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黒猫のアルバイト:18スレ目784,786(短編)

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kuroneko_2ch

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だれでも歓迎! 編集
「それにしても偶然逢うなんてなぁ」
「赤い糸で結ばれてるかもよ、きょうちゃん」
「いや、それはごめんだな」
「もう~」
俺たちはいつものようにダベりながらスーパーで欲しい食材を買い込み、
空いてるレジへ並んだ。
 
「・・・・・・ふっ、よ、よく・・・・・・ここま、で辿り、着いたわね・・・・・・」
黒猫がこのスーパーの制服らしきものに身を包んでレジにいた。
「な、お前ここでアルバイトしてたのか!」
「・・・・・・そうよ。こ、この店は矮小ながら時給がいいから・・・・・・いらっしゃいませ」
「黒・・・・・猫さん?なんだか疲れてるよ?」
ワーオ。理由なんて明白なのにこいつ、さらっと聞きやがった。
「・・・・・・あ、当たり前じゃない。先輩たちがここにいるってことで察し・・・・・・・てください」
なれない敬語をたどたどしく使う黒猫。
「そうかー、今日はタイムセールがあるからねー」
毒を含まない口調でさらっと答えを言う麻奈実。わかるなら先に言え!
「・・・・・・なんだか、すっごくイライラするんだけど、怒る気になれないわ・・・・・・」
「すまん、黒猫!」
会話をして黒猫を休ませようとしてるが逆効果になったようだ。
 
「・・・・・・ふぅ。大分楽になったわ。ありがとう」
「いやいや、どういたしまして。こちらも結構楽しかったぜ。感謝してる」
といってもどれだけ長く会話しても客が後に控えてる以上は会話を1分弱に切り上げなければいけない。
「・・・・・・ありがとうございました」
恥ずかしそうにマニュアル通りのセリフを口にする黒猫。

去り際に、
「黒猫、お前何時に終わるんだ?」
「そうね・・・・・・3時ぐらいには終われそう」
「じゃあ、終わったらウチに来いよ。茶菓子ぐらいご馳走するぜ!」
「ちょ、ちょっと!きょうちゃん!」
 
「・・・・・・考えておくわ」
そう、黒猫は小さく呟いた。
 
「きょうちゃん!」
「何だ?」
「わたし達の後ろにいたお客さんがびっくりしてたよ」
「ん?自分の家に友達呼ぶって普通だろ?」
「たぶん・・・・・・付き合ってる・・・・・・とか意味を取られてるんじゃぁ・・・・・・」
「ブッ!」
 
その後、麻奈実と別れ、帰路に着いた。
・・・・・・なんだか家が騒がしいぞ?
「ただいま~」
「あら、おかえりなさい」
 
黒猫がそこにいた。
「何でこいつがいるのよ!」
俺を察した桐乃が俺を問い詰める。
「あら、私はヴァンパイアの血を受け継いでいるから招かれなければこの家には入れないのよ」
はいはい、バンパイアバンパイア。
「あんたのしわざだったの!死ね!女たらし!」
そう言って桐乃は自分の部屋へ帰っていった。
 
「おっと、そうだ茶菓子茶菓子」
そう慌てている俺を制止して、
「・・・・・・今日はなんだか疲れたわ。部屋に案内してちょうだい。お茶菓子はそれからよ」
 
やれやれ・・・・・・今夜は(主に桐乃の愚痴で)長くなりそうだ。

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