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ビルド方法
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一般的なビルド方法
サンプルプログラムをビルドするには、以下のファイル群をプロジェクトに追加してビルドして下さい。
- サンプルプログラムのソースコード(Sample.cpp)
- Lib UTAU の全てのファイル
- Shlwapi.lib(Windows 7 の場合、C:\Program Files (x86)\Microsoft SDKs\Windows\v7.0A\Lib\ にあります)
C++ Builder XE3 でのビルド方法
同梱のプロジェクトファイル「LibUTAUSample.cbproj」を利用すると少し楽かもしれません。
プロジェクトオプションの「最終出力ディレクトリ」など、フォルダ関連のオプションは適宜変更して下さい。
サンプルプログラムのビルド中に、
[ILINK32 エラー] Error: 未解決の外部シンボル '_wmain' が C0X32W.OBJ から参照されています
というようなエラーが発生した場合は、プロジェクトオプションの「ディレクトリと条件定義」で、_TCHAR のマップ先を char にして下さい。
C++ Builder XE についての補足
#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around)
C++ Builder XE は、Windows 用アプリケーションをビジュアルに開発できる RAD 環境です。Visual Basic の C++ 版というとイメージが近いかもしれません。
フォームに様々なコンポーネントを貼り付け、プロパティを設定することで、簡単に GUI を設計できます。
最近ようやく、Visual C++ も(名前通り)ビジュアルに近づいてきましたが、C++ Builder シリーズは十数年も昔からビジュアル開発環境を提供してきています。単にビジュアルに設計できると言うだけではなく、コードエディタとの連動性も高く、練り込まれていると感じます。
例えば、VC++ ですと、フォームアプリケーションにした途端に名前空間がてんこ盛りになったり、コードエディタで変更してはいけないルールのコードがたくさん生成されたりします。イベントハンドラをソースファイルではなくヘッダファイルに記述するのも違和感があります。コンポーネントの名前を変更しても、イベントハンドラの名前に反映されません。
しかし C++ Builder であれば、VC++ と比較して、ビジュアル開発が通常の C++ 開発スタイルに自然に溶け込んでいますし、GUI デザイナ上の変更もただちにソースコードに反映されます。コンポーネントも Windows 標準のコントロールに加えていろいろなものが用意されており、手早く GUI を設計できます。
特に趣味プログラムであれば、C++ Builder は手軽な開発ツールとして良いのではないでしょうか。Starter 版(通常はこれで十分な機能があります)であれば、価格も 1 万円台と安価です。無償ではありませんが、得られる開発の手軽さを考えれば、試してみる価値は十分にあると思います。
ただ、アップデータのインストーラの挙動がイマイチだったり(標準ユーザー→Administrator 権限に昇格できないなど)、メニューバーにアクセラレータキーが表示されなかったり(開発するアプリのことではなく C++ Builder 自体)、Windows アプリケーションとしての振る舞いに難があるので、その辺りは改善を望みたいところです。
製品名 | C++ Builder XE |
---|---|
発売元 | Embarcadero(エンバカデロ) |
Embarcadero Japan | |
購入先の例 | C++Builder XE Starter ダウンロード版(翔泳社オンラインショップ) |
Visual C++ 2013 Express でのビルド方法
同梱のプロジェクトファイル「LibUTAUSample.sln」を利用すると少し楽かもしれません。
プロジェクトプロパティページの[構成プロパティ|全般|出力ディレクトリ]など、フォルダ関連のオプションは適宜変更して下さい。
なお、旧バージョンの VC++ 2010 をお使いの場合、テンポラリフォルダがルートフォルダだとビルドできないというバグがあるので注意して下さい。「System.TypeInitializationException: 'Microsoft.Build.Utilities.FileTracker' のタイプ初期化子が例外をスローしました。」というエラーになります。
実行
ビルドしてできあがった exe ファイルを「LibUTAUSample.exe」にリネームして、同梱の plugin.txt と一緒に UTAU の plugins フォルダ配下に配置すれば、UTAU プラグインとして使えます。
既にビルド済みの LibUTAUSample.exe も同梱してありますので、こちらをお使いいただいても構いません。
添付ファイル