(13)073 名無し募集中。。。 (殺伐のち和解)



63 名無し募集中。。。 2008/08/02(土) 20:04:44.04 0
アレだな
ガキさんを救いにいく時、れいなは行かないわけだ

从*` ロ´)<裏切りものはゆるせないっちゃ

で、敵のアジトで皆が苦戦してる時、相手を殴り倒すわけだ
川*’ー’)<れいな、あんたガキさんのこと…

从*` ロ´)<許せないから、殴りにきたっちゃ、って

馬鹿だ俺w



 ↓

Resonanted...

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「れーなたちを裏切ったヤツなんか、助けになんか行けんやろ!!!」

ガキさんの居場所がわかった。
あたしたちは、仲間を取り返すためにすぐにでも行動しようとしていた。

でも、れいなだけが頑なに拒んだ。

確かに、ひとつずつ判明した事実はあたしたちにとって驚愕の事実。

実は、ダークネスのスパイだった。
あたしたちの行動は、逐一報告されていた。
その上であたしたちの前から姿を消す時、メンバーの記憶を消していた…

はっきり言って「騙されていた」のだから、れいなの気持ちはわからなくはない。
でも、ガキさんが大事な仲間であることは、やっぱり変わりのない事実。

ガキさんが1枚だけ遺していた写真。
リゾナンターのメンバーの中心で笑顔の写真。
一度に蘇ったガキさんとの記憶。ガキさんがいたから、みんなもがんばれた。
良き相談役として、良きお母さんのようなあたたかい眼差しで、みんなと一緒になって…


「ガキさんがスパイだったとか、そんなの関係ないでしょ!?
 れーなだって、ガキさんとあんなに仲良かったじゃない…!」
「うるさい!
 あんな平気な顔してれーなたち騙しとったなんて腹立つけん!!!!」

エリがれーなを抑えようとするけど、全然耳を貸そうともしない。


「もう間に合わない! 急がんと…」

みっつぃが視た未来。
その時間まで、あとわずか。

「れーな!」
「行かん! れーなは絶対に行かん!」

どうしても聞き入れないれいなを残し、7人で目的地に向かう。


しかし、れいな抜きの戦いは予想以上に苦しかった。

直接の攻撃が出来るメンバーの人数が圧倒的に足りない。
ここに、れいなのあの素早さと武術があれば、どれだけ楽になったか…

そして、さゆの治癒、エリの風の力が、れいなの能力で増幅されていれば…


一人、また一人と膝をつき力尽きていく。
ガキさんは目の前にいる。
あたしたちが現れたことに驚いて、そして涙を流したガキさん。
『助けて』という心の声が、あたしたちメンバーに届く。

それはあたしが精神感応の能力者だからじゃない。
ガキさんの心の声に「共鳴」しているからだ。

それなのに、こんなところであたしたちは終わっちゃうの…?


「うりゃあああああああああああああああああ!!!!!!」

雄叫びと共に現れ、華麗に舞うように敵を蹴散らす見慣れたシルエット。
怒りに燃えた一人の戦士が、その拳を叩きつける。

「ガキさんを返せええええええええええ!!!!!!!」

れいなの叫びがあたしたちに届く。
きっと、ガキさんにも。

「みんな、もうちょっとだけ頑張ろうか…!」

れいなはあたしたちに目を向けると、右手を高々と突き上げた。
呼応するように腕を突き上げると、まばゆい光が敵をかき消していった……



「…ごめんね、みんなを騙すことになって…」
「でもガキさんにはリゾナンターの心があるんや。
 だから、みんなにも心の声が届いたんやよ」

ガキさんは何度も頭を下げた。
でも、心はひとつ。もう離れることはない。

「…悪いのはガキさん…やなくて、そんなことさせるダークネスやけん」

れいなは不機嫌そうな顔で吐き捨てると、ガキさんの目の前に歩み寄る。
そして数秒立ち止まって何かを考えたあと、キッとガキさんを見据えて…

「…でもやっぱ許せんから、ガキさんのこと殴っちゃる!」

れいなが大きく拳を振りかざすから、あたしたちは止めに入ろうと慌てた。
でも、れいなはガキさんの頭を小さく小突いただけだった。

「…ガキさんのバカぁーーーーーーー!!!!」

ガキさんにしがみついて大声を上げて泣くれいなの背中を、
ガキさんもまた泣きながら優しく撫でていた。

あたしたちはそんな二人を、やっぱり笑顔で見つめていた。




















最終更新:2012年11月24日 21:34