(14)128 保全 SIDE Resonantor 2008/08/21(木) 18:39:30.80 0
光は言った
「わたしがあなたを守る」・・・と
ずっと胸の中で抱いていた願い
それが今まさに叶おうとしていた
だけど私は戸惑った
そんなことが許されるのかと
躊躇う私に光は言った
「だからあなたがわたしを守って」・・・と
その一言が私を目映く照らし出した
いや そうではなかった
いつしか私自身が光となっていた
そして私たちは抱き合った
静かに それでいて強く 強く
保全 SIDE Resonantor
(14)296 保全 SIDE Resonantor 2008/08/25(月) 14:37:55.53 0
あの人が自らのことを「正義」と称したことは一度もなかった。
実際、そのつもりもなかったのだろう。
あの人が日頃口にしていたのは、例えば今日のような晴天の日に「こんな青空がいつまでも続くような未来やとええね」といったようなことだけだった。
だけど、だからこそ、私は敢えて宣言するつもりだ。
《蒼き正義に共鳴せよ》
・・・と。
あの人が自分たちに託した未来。
その空の蒼さを守ってみせる。
未来の中を生きる自分たちの手で。
その決意を示すために。
それが自分の思う正義だから。
保全 SIDE Resonantor
(14)411 保全 SIDE Resonantor 2008/08/27(水) 21:12:55.00 0
いつだったか あなたは言ってくれた
私の言葉が自分を救ったと
暗闇の中を一人歩いているようだった自分に 光と居場所を与えてくれたと
私との出逢いが自分にとっての夜明けだったと
だけど
あのときあなたに言った言葉は 私自身に言い聞かせた言葉でもあった
誰の手も借りず 一人きりで戦うつもりだった私
思えばあのときの私も 気付かぬうちに半ば以上暗闇の中にいたのかもしれない
でも あなたとの出逢いは私にも夜明けをもたらした
あの出逢いがなければ きっと今の私はなかった
あなたは私のことを恩人だと言うけれど
私にとってもあなたは光だった
あなたの純粋さに 私は心を救われたのだから
私が私でいられたのだから
保全 SIDE Resonantor
最終更新:2012年12月02日 11:14