(04)250 『スッペシャル3Dショー』

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&br() 喫茶リゾナントの地下室。 入り口には「特訓中!誰も入るべからず!破ったら3食梅干のみの刑に処す」と書かれた紙が貼り付け てある。 そして私、新垣里沙はその扉の前で立ち尽くしていた。 なぜこうなったのかと言うとーーーーー 時間は少し前に遡る。 「小春ー!たまにはれいなが特訓につきあったるけん、地下室に顔貸しー」 「はぁ?・・・何か企んでません?」 「あぁ、企んどる。なん、小春にとっても悪い話じゃないけん」 そう言って引きづられるように連行される小春。 (ちょ、何の特訓よ・・・必殺技とかなら報告しないと・・・) 愛ちゃんの目を盗んで、こっそり抜け出した。 そして冒頭へ戻る。 果たして、この中では何がーーー そっと耳をドアにくっつける。 ・・・一つの音も聞き漏らすわけにはいかない。 「どうです?どうです?小春天才じゃないですか?」 「おぉ~!すごーい!!ちょ、感動したっちゃ!早く早く、れいなにも!」 「はい・・・大盛り分はサービスです!」 「越後屋、そちも悪ですのう」 「いやいやお代官様も」 はっはっはっ 一体なんなんだ。 これが特訓中の会話なのだろうか。 だとしたらリゾナントレッドの新技か何かが成功したらしい。 これは・・・知っておく必要があるだろう。 そっとドアノブに手をかけ、ゆっくりとひねりほんの少しの隙間から中の様子を伺う。 そして私の目に飛び込んできた光景はーーー 「あー、Tシャツ伸びちゃうーどうしようーっ」 と言いながら胸あたりをさすっている小春。 ぴょんぴょんジャンプするのにあわせて ぷるんぷるん揺れる胸のその様を楽しみ、 ひとしきり跳ね終わったら「あー肩こったちゃ」と呟いてみるれいな。 (な・な・なななにをしているのあの子たちは!) どうやら小春の念写でその・・・理想の乳を描いた、らしい。 自らの身体をキャンパスにして。 二人ともすごくいい表情をしていた。 今までに見たことないくらい。 さて、この報告はーーー うん、やめとこう。 誰にだって秘密の一つや二つあってもいいよね。 そう心に決め、ぐっとその扉を開いた。 仲間に入れてもらうために。 梅干がなんだ。年上の威厳がなんだ。 女には引くに引けない場面というのがあるのだ。 ---- ---- <<back>> &bold(){[[(04)194 『黄昏のDR.マルシェ』]]} ---- ---- ----

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