2ch黒猫スレまとめwiki

無題:29スレ目774(短編)

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kuroneko_2ch

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だれでも歓迎! 編集
「ハッピーバースデー黒猫」
ベッドに寝転びながら、パソコンをいじっている黒猫にプレゼントを差し出す
「これ、プレゼント。まぁ、安物だけど。黒猫に似合いそうだと思って選んだから良かったら使ってくれ」
「え、私の誕生日知ってたの……?」
と言った黒猫に、まぁなと返す
受け取った黒猫は嬉しそうに包みをごそごそと開ける
だが、出て来たプレゼントを見て、何故か少し顔を曇らせた
「…………ふぅ、ありがとう先輩。でもこれ……」
「お前さ、黒猫好きっぽいからな。そういうデザインの選んでみたんだ」
黒猫のマークの付いたシャーペンである
プレゼントを探している時に、見つけて
凄く黒猫に似合いそうだと感じたので選んだ
「そうね。結構好きなデザインよ。だから私、それと同じシャーペンをいつも使ってるわ」
「……え?」
「部室でも使っているのだけど、気付いて無かったようね……」
なん……だと……
既に持ってる物をプレゼントにするのはまずいだろ
何やってんだ、俺
そりゃあ、似合うよ
使ってる姿を見慣れてんだから
「す、すまん黒猫。何か他の……」
「別にこれで構わないわ」
観察力の足りない俺を不満そうな顔で見ていた黒猫は
ふと、何かに気付いた顔になる
「あ、そう言えば、あなたの誕生日も四月よね?」
「あぁ、そうだけど、それが……?」
桐乃の留学に巻き込まれて、家族に祝って貰えなかった誕生日である
「ハッピーバースデー先輩。こっちのシャーペンをあげるわ」
黒猫は自分の筆箱から同じシャーペンを取り出し、俺に渡す
「お、おう」
これって交換しただけでプレゼントになって無いんじゃね?と思ったけど
プレゼントしたシャーペン楽しげにいじってる黒猫を見て、思い直す
まぁ、こういう誕生日プレゼントもたまには良いか
そして、その日は、買っておいたケーキを食べて、お互いを祝った

後日、お揃いのシャーペンを瀬菜にからかわれたのは別の話

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