【転校初日】

 

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 2011/09/18(日) 14:32:28.80 ID:pH6JNQTs0

ほむら(これで何度目のループかしら……)スクッ

ほむら(もう良いわ、今回は捨て周にしましょう。試行錯誤よ!)

ほむら(まず、まどかとの出会いを運命的に演出するわ――)

ほむら(遅刻寸前、出会い頭に衝突、口論、そして教室での再会!やってみたかったのよね)

ほむら「でもあの子、遅刻しそうにないわ……そうね、何かまどかを引きとめるモノを仕掛けましょう」

 

40 :[sage] : 2011/09/18(日) 15:09:02.45 ID:MwyJnJxB0

わたし鹿目まどか。 平凡な女子中学生。 平和な日常が大好きな女の子。

だというのに、目の前にあるこの物体はなんだろう。

いや、わかっている。 これが何なのか、わたしにはわかっているのだけれど……。


冷 凍 マ グ ロ >゜))))彡


お、落ち着け鹿目まどか……! 冷凍マグロなんかに翻弄されてはいけない……!

わたしは平凡な中学生で在り続けなければならないんだ! 冷凍マグロなんかに日常を壊されちゃいけないの!

>゜))))彡

あれ、背びれにタグがついて……

『詢子苦産』

ヴォァー……( ゚д゚ ) ま、ママが苦労して産んだの……? いやいやいやいや、おかしい、おかしいよ。

ママが魚類産んだらわたしも魚類じゃん。 ん、裏に……

『サンマ』

プォウ! ( ゚д゚ ) さ、サンマァ!? どう見てもマグロなのにサンマ……!? 

はっ、だ、だめだ。 このままサンマと戦ってたら遅刻する。 さようなら、詢子苦産の冷凍サンマ!

 

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2011/09/18(日) 15:50:45.38 ID:+Lb2f1rg0

まどか「これはちょっと走らなきゃ間に合わないね」タタタッ

どんっ!

ほむら「きゃっ!」イタタ

まどか「あっ、ご、ごめんなさい!怪我してませんか」

ほむら「ちょっと!どこ見て走ってるのよ!」(計画通り!)

まどか「すみません!急いでいたんでs・・・」

まどか(こ、この子―――)

ほむら「気をつけてよね!」

まどか(魚臭い!)

まどか(ま、まさか!あのマグロ・・・じゃなくてあのサンマはこの子の!?)

まどか(ど、どうしよう・・・あの詢子苦産のサンマがこの子のなら・・・)

ほむら「まったく、転校初日から飛んだ災難だわ」ブツブツ
            (よし、あとはこれで教室で劇的に再会ね)

まどか(あっ、行っちゃった・・・)

まどか(でも、あのサンマがあの子のだとすると・・・)

まどか「よしっ!」

 

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 2011/09/18(日) 16:47:56.55 ID:pH6JNQTs0

ほむら(――まどかがいない!?)

ほむら「暁美ほむらです。よろしくお願いします」スタスタ

さやか「あー、転校生、あいにくこの席は埋まっててね。珍しく遅刻してるんだ」

            ズルッ          ズルッ

ほむら「そう、ごめんなさい……。(遅刻?他に罠は仕掛けていないはず)」

                        ズルリ

早乙女「ひっ!?」

ガラス張りの教室、その後部を凝視し固まる早乙女先生。
彼女の視線を追い、同じく悲鳴を上げるクラスメート。
異様な状況、戦慄、振り向くさやかとほむら。その先に――

                                ズルッ   ズルッ   ピタッ

半生のマグロ(サンマ)を大事そうに、壮絶な笑みを浮かべながら引きずるまどかの姿!!!

まどか『 み ぃ つ け た !』ティヒヒ

ほむら「ほむううううううううううううううううううう!!!???」

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ほむら「これが私のマグロ嫌いの真相よ」

杏子「うんめーのに、もったいねぇな」

 
 

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最終更新:2011年09月19日 06:18
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