(12)268 名無し募集中。。。 (夏といえば)



「みんなー!ちょっと集まってー」

パンッパンッと手を叩いて、店休日の喫茶店内で自由気ままに暇してるメンバーに声をかける

「なんー?」
と、離れた席からだるそうにカウンターへ歩いてくる田中
「絵里、なんか目がキラキラしてるの」
「何何~?」
と、興味津々に仲良く雑談していた道重と高橋
「まーたカメはしょうもないことたくらんでんじゃないのー?」
と、光井と久住の夏休みの宿題の進み具合を監視していた新垣も、皆亀井の前のカウンターに座る

「あ、小春とみっつぃーはそのままそこでいいからねぇ♪」

「「はーい」」
カウンターから少し離れた机で宿題中の2人に声をかけると元気よく返事をした

「カメイサン、ナニカスルデスカ?」
と、バナナ片手にジュンジュン
「キクジュンビ、バチリデース!」
と、笑顔でカウンターの椅子に座るリンリン

「皆さん。 夏ですね?」

いきなり改まり、咳払いをし発した言葉がコレ
皆揃いも揃って口をポカーンとあけて亀井を見ている


「夏といえば?」

「やっぱ海やろー」
「カキ氷!」
「バナナ!バナナ!」
「セミ!」「花火ー」
「スイカー」「お祭り!!」

とそれぞれが元気よく回答する様子はまるで学校のようだ

「ちょっとカメ、もったいぶらないでいったい何がいいたいのよ?」
新垣が少しうざったそうにアイスコーヒー飲みながら問いかける

「あのですね、近々、流しそうめんをやりたいと思うんですけどぉ・・・」

「ほんまですか?! うわー久しぶりですー」
「ヤッター小春初めてだよー」


一方・・・
「うっわめんどくさっ」
「絵里にはつくづく、つくづくなの」
「ナガシバナナ・・・」
「ちょっと買出しいってくるやよー」
「ワタシモイクデス~」
大喜びの学生2人組みをよそに他のメンバーは皆それぞれいた席へと戻ってゆく

「ちょ、皆嫌なの?ねー無視とかヒドイですってぇー!」

「カメ、普通におそうめん食べちゃおう」

「えぇ~それだけじゃ普通じゃないですかぁ~。皆最近息抜きしてないかなーって思ってぇ・・・」

「うん、わかったから。 小春ー光井ー宿題さっさとすますよー」

「「ハーイ」」

「んもーみんなしてノリ悪いんだから・・・・いいもん絵里ちゃん一人でやるー」
一人またカウンターにポツンと残されて肩を落とす亀井なのでした




















最終更新:2012年11月24日 19:44