く光り、自分の体内に残っている全ての生命力とれいながくれた勇気をフィールドにぶつけた

マルシェは憐れむような目で、そんなジュンジュンを見ていた
「無駄なんだけどな、君の能力比300%までは耐えられる強度に設定しているのに」

それでも完璧を期すべく、フィールドの情報をディスプレイに呼び出す
「…っ」
思わず息を飲んだ
フィールドに加えられている負荷がすでに最大設定値の70%を越え、黄色の警告表示がなされている
「そんな、馬鹿な
 これだけの力を出せる筈が…」
と困惑しているうちにも、負荷は上がっていき警告表示は赤色になった

「これじゃ破られる」
視線をディスプレイからフィールド内のジュンジュンに戻したマルシェは小さな悲鳴を上げた


捕獲フィールドをジュンジュンの両手が破りかけている
辛うじて薄皮一枚で保っている状態だ
フィールドを突き破りかけているジュンジュンの指先からは鋭い爪がせり出してきている
フィールド内に残っているジュンジュンの身体は、筋肉が激しく隆起してまとっていた衣服は
襤褸切れになり、その真珠色の肌を真っ白な剛毛が急速に覆っている
「こ、これはっ、白虎」

対魔の聖獣はフィールドを突き破り、地面に降り立つとれいなを捕らえていた魔獣に襲い掛かり
、一撃でその巨体を真っ二つにした
ジュンジュンの変身した白虎は、傷ついたれいなを庇うように四本の足で立つと、悪の天才科学者に
向けて、咆哮を上げる

マルシェは冷静に計算した
空間転移用に蓄積したエネルギーを攻撃に転用すれば、おそらく目の前の猛々しい獣は倒せるだろう
でも、それでは当初の目的は果たせない
―そう言えば、誰かが言ってたわよね
失敗は成功の母って
色々有益なデータも入手できたし、ここは撤退
「おじゃマールシェッ」

空間転移装置を使い、マルシェが消え去った後も、白虎は暫く警戒を解かなかった
魔獣の残骸が消滅を始めると、厳かな外見がぼんやりと薄れ始め、ジュンジュンの姿に戻っていく

「田中~、田中ーッ、死ぬナ、田中ーーッ」れいなの身体を抱き起こしながら、叫ぶジュンジュン


「勝手に殺さんとって欲しいたい…
 それに田中はやめるたい
 同じ呼び捨てにするなら、れいなって呼ぶと」

「れいな、ゴメン、本当にゴメン、私ひどいことを」

「別にいいよ
 それよりも良かったたい
 ジュンジュンが連れて行かれんで」

優しい言葉に思わずれいなのボロボロの身体を抱きしめると、れいなが悲鳴を上げた

「い、いてて
 ジュンジュン、ちょっと強く抱きすぎッちゃ
 それに、できたら何か羽織って欲しいたい
 裸のままじゃ…」

そう言われて初めてジュンジュンは自分が何一つ身につけていない全裸なことに気がついた

「いやぁーっ、れいなはそんなイヤらしい目であたしのこと見てたアルか」

「何かもうめちゃめちゃや」
傷の痛みに顔をしかめながらも、笑うれいな
ジュンジュンも笑った
ボロボロと涙を流しながら

闇の気配が薄れ、二人の安否を問いかける複数の声が急速に近づいてくる
仲間だからこそ感じる痛みと仲間だから感じる喜びと
二つの感情をジュンジュンは噛み締めていた



ダークネス基地
空間転移が完了し、装置をシャットオフしたところで、マルシェは声をかけられた

「いよっ、お疲れ」
催眠術のエキスパート、吉澤ひとみが邪気の無い笑みを浮かべている

「どうも
それよりすいませんでした
せっかく吉澤さんにサポートに回っていただいたのに」

「いいから、いいから
俺とマルシェの仲じゃんか」

一体どんな仲だというのだろう、と思いながら尋ねる
「それよりも今日、ジュンジュンはどうしてあれだけの力が出せたのでしょうか
いわゆる共鳴とは違う印象を受けたのですが」

「聞きたい? ん、」

「ええもしご意見があれば是非」

「相変わらず、真面目だなあ
まあ一言で言うと天才科学者さんの頭脳でも計算できないものが有ったってことだろう」

「何です、それは」
内心、プライドを傷つけながらも、先輩に対して丁重な態度を崩さない

「それはね、こ・こ・ろ、心、ハートだよ」
両手でハートマークを作りながら、話しかけてくる吉澤に、仕方なく追従の笑いを浮かべるマルシェ


「あ、今お前、俺の事バカにしたよな
 その笑いはそういう笑いだぜ、傷つくう」

「そんなことはありません、ただ心の問題だとかそういう安易な解釈で終わらせてしまうのが嫌な
だけです」

「昔から、完璧主義だからね
いいかい、心はどこにあると思う」

その質問に思わず頭を指差すマルシェ

「あはは、予想通りの反応だね
まあ間違いじゃないかもしれないけど、正解とは限らない」

「ふざけないで下さいっ」

声を荒げるマルシェを、軽く手を上げて制しながら、吉澤は続けた

「私は心はここ、胸の奥にある
ずーっとそう思ってた、でもM。からダークネスでずーっと戦ってきて感じたことがある
心なんて、身体の何処にもない、けど世界中のそこここに溢れてる」

あまり見せない吉澤の真摯な口調に反論を忘れて聞き入るマルシェ

「さっきのあいつ、獣化するやつ
最初は完全に諦めていた、お前のフィールドから脱出することを
でもあの仲間の博多弁の奴が、ボロボロになりながら頑張ってるのを見たら、心に火がついて
自分の限界を飛び越えた
きっと誰かが仲間の事を思いやる時、そこに心が生まれて、人は強くなれる
そういうことだと思うよ」



「御説はそれまでですか
大変興味深い話ですが、所々で論理が破綻してるような気がします」

「あっ、やっぱりバレたか
漫画を見て一度使いたかったセリフだったんだけどなあ、上手くいかないや
あはは、でも言いたい事はそういうことだから」

「で、吉澤さんはこう言いたいわけですね
私が失敗したのは、心が無いから、仲間がいないからだと」

「えーっ、ショック
私はずっとお前のこと仲間だと思ってたのに」

「…光栄です、私なんか
すいませんが、今日得られたデータを整理したいので、失礼させていただいてよろしいでしょうか」

「ああ、いいよぉ
また何かあったらいつでも言ってよ」

―崩れそうになった
自室に戻りながら、マルシェは吉澤の言葉を思い返していた
心、仲間
確かにあの頃の私にはそれがあったかもしれない、でも今の私には
吉澤ひとみ、ダークネスの能力者として、特別にコードネームを与えられたA,G,R達に比しても
劣らないほどの実力を有しながら、他からの評価に拘泥しない存在
彼女がその地位に甘んじているのは、あるいは仲間を助ける為なのかもしれない
吉澤さん、あなたは素晴らしい人です
でもあなたじゃ、彼女の代わりにはなれないんです、麻琴の
自室への歩みを進めながら、れいなが、ジュンジュンが、吉澤が見せた真情を思考から追いやった
私に心は要らない、そう言い聞かせながら




















最終更新:2012年11月25日 16:00