2ch黒猫スレまとめwiki

◆F9eLQtUjcI

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zeppelin

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だれでも歓迎! 編集
平成25年4月21日
五更家にて
「悪いな、突然来て」
 「かまわないわ、日曜だし、みんなも出かけた後だったし」

「え?みんないないの?」
 「ええ、私だけよ・・・ま、まさか、桐乃が許可出したとたん何かする気で来たの!?」
  すばやくバックステップで後ずさる

「んなわけねーよ!ってかそんな逃げるなよー」
 「ほんとかしら?」じーーーーっ、と吟味するように上目遣いで見つめてくる
(う・・・そんな風に見つめられたらドキドキしちゃうじゃねーーか)

 「・・・っふ・・・まあミスターへたれですもんね」
「言ってろ!と言うか大事にされてる、って言う解釈は無いのかね?ん?」

 「・・・でも、へたれなのはほんとでしょ?」

「・・・はい、そのとおりです・・・」

 「ふふふ」
「はははは」(よし、警戒は解けた・・・かな)


 「・・・でも、ほんとに桐乃の卒業までにあなたが決着付けるとは思わなかったわ・・・」
「いや、おまえががんばってくれたしみんなも協力してくれたからだよ
 ま、まあ、それでもぎりぎりだったけどな」

 「わ、私は理想の世界へ至る為に動いただけだし・・・」
「ほんと感謝してる、ありがとうな」

 「だ、だから・・・その・・・自分の為に・・・しただけだし・・・」
「でも、結局はそれがみんなの幸せにつながってるんだろ?」

 「そ、それは・・・その・・・そう・・・だけど・・・」

 「そ、そっ、そういえば・・・き、今日の用件は・・・な、なっ、何かしら?」

(あ、話題そらしやがったー、この照れ屋さんめー)
「あ、うん、実は昨日渡しそびれたと言うか・・・」
 「え?・・・誕生会の時にプレゼントならちゃんと貰ったわよ・・・ね?」

「あ、うん、それとは別にと言うかこっちが本命と言うか・・・その・・・」
「と、とにかく、これ受け取ってくれー」(と小さな包みを渡す)

 「・・・あ、開けていい?」
「お、おう」

 「・・・こ・・・こ、これ・・・翡翠の指輪?」
「あ、ああ、4月20日の誕生石らしいからさ」

 「で、でも、これ良い石みたいだしデザインも凝ってるしすごい高かったんじゃ?」
「あ、それは大丈夫、御鏡に作ってもらったから安くしてもらったし」

 「ほ、ほんとに?」
「ほんとほんと、だから気にせず貰ってくれよ」

 「ありがとう・・・すごく・・・うれしい・・・」
 「・・・ふふふ、高貴なる女王にして聖天使たる私に翡翠はふさわしいわ」
(作注:翡翠は高貴な人物に智恵や人徳を授ける、強力な魔除け、願いをかなえる、
   美肌効果、等々の力を持つパワーストーンらしいです、ダイヤより似合うよね?)

(照れ隠しきたー)
「うんうん、喜んでもらえてうれしいよ」

 「ところで・・・私はどの指にこれをはめればいいのかしらね?」
 (いたずらっぽい笑顔で見つめてくる)

「そ、そりゃ決まってるだろ?」(指輪を受け取ると左手薬指にそっとはめる)

「大学出て就職したら正式に申し込むからさ、また別れる、
 とか言われないように予約って言うか・・・
 そ、そう言う事だから、それまで待っててくれるか?」

 「ば、莫迦、も、もう別れるなんて言わないわよ!」
 「そ、それにあれはあなたも悪いのよ!」

「え?えええ?お、俺も!?」
 「だって、別れを拒否してくれると思ってたのよ!」
 「そしたらいろいろ相談するつもりだったのに・・・」
 「あ、あなたったら即答するんだもん!」
 「すっごいショックだったんだから・・・」
 「やさしさから付き合っただけで恋愛感情は無かったんだ、って・・・」
 「だから『運命の記述』も来世に望みを託そうとしてたくらいなんだから!」

 「・・・でも、温泉街まで迎えに来てくれてうれしかった・・・」
 「まだ希望はあるかもって思った・・・」
 「でもまだ不安はあるからあなたの答えは怖くてあの時は聞けなかったの・・・」

「そ、そうだったのか・・・すまん・・・」

 「も、元はと言えば私が悪いんだからあなたは謝る必要ないわよ」
「そ、そうか・・・」
「で・・・さっきの・・・答えは?・・・どうでしょうか?」

 「そ、そんなの、待つわよ・・・待つに決まってるでしょ!」
 「言ったでしょ、永遠にあなたのことが好きだって・・・」
 「私の気持ちはずっと変わってないんだから・・・」

「そ、そか・・・へへへ」

 「な、なに世界一幸せそうな顔でにやけてるのよ!」

「い、いや、そりゃにやけちゃうだろ?」
「・・・瑠璃は嬉しくないの?」

 「う、う、嬉しいわよ、う、嬉しすぎて変な顔しちゃいそうだから」
 「ごまかしてるんでしょ、さっしなさいよ莫迦ぁ!」

「そ、そか、じゃあこうする」(黒猫を胸元に抱き寄せる)
 (ムギュ!)「ひゃあぁぁぁ!!」
 「な、なっ、なにを・・・」

「こうすりゃ顔は見えないからさ、笑うなり泣くなりしちゃいなよ」
 「・・・・見えなくても声は聞こえる・・わよね?」

「あ、ばれた」
 「う~~~!う~~~!!ば、莫迦ぁあ!」
「あはははは、瑠璃愛してるよー」
 「・・・・わ、わ、私も、あ、あ、愛してる・・・わ・・」

・・・・・・・・・
・・・・・

そんなこんなで時間は過ぎていくのでした・・・・(終わり)

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