(07)077 『共鳴戦士リゾナンダー第16話「ダンスはうまく踊れない!?」』



「闇に悲しみこだまする」
「一人の夜を乗り越えて」

「共鳴戦士リゾナンダー参上!!!」

「おまえの悪事もここまでやよ、ダークネスの手先め!」

9人の戦士は、痩せ身で色黒の女と対峙した。

「来たな、リゾナンダーども。だが私はこれまでの雑魚とは一味違うぞ。私は精神干渉と催眠能力を同時に使うことができるのだ!」
「な、なんだってー!?」
「みんな、落ち着いて。能力同時発動者はそんなに強くない約束になってるから!」
「甘いぞリゾナントライトグリーン。おまえの常識でものを語るな!」

まずは女の精神干渉が発動する。
リゾナンダーの脳裏に苦しい修行時代の記憶が甦った。

「え、なになに?まるであのお寺に閉じ込められた時のような感じが」
「リゾナントオレンジ、あなたも?ピンクもなの。なんだか息苦しい・・・」
「そうですか?うちは自分ちにおるみたいでリラックスしてきましたけど」
「 お ま え は な 」

「さあ踊れ!踊り続けなければおまえたちは死ぬのだ!」

精神干渉によって反抗心を喪失させる記憶を呼び起こし、
催眠によって「踊りをやめたら死」という状況を作り出す。
単純だが、的確な戦法だった。

「これが“コレオグラファー”の通り名を持つ私の実力だ。能力同時発動の恐ろしさ、思い知るがいい!」


「高橋!周り見なさい!自分一人よければそれでいいの!?」
「すみません!」

「田中!挨拶もできないのかおまえは!?」
「・・・・・・」

「アヤカ!若作りしない!!」
「えっ・・・?私、リンリンデス・・・」


女の威圧感になぜか逆らえないリゾナンダーたち。
このまま踊り疲れて力尽きるのか。
しかし、その時!

「オマエの力、効かナイ」


催眠を解いたジュンジュンが獣化する。
寺での経験がないので、精神干渉も効いていないようだ。

「やっぱり、同時発動は影響力が弱い☆カナ」
「そうか!やけん、動物には効かないっちゃね」
「グォォー!!」
「・・・なるほど。それがおまえの変身革命なのか・・・」

ジュンジュンのたいあたり!
ふりつけしはせんとうからりだつした。




リゾナントインディゴの活躍により、街には平和が戻った。
しかし、一息ついている暇はない。
リゾナンダーの背後には、すでに新たな敵が迫っていたのだ!

「にゃ~ご。みてらっしゃい、リゾナンダー。アタシがボイトレの厳しさを思い知らせてやるんだから。うふふふふ・・・」





つ づ か な い




















最終更新:2012年11月24日 10:34