『鬼の居ぬ間の看病』
トゥルルルル トゥルルルル ガチャ
日向「はい、五更です」
京介「もしもし高坂だが日向ちゃん?」
日向「高坂くん? 何か声変だよ?」
京介「ちょっと調子悪くてな、黒猫いるか?」
日向「ん、今忙しそうだけど呼んでくる?」
京介「いや忙しいならいいわ、じゃあな」 ガチャ
黒猫「あら、誰からの電話かしら?」
日向「高坂くんから、なんか調子悪いみたいだよ」
黒猫「そ、そう」
黒猫(確か今日は京介しか家に居ないはずよね、大丈夫かしら)
・
・
・
黒猫「何だかんだで京介の家まで来て来てしまったけれど」
ピンポーン
黒猫「返事がないわね、寝てるのかしら?」
黒猫「京介、勝手に上がらせてもらうわよ」
黒猫「失礼するわ」 ガチャ
京介「んん…あれ…黒…猫?」
黒猫(あら、起こしてしまったかしら)
黒猫「お邪魔してるわ、調子はどう?」
京介「…頭痛てぇ」
黒猫「そう、ご飯は食べた?」
京介「今日はお袋達出掛けてるんで誰も作ってくれねぇ」
黒猫「じゃあ後で御粥を作ってあげるわ」
京介「サンキュ」
黒猫「取り敢えず窓を開けるわよ、それから身の回りの掃除をして…」
・
・
・
黒猫「御粥を作ったわ、一人で食べれる?」
京介「ん…何とか」 モグモグ
黒猫「どうかしら?」
京介「美味い」
黒猫「そう、良かったわ」
・
・
・
京介「ふぅ食った食った」
黒猫「お粗末様、今水を持ってくるわ」
京介「あぁ、サンキュ」
ピンポーン ガチャ
日向「おっじゃまっしま~す♪」
黒猫&京介「!?」
日向「高坂く~ん、風邪ひいたんだってぇ? あたしが看病しに来てあげたよ~」
ドタドタドタ
京介「日向ちゃん?」
黒猫「ひ、日向がどうして此処に…」
黒猫(こ、こんな所を見られたら日向になんて言われるか分からないわ
か、隠れないと…でも何処に… !?)
黒猫「京介、ここ入るわよ」
京介「ちょ、黒猫…」
ガチャ
日向「やほ~、元気~?」
京介「お、おう」
黒猫(咄嗟に京介の布団に入ってしまったけれど更に見つかったらまずくなってしまったわ)
日向「あれ? もうご飯食べたの?」
京介「あ、ああ、そうなんだ」
日向「よかった~ あたし御粥なんか作れないから如何しようかと思ったよ」
黒猫(じゃあ何しに来たのよあなたは)
京介「ひ、日向ちゃんはどうしてここに?」
日向「さっき言ったでしょ、看病に来てあげたんだよ」
京介「そりゃまたどういう風の吹き回しだ?」
日向「えへへ~、看病ってのは口実でそのまま夜まで居座って
あたしん家よりも栄養価が高そうな食事をご馳走になろうと思って」
京介「わざわざ家で食べなくても黒猫が作ってくれるだろ?」
日向「そりゃルリ姉の料理は美味しいけどさぁ、ボリュームが足りないんだよね~
あたしは育ちざかりだからもっと肉とか油物とかが食べたいんだよ~」
黒猫(やれやれね、そんなにしてまで肉や油物の料理が食べたいのかしら)
京介「残念だが今日はお袋達帰ってこないぞ」
日向「えぇ!?」
京介「という訳で料理は諦めてくれ」
日向「じゃあ高坂くん、そういう事で」
京介「切り替え早っ」
黒猫(呆れたわ…)
ドタドタドタ
京介「………」
黒猫「………」
京介「ふう」
黒猫「い、行ったようね」
日向「高坂くん!」 ガチャ
黒猫&京介「!?」
京介(まずい、黒猫隠れろ!)ガバッ
黒猫(ちょっと京介、体制がその…ちょっと…)
京介(やべぇ正面で抱き合う形に…、悪い黒猫、ちょっとだけ我慢してくれ)
黒猫(さ、さっきの背中向かい合わせならともかくこんな体制で…)
日向「あれ? どうしたの?」
京介「ななな…何でもない、そ、それよりどうしたんだ わざわざ戻ってきて」
日向「折角来たんだし水ぐらい汲んでこよっか?」
京介「あ、ああ、じゃあ頼むわ」
日向「じゃあちょっと待ってね~」
黒猫(はぁはぁ…はぁはぁ…)
京介(大丈夫か黒猫…ちょ、おまえ顔真っ赤じゃないか)
黒猫(う、五月蠅いわね、察しなさいよ)
・
・
・
日向「じゃあここに置いておくよ~」
京介「ああ、わざわざありがとよ」
日向「うん、じゃあね~」
ドタドタドタ
京介「………」
黒猫「………」
京介「やれやれ」
黒猫「今度こそ本当に行ったかしら?」
日向「あ、そうだ」 ガチャ
黒猫(そうなると思っていたわ、予想済みよ)
京介「な、何かな? 日向ちゃん」
日向「高坂くん一人で大変そうだしルリ姉呼んであげた方がいいかな?」
京介「い、いや」チラ
黒猫(な、何とか誤魔化しておいて頂戴)
京介「黒猫も何かと忙しいだろうしわざわざ呼ぶまでもねぇよ
これぐらいの熱なら寝てればそのうち治るだろ」
日向「そっか、分かった」
ドタドタドタ
京介「………」
黒猫「………」
京介「ふぅ」
黒猫「どうやら本当に行った様ね」
京介「日向ちゃんが物事をあまり考えない性格で良かったぜ」
黒猫「今回ばかりは同意せざるを得ないわね」
黒猫(それにしても日向はそんなに肉や油物の料理が食べたいのかしら、
仕様がないわね、今日は日向が好きそうなものにしましょう)
・
・
・
黒猫「ふぅ、じゃあ夕食は冷蔵庫に入れておくから後でレンジで温めて食べて頂戴」
京介「悪いな、夕飯まで作ってもらっちゃって」
黒猫「大した事じゃないわ、じゃあお大事にね」
京介「ああ、ありがとな」
・
・
・
日向「わぁ、今日はハンバーグなんだ」
黒猫「ええ、たまにはこういうのも良いでしょ」
日向「でも珍しいね、ルリ姉がこういうの作るのって」
黒猫「別に、今日は気が向いたのよ」
- 完 -
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最近の神のみぞ知るセカイの内容を参考にしてます(というかそのまんまだが)
トゥルルルル トゥルルルル ガチャ
日向「はい、五更です」
京介「もしもし高坂だが日向ちゃん?」
日向「高坂くん? 何か声変だよ?」
京介「ちょっと調子悪くてな、黒猫いるか?」
日向「ん、今忙しそうだけど呼んでくる?」
京介「いや忙しいならいいわ、じゃあな」 ガチャ
黒猫「あら、誰からの電話かしら?」
日向「高坂くんから、なんか調子悪いみたいだよ」
黒猫「そ、そう」
黒猫(確か今日は京介しか家に居ないはずよね、大丈夫かしら)
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黒猫「何だかんだで京介の家まで来て来てしまったけれど」
ピンポーン
黒猫「返事がないわね、寝てるのかしら?」
黒猫「京介、勝手に上がらせてもらうわよ」
黒猫「失礼するわ」 ガチャ
京介「んん…あれ…黒…猫?」
黒猫(あら、起こしてしまったかしら)
黒猫「お邪魔してるわ、調子はどう?」
京介「…頭痛てぇ」
黒猫「そう、ご飯は食べた?」
京介「今日はお袋達出掛けてるんで誰も作ってくれねぇ」
黒猫「じゃあ後で御粥を作ってあげるわ」
京介「サンキュ」
黒猫「取り敢えず窓を開けるわよ、それから身の回りの掃除をして…」
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黒猫「御粥を作ったわ、一人で食べれる?」
京介「ん…何とか」 モグモグ
黒猫「どうかしら?」
京介「美味い」
黒猫「そう、良かったわ」
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京介「ふぅ食った食った」
黒猫「お粗末様、今水を持ってくるわ」
京介「あぁ、サンキュ」
ピンポーン ガチャ
日向「おっじゃまっしま~す♪」
黒猫&京介「!?」
日向「高坂く~ん、風邪ひいたんだってぇ? あたしが看病しに来てあげたよ~」
ドタドタドタ
京介「日向ちゃん?」
黒猫「ひ、日向がどうして此処に…」
黒猫(こ、こんな所を見られたら日向になんて言われるか分からないわ
か、隠れないと…でも何処に… !?)
黒猫「京介、ここ入るわよ」
京介「ちょ、黒猫…」
ガチャ
日向「やほ~、元気~?」
京介「お、おう」
黒猫(咄嗟に京介の布団に入ってしまったけれど更に見つかったらまずくなってしまったわ)
日向「あれ? もうご飯食べたの?」
京介「あ、ああ、そうなんだ」
日向「よかった~ あたし御粥なんか作れないから如何しようかと思ったよ」
黒猫(じゃあ何しに来たのよあなたは)
京介「ひ、日向ちゃんはどうしてここに?」
日向「さっき言ったでしょ、看病に来てあげたんだよ」
京介「そりゃまたどういう風の吹き回しだ?」
日向「えへへ~、看病ってのは口実でそのまま夜まで居座って
あたしん家よりも栄養価が高そうな食事をご馳走になろうと思って」
京介「わざわざ家で食べなくても黒猫が作ってくれるだろ?」
日向「そりゃルリ姉の料理は美味しいけどさぁ、ボリュームが足りないんだよね~
あたしは育ちざかりだからもっと肉とか油物とかが食べたいんだよ~」
黒猫(やれやれね、そんなにしてまで肉や油物の料理が食べたいのかしら)
京介「残念だが今日はお袋達帰ってこないぞ」
日向「えぇ!?」
京介「という訳で料理は諦めてくれ」
日向「じゃあ高坂くん、そういう事で」
京介「切り替え早っ」
黒猫(呆れたわ…)
ドタドタドタ
京介「………」
黒猫「………」
京介「ふう」
黒猫「い、行ったようね」
日向「高坂くん!」 ガチャ
黒猫&京介「!?」
京介(まずい、黒猫隠れろ!)ガバッ
黒猫(ちょっと京介、体制がその…ちょっと…)
京介(やべぇ正面で抱き合う形に…、悪い黒猫、ちょっとだけ我慢してくれ)
黒猫(さ、さっきの背中向かい合わせならともかくこんな体制で…)
日向「あれ? どうしたの?」
京介「ななな…何でもない、そ、それよりどうしたんだ わざわざ戻ってきて」
日向「折角来たんだし水ぐらい汲んでこよっか?」
京介「あ、ああ、じゃあ頼むわ」
日向「じゃあちょっと待ってね~」
黒猫(はぁはぁ…はぁはぁ…)
京介(大丈夫か黒猫…ちょ、おまえ顔真っ赤じゃないか)
黒猫(う、五月蠅いわね、察しなさいよ)
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日向「じゃあここに置いておくよ~」
京介「ああ、わざわざありがとよ」
日向「うん、じゃあね~」
ドタドタドタ
京介「………」
黒猫「………」
京介「やれやれ」
黒猫「今度こそ本当に行ったかしら?」
日向「あ、そうだ」 ガチャ
黒猫(そうなると思っていたわ、予想済みよ)
京介「な、何かな? 日向ちゃん」
日向「高坂くん一人で大変そうだしルリ姉呼んであげた方がいいかな?」
京介「い、いや」チラ
黒猫(な、何とか誤魔化しておいて頂戴)
京介「黒猫も何かと忙しいだろうしわざわざ呼ぶまでもねぇよ
これぐらいの熱なら寝てればそのうち治るだろ」
日向「そっか、分かった」
ドタドタドタ
京介「………」
黒猫「………」
京介「ふぅ」
黒猫「どうやら本当に行った様ね」
京介「日向ちゃんが物事をあまり考えない性格で良かったぜ」
黒猫「今回ばかりは同意せざるを得ないわね」
黒猫(それにしても日向はそんなに肉や油物の料理が食べたいのかしら、
仕様がないわね、今日は日向が好きそうなものにしましょう)
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黒猫「ふぅ、じゃあ夕食は冷蔵庫に入れておくから後でレンジで温めて食べて頂戴」
京介「悪いな、夕飯まで作ってもらっちゃって」
黒猫「大した事じゃないわ、じゃあお大事にね」
京介「ああ、ありがとな」
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日向「わぁ、今日はハンバーグなんだ」
黒猫「ええ、たまにはこういうのも良いでしょ」
日向「でも珍しいね、ルリ姉がこういうの作るのって」
黒猫「別に、今日は気が向いたのよ」
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最近の神のみぞ知るセカイの内容を参考にしてます(というかそのまんまだが)