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短髪女2:5スレ目68(短編)

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kuroneko_2ch

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短髪女 その2
今日もいるはあの短髪女。
性懲りもないわね。
では早速短髪女の正面に筐体に座り対戦格闘ゲームのを始める。
あら?前回よりうまくなっているわ。攻撃が正確に決まってる。特に小キックが。あっ負ける。
この私が人間風情に負けるなんて。悔しさのあまり目の前が真っ白になる。
とその時短髪女から声をかけられる。
「なかなかいないんだよね。このゲームで私に敵うの。特に女の子ではあんたが初めて。で名前なんて言うの?」
「黒猫よ。」
「なにそれ。はは、じゃあ私は三毛猫にするは。黒猫、もう一度対戦する?」
「望むところよ。勝ち逃げは許さないわ。」
嬉しそうに始める短髪女、いや三毛猫。私とはタイプの違う猫。
私も嬉しいと感情にうまく出せたらあの人に素直にありがとうと言えるのに・・・
あっまた負けてしまった。

次の日
部活を終えて先輩と一緒の帰り道。何も語らず時間だけが過ぎていく。
「じゃあまたな」と先輩に声をかけられる。
ハッと彼の顔をみつめて「ええ。あっ!あの・・・」
「なんだ?話があるのか?」
「いえなんでもないわ。」
「そっか。またな」と先輩は足をすすめた。
今日も何も話せなかった。桐乃をだしに先輩に会いにいくか。そんな段取りをうだうだ考えながら家路へ。

あっ今日はあのライトノベルの発売日だ。そう思いだし駅前の本屋へ急ぐ。
お目当ての本はすぐに見つかりレジへむかう途中で声をかけられる。
「あっ黒猫じゃん。」
そう声をかけてきたのは短髪女こと三毛猫だった。
三毛猫は前回と違って制服姿だった。この前は男と見間違う服装だったがやはりセーラー服のせいか、かわいらしく見える。
「えっと三毛猫さんだったかしら?なにか御用?」
「あっいや。ちょっと見かけたから声をかけてみたんだ。黒猫はそういう本を読むんだ。」
とっさに私は本をうしろに隠す。
「なにか問題があって?」
「いや、あたしは読んだことがないから少し興味があって。学校で図書委員をやっているのだけど、学校の図書館にはおいてないじゃん。それでね。」
「そう、そうなの」
興味深げに何か話をしたそうな三毛猫。
「もし時間があったら少し話をしない?」と三毛猫からの誘い。
ゲームの話とか話してみたいし、なにか雰囲気がここちいい。
「ええ、いいわよ。レジを済ませてくるから少しまっててちょうだい」
「OK。じゃあ出口で待っている。」
レジを済ませ、三毛猫と落ち合い近くのマックへ。

「へえ、黒猫って小説かくんだ。すごいじゃん。」
「小説っていっても子供のお遊びよ。あなたの趣味には合わないわ。」
一般人にはとても披露できる内容ではないとはいえない・・・・
「ところで来週の文化の日、暇?」
「予定はないのけど、なに?」
「実はこの前ライブで知り合った娘の文化祭に行こうと思っているのだけど、一緒にいかない?」
「興味ないわ」
そう答えても三毛猫はあきらめない様子で。
「友達を誘ったのだけど、バイトらしくいけないんだって。あたし友達少いから。お願い。」
この子もあまり世の中をうまく渡っていけそうにないタイプのようね。そこに同じにおいを感じたのかしら?ただ違うこともある。それはわからないけど。
「しょうがないわね。一緒にいってあげるわ。」
「やったあ。その知り合った娘とここで待ち合わせているからもう少し待って。招待券もらわないと入れないから」
少しの間2人で本の話やゲームの話をしてすごす。
程なくすると、ギターをしょった女の子がこちらにやってくる。

つづく

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