ルリ姉がデートから帰ってきた
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『ラッピング』
「おかえりー、ってルリ姉、どうしたの?それ。」
ルリ姉が荷物を抱えて帰ってきた
「ああこれ?・・・京介から貰ったのよ。」
「ひゃああん!プレゼントか!なかなかやるな高坂くん。」
「・・・私はいらないと言ったのだけれど
『もう買っちまったから。』と押し付けられてしまったのよ。」
「ふーん。ねね、見てもいい?」
「ええ。いいわよ。」
リボンを解き、包装紙を剥がす
開けてみると洋服だった
「困ったわ。安い物ではないのだろうし、私には・・・似合いそうもないし・・・」
いや、そんな顔で困ったとか言われても・・・
ニヤニヤしっぱなしで幸せオーラだだ漏れじゃん
まてよ?そっかなるほど。神猫回避か・・・高坂くん、苦労してるなー
ならば姉想いの妹としては支援するしかないよね
「きっと高坂くんはさ、ルリ姉にはどんな服が似合うか
いろいろ考えてそれにしたんだと思うよ?
婦人服売り場なんて男の人が歩くにはかなりハードル高いのにねー」
「それは確かに・・・一歩間違えば不審者ね。」
「だからさ、そんな気持ちに応えるために女の子ができることは
申し訳なく思う事じゃなくてさ、それを着て今度のデートに行く事だと思うんだ。」
「・・・そうね。せっかく頂いたものだし、それが礼儀というものね。」
どうして高坂くんがルリ姉のサイズを知ってるんだろ?
そんな野暮なツッコミをしなかったのは
あたしも笑っているルリ姉が好きだから、だと思う
・
・
・
翌日、ルリ姉は貰った服を着ていた
「・・・どうかしら?」
「すっごくいいよ。どっかのお嬢様みたい。高坂くん、けっこうセンスあるかも。」
「・・・そう。」
真っ赤になってホッと胸を撫で下ろすのは
落ち着いた、いつもよりちょっとお姉さんなルリ姉
電波な発言がなければ美人系なのに。相変わらず自分に自信がないんだなー
「それじゃ、行ってきます。」
「おーがんばれよー。あ、そだルリ姉。」
「なにかしら?」
ルリ姉が振り返る
「こないだテレビで見たんだけど、
男の人が女の人に洋服をプレゼントするのって・・・
着せるためじゃなくて、後で脱がすためらしいよw」
「ひ、日向!」
「あはは!行ってらっしゃ~い。」
・
・
・
その晩
「二人とも、ご飯できたわよ。」
「「はーい。」」
「あーお腹すいたー。あれ?」
「どうかしたかしら?」
「ううん。なんでもない。」
えっと・・・うん。武士の情けだ。スルーしよう
もぐもぐもぐ
・・・ちょっと気まずい
「どうかしたの?味、美味しくなかったかしら?」
「え?そ、そんな事ないよ?ね、たまちゃん。」
「はいー。姉さまのおせきはん、おいしいです。」
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『ラッピング』
「おかえりー、ってルリ姉、どうしたの?それ。」
ルリ姉が荷物を抱えて帰ってきた
「ああこれ?・・・京介から貰ったのよ。」
「ひゃああん!プレゼントか!なかなかやるな高坂くん。」
「・・・私はいらないと言ったのだけれど
『もう買っちまったから。』と押し付けられてしまったのよ。」
「ふーん。ねね、見てもいい?」
「ええ。いいわよ。」
リボンを解き、包装紙を剥がす
開けてみると洋服だった
「困ったわ。安い物ではないのだろうし、私には・・・似合いそうもないし・・・」
いや、そんな顔で困ったとか言われても・・・
ニヤニヤしっぱなしで幸せオーラだだ漏れじゃん
まてよ?そっかなるほど。神猫回避か・・・高坂くん、苦労してるなー
ならば姉想いの妹としては支援するしかないよね
「きっと高坂くんはさ、ルリ姉にはどんな服が似合うか
いろいろ考えてそれにしたんだと思うよ?
婦人服売り場なんて男の人が歩くにはかなりハードル高いのにねー」
「それは確かに・・・一歩間違えば不審者ね。」
「だからさ、そんな気持ちに応えるために女の子ができることは
申し訳なく思う事じゃなくてさ、それを着て今度のデートに行く事だと思うんだ。」
「・・・そうね。せっかく頂いたものだし、それが礼儀というものね。」
どうして高坂くんがルリ姉のサイズを知ってるんだろ?
そんな野暮なツッコミをしなかったのは
あたしも笑っているルリ姉が好きだから、だと思う
・
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翌日、ルリ姉は貰った服を着ていた
「・・・どうかしら?」
「すっごくいいよ。どっかのお嬢様みたい。高坂くん、けっこうセンスあるかも。」
「・・・そう。」
真っ赤になってホッと胸を撫で下ろすのは
落ち着いた、いつもよりちょっとお姉さんなルリ姉
電波な発言がなければ美人系なのに。相変わらず自分に自信がないんだなー
「それじゃ、行ってきます。」
「おーがんばれよー。あ、そだルリ姉。」
「なにかしら?」
ルリ姉が振り返る
「こないだテレビで見たんだけど、
男の人が女の人に洋服をプレゼントするのって・・・
着せるためじゃなくて、後で脱がすためらしいよw」
「ひ、日向!」
「あはは!行ってらっしゃ~い。」
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その晩
「二人とも、ご飯できたわよ。」
「「はーい。」」
「あーお腹すいたー。あれ?」
「どうかしたかしら?」
「ううん。なんでもない。」
えっと・・・うん。武士の情けだ。スルーしよう
もぐもぐもぐ
・・・ちょっと気まずい
「どうかしたの?味、美味しくなかったかしら?」
「え?そ、そんな事ないよ?ね、たまちゃん。」
「はいー。姉さまのおせきはん、おいしいです。」