第14話:いまも交通安全

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#contents ---- *サブタイトル -『激走戦隊カーレンジャー』のサブタイトルと同じく、「どこかに交通用語や自動車に関連する言葉が含まれる」という形になっている。 --『カーレンジャー』第1話のサブタイトルは「戦う交通安全」。 ---更に、『カーレンジャー』最終話のサブタイトルは「いつまでも交通安全!!」である。 ---- *ルカが持っていた交通安全教本 -表紙に「宇宙警察庁交通局監修」と書かれている。 --『カーレンジャー』に登場した6人目の戦士・シグナルマンは宇宙警察に所属する交通巡査であった。 ---宇宙警察は[[デカレンジャー>http://www45.atwiki.jp/gokaiger/pages/19.html#id_391b8688]]のメンバーの所属先でもあるが、「宇宙警察」という設定が出たのは『カーレンジャー』の方が先である。 ---- *ハカセの台詞 -「あっちに行くべきか、こっちに行くべきか……それが問題だ……」 -「止めるべきか、止めざるべきか、そこが問題だ……」 --ウィリアム・シェイクスピア作による「四大悲劇」と呼ばれる戯曲の1つ『ハムレット』の、「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」という有名な一節のもじり。 ---- *変身の間に恭介たちを見失ったゴーカイジャー -「派手に行……」「い、行けない!」 --『カーレンジャー』の第1話には、「変身していざ決戦かと思いきや、敵は既に逃走しており拍子抜けするカーレンジャーのメンバー」というシーンがある。 ---- *変身時テーマソング -『カーレンジャー』は、ゴーカイジャーまでのスーパー戦隊シリーズの中では唯一レギュラーOPがマイナー変更されており、主題歌が2種類存在する。 --ターボレンジャーからカーレンジャーに豪快チェンジした際は「激走戦隊カーレンジャー~フルアクセルヴァージョン~(後期OP)」、ラストの子供たちの前での変身時では「激走戦隊カーレンジャー(前期OP)」が使用されている。 ---『カーレンジャー』でOPが変更されたのは第14話からであり、今回の話が第14話であることからそれも意識していると考えられる。 ---- *ナビィの最後の台詞 -「エネルギーの無駄遣いはやめましょう」 --今回の放送が、東日本大震災の影響による電力不足から節電の必要性が訴えられ始めた時期であったことと、『カーレンジャー』本編で予告のラストに交通安全に関する啓蒙を行っていたことから。 ---- *行動隊長ジェラシット -名前の由来は「ジェラシー」と「嫉妬」から。 --その名前が表す通り、インサーンが恋心を抱く陣内恭介に嫉妬している。 -ギャグを得意とする浦沢義雄脚本ならではのキャラクターといえる。 ---- *登場したレジェンド **陣内 恭介(じんない きょうすけ) -激走戦隊カーレンジャーのレッドレーサー。 --宇宙暴走族・ボーゾックによって爆破され滅んだ惑星・ハザード星で「星座伝説」として語り継がれていた5つの車型星座に、正義の戦士・激走戦隊カーレンジャーとして選ばれた5人のうちの1人。かつてレーサーを目指していたことがあり、自動車会社・ペガサスのテストドライバーとして、カーレンジャーとしての仲間でもある同僚たちと、「夢の車」の製作を目指して働いていた。ちなみに左利き。 ---ただし、ペガサスは町工場レベルの小さな会社であるため、実質的な仕事は車両修理の手伝いや運転代行などの雑用がほとんどであり、本人曰く月給は19万3000円(税込)の安さであった。 ---ボーゾックの幹部たちからは、「猿顔の一般市民」と馬鹿にされていた(これは、ボーゾックがカーレンジャーの変身後の姿を真の姿だと勘違いしており、事件現場で時折遭遇する恭介がレッドレーサーの正体だと気付いていなかったため)。 ---今回は職業が前述のテストドライバーから役者に変更されている(理由は後述)。 ----なお、[[後々の第35話>第35話:次元ノムコウ]]にレーサーとして江角走輔が登場するため、結果的に職業がかぶらずに済んだことになる。 ***外見 -カーレンジャーのメンバーは、左手首に着けたブレスレット・アクセルブレスと、アクセルブレス用の鍵・アクセルキーという2つのアイテム(「アクセルチェンジャー」と総称される)を使って変身するが、レジェンド大戦により変身能力を失っているため、アクセルブレスを着けていない。(もっとも、『カーレンジャー』本編においても、変身時や通信時以外はアクセルブレスを外していることが多かったのだが) -赤地に黒い馬蹄と白い蔦・金の葉の模様が刺繍されたシャツは、『カーレンジャー』当時の撮影で実際に本人が着用していたもの。 --演じた岸祐二のブログにて、声優・松本梨香の主催による東日本大震災のチャリティープロジェクト・『まんまるプロジェクト』のチャリティーオークションに、このシャツがサインを入れた上で出品されることが明かされた。 ---松本梨香はスーパー戦隊シリーズ内では、後述の『高速戦隊ターボレンジャー』でスズナリボーマとオマモリボーマを、『地球戦隊ファイブマン』でアーサーG6を、『鳥人戦隊ジェットマン』でゴミジゲンを、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』でドーラレイガーを、『炎神戦隊ゴーオンジャー』でボーセキバンキを、それぞれ演じている。 ---なお、出品されたシャツは『カーレンジャー』第47話でワンパー(ボーゾックの戦闘員)に斬り付けられた際の、右袖(上腕部)の傷が繕われた状態になっており、今回の劇中でも右袖の繕った跡が確認できる。 ---今回の監督である坂本太郎が監督として参加した特撮ドラマ・『大魔神カノン』の公式ブログでは、2011年5月22日の記事などで今回の話に触れられており、それによると、このシャツは岸が『カーレンジャー』の終了記念として、2枚あった衣装のうちの1枚を譲り受けたものだという。 ----ちなみに東映に残されたシャツは『カーレンジャー』終了後も衣装として使われていたようで、『帰ってきた侍戦隊シンケンジャー 特別幕』や『仮面ライダーオーズ/OOO(第13話)』など、東映特撮作品で全く同じデザイン・カラーのシャツが何度か使われている。 -----ただし、「特撮ニュータイプ」2011年7月号に掲載された岸のインタビューでは、「恭介の衣装は、当時のものがないということだったので(自分が譲り受けていたシャツを持参した)」という記述がある。 -首にはロケットペンダントをかけている。 --前述した『大魔神カノン』公式ブログでは、ロケットの中には紆余曲折の末に恭介と相思相愛になったボーゾックの女幹部・美女ゾンネット(正体はファンベル星という星の王女であるバニティーミラー・ファンベルト)の写真が入っており、これは岸が東映装飾部に頼んで用意してもらったものだと語られている。 ---『カーレンジャー』の最終話には、故郷のファンベル星に帰り見合い三昧の日々にうんざりしたゾンネットが、ロケットペンダントに入れた恭介の写真を見て溜息をつく、というシーンがある。 ***言動 -『カーレンジャー』本編では一人称が「俺」だったが、今回は「私」になっている。 --今回脚本は『カーレンジャー』のメイン脚本家・浦沢義雄が担当しているが、この変化や職業の変更について、岸は特撮雑誌・「特撮ニュータイプ」2011年7月号のインタビューで「"浦沢さん、設定を忘れてやがる"と思いました」と冗談めかして発言し、プロデューサー・宇都宮孝明は同じく特撮雑誌である「東映ヒーローMAX」のvol.38に掲載されたインタビューにて、「(浦沢は)与えられた条件をフルに使って畳みかけるアイデアがすごいが、自動車工場の設定とか芋羊羹みたいな小ネタには興味がない。とにかく、このシーン面白いだろ、この台詞面白いだろ、と(畳みかけるような脚本を書く)」と語っている。 -「そして、誰もいなくなった……」 --「ミステリの女王」ことアガサ・クリスティ著の有名推理小説のタイトルより。 -「はい、コーヒー牛乳」 --カーレンジャーをサポートするハザード星人の子供・ダップの父親であるVRVマスターの大好物がコーヒー牛乳であったことから。 -「こういうのは、チーキュでは男からなんだよ」 --『カーレンジャー』本編では、ダップなど例外はあるものの、劇中に登場した宇宙人は地球のことを「チーキュ」、日本のことを「ニッポンポン」と呼んでいた。 ---なお、「チーキュ」という言い方をしたのはアドリブだったのか、放映当時の字幕では「チーキュ」ではなく「地球」と記述されていた。 -自分に重なるレッドレーサーのイメージを叩いて振り払う恭介 --恭介は『カーレンジャー』本編でダップにカーレンジャーとして選ばれたことを伝えられた際、他のメンバーとともに「ただでさえ薄給なのに地球を守る仕事までするのは嫌だ」と一度は拒否している。 ---とはいえそれも一時的なもので、最終的には「変身できなくても心はカーレンジャー」という強い誇りを持つに至っている。 --『カーレンジャー』本編ではレッドレーサーに恋したゾンネットと、その猛アタックを受けて彼女に恋した恭介のすれ違いが大きく描かれており、「陣内恭介」にとって「レッドレーサー」は自分のもう一つの姿であると同時に恋敵でもあった。 ---前述したように、ボーゾックのメンバーはカーレンジャーが地球人の変身した姿であることを知らないため、ゾンネットはレッドレーサーに猛アタックする一方、恭介を「猿顔の一般市民」と馬鹿にしていた。 ----最終的にレッドレーサーの正体を知ったゾンネットは、あえて変身せずに自分を守ろうとする恭介の姿に心を打たれ、素顔の彼を受け入れている。 ---- *豪快チェンジ **恐竜戦隊ジュウレンジャー -『ジュウレンジャー』と『カーレンジャー』は敵組織が壊滅することなく残るも、地球に平和が訪れた作品という共通項がある。 --『ジュウレンジャー』の敵組織・バンドーラ一味は魔女バンドーラが魔力を失ったことで壺に封印されて宇宙の果てに追放。『カーレンジャー』の敵組織・宇宙暴走族ボーゾックは暴走皇帝エグゾスに裏切られたこともあって改心してカーレンジャーを助け、戦いが終わった後は皆、足を洗って人生をやり直し始めた。 -レッドレーサーのスーツアクター・横山一敏が初参加した戦隊作品が『恐竜戦隊ジュウレンジャー』である。 **高速戦隊ターボレンジャー -間違えてターボレンジャーに豪快チェンジしてしまうゴーカイジャー --カーレンジャーとターボレンジャーがどちらも車のモチーフを持つ戦隊であり、『高速戦隊ターボレンジャー』の没タイトルが『カーレンジャー』であったことに由来する。 **激走戦隊カーレンジャー -レンジャーキーの回し方 --バイクのハンドルをひねるかのように、2度途中で止めてから回している。 -変身後の背景 --『カーレンジャー』本編で登場する5つの車形星座が描かれているほか、ターボレンジャーとの間違えを直したため、くす玉から「これが正解!!」と書かれた大きな紙が出てくる演出がなされた。 ---- *登場した技・用語等 **龍撃剣/トリケランス/サーベルダガー/モスブレイカー/プテラアロー -[[第11話>http://www45.atwiki.jp/gokaiger/pages/31.html#id_8fe5b19b]]参照。 **ゴーカイクルマジックアタック -ゴーカイジャーがカーレンジャーに豪快チェンジした際に使用した技だが、『カーレンジャー』本編には登場しない『ゴーカイジャー』オリジナルの技。 --ブルーレーサーがスケボーに、ピンクレーサーが一輪車に、グリーンレーサーが自転車に乗り、イエローレーサーがローラースケートを履いて走りながら攻撃し、最後にレッドレーサーが後述のドライビングスラッシュを放つ。 ---グリーンレーサーが乗る自転車にはレッドレーサーも乗っていたが、恭介に「2人乗りは禁止」とツッコまれたため、レッドレーサーは自転車から降りた。 --技名は、『カーレンジャー』最終話においてボーゾックを扇動していたラスボス・暴走皇帝エグゾスを倒した技が、「カーレンジャークルマジックアタック」だったことに由来する。 **ドライビングスラッシュ -ゴーカイレッドがレッドレーサーに豪快チェンジした際に使用した技だが、『カーレンジャー』本編には登場しない、『ゴーカイジャー』オリジナルの技。 --レッドレーサーが自身の専用武器・フェンダーソードで十文字斬りを行う技。 --技名は、『カーレンジャー』本編におけるレッドレーサーの必殺技が「ドライビングアタック」だったことに由来する。 **ゴーカイ激走斬り( - げきそうぎり) -ゴーカイオーが高速回転しながら突進し、すれ違いざまにゴーカイケンで敵を斬る激走必殺技。 --『カーレンジャー』本編で、カーレンジャーの1号ロボ・RVロボの必殺技が「RVソード・激走斬り」だったことに由来する。 ---- *大いなる力 **交通安全 -ゴーカイジャーが、恭介が作った交通安全の芝居に付き合うことで手に入れたカーレンジャーの大いなる力。子供たちに交通安全を教えたが、ナビィには「あんまり役に立たない」とバッサリ切り捨てられた。 --カーレンジャーには「戦う交通安全」というキャッチコピーがあり、『カーレンジャー』本編では次回予告の最後に必ず交通ルールの解説を行い、交通安全を呼びかけていた。
#contents ---- *サブタイトル -『激走戦隊カーレンジャー』のサブタイトルと同じく、「どこかに交通用語や自動車に関連する言葉が含まれる」という形になっている。 --『カーレンジャー』第1話のサブタイトルは「戦う交通安全」。 ---更に、『カーレンジャー』最終話のサブタイトルは「いつまでも交通安全!!」である。 ---- *ルカが持っていた交通安全教本 -表紙に「宇宙警察庁交通局監修」と書かれている。 --『カーレンジャー』に登場した6人目の戦士・シグナルマンは宇宙警察に所属する交通巡査であった。 ---宇宙警察は[[デカレンジャー>http://www45.atwiki.jp/gokaiger/pages/19.html#id_391b8688]]のメンバーの所属先でもあるが、「宇宙警察」という設定が出たのは『カーレンジャー』の方が先である。 ---- *ハカセの台詞 -「あっちに行くべきか、こっちに行くべきか……それが問題だ……」 -「止めるべきか、止めざるべきか、そこが問題だ……」 --ウィリアム・シェイクスピア作による「四大悲劇」と呼ばれる戯曲の1つ『ハムレット』の、「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」という有名な一節のもじり。 ---- *変身の間に恭介たちを見失ったゴーカイジャー -「派手に行……」「い、行けない!」 --『カーレンジャー』の第1話には、「変身していざ決戦かと思いきや、敵は既に逃走しており拍子抜けするカーレンジャーのメンバー」というシーンがある。 ---- *変身時テーマソング -『カーレンジャー』は、ゴーカイジャーまでのスーパー戦隊シリーズの中では唯一レギュラーOPがマイナー変更されており、主題歌が2種類存在する。 --ターボレンジャーからカーレンジャーに豪快チェンジした際は「激走戦隊カーレンジャー~フルアクセルヴァージョン~(後期OP)」、ラストの子供たちの前での変身時では「激走戦隊カーレンジャー(前期OP)」が使用されている。 ---『カーレンジャー』でOPが変更されたのは第14話からであり、今回の話が第14話であることからそれも意識していると考えられる。 ---- *ナビィの最後の台詞 -「エネルギーの無駄遣いはやめましょう」 --今回の放送が、東日本大震災の影響による電力不足から節電の必要性が訴えられ始めた時期であったことと、『カーレンジャー』本編で予告のラストに交通安全に関する啓蒙を行っていたことから。 ---- *行動隊長ジェラシット -名前の由来は「ジェラシー」と「嫉妬」から。 --その名前が表す通り、インサーンが恋心を抱く陣内恭介に嫉妬している。 -ギャグを得意とする浦沢義雄脚本ならではのキャラクターといえる。 ---- *登場したレジェンド **陣内 恭介(じんない きょうすけ) -激走戦隊カーレンジャーのレッドレーサー。 --宇宙暴走族・ボーゾックによって爆破され滅んだ惑星・ハザード星で「星座伝説」として語り継がれていた5つの車型星座に、正義の戦士・激走戦隊カーレンジャーとして選ばれた5人のうちの1人。かつてレーサーを目指していたことがあり、自動車会社・ペガサスのテストドライバーとして、カーレンジャーとしての仲間でもある同僚たちと、「夢の車」の製作を目指して働いていた。ちなみに左利き。 ---ただし、ペガサスは町工場レベルの小さな会社であるため、実質的な仕事は車両修理の手伝いや運転代行などの雑用がほとんどであり、本人曰く月給は19万3000円(税込)の安さであった。 ---ボーゾックの幹部たちからは、「猿顔の一般市民」と馬鹿にされていた(これは、ボーゾックがカーレンジャーの変身後の姿を真の姿だと勘違いしており、事件現場で時折遭遇する恭介がレッドレーサーの正体だと気付いていなかったため)。 ---今回は職業が前述のテストドライバーから役者に変更されている(理由は後述)。 ***外見 -カーレンジャーのメンバーは、左手首に着けたブレスレット・アクセルブレスと、アクセルブレス用の鍵・アクセルキーという2つのアイテム(「アクセルチェンジャー」と総称される)を使って変身するが、レジェンド大戦により変身能力を失っているため、アクセルブレスを着けていない。(もっとも、『カーレンジャー』本編においても、変身時や通信時以外はアクセルブレスを外していることが多かったのだが) -赤地に黒い馬蹄と白い蔦・金の葉の模様が刺繍されたシャツは、『カーレンジャー』当時の撮影で実際に本人が着用していたもの。 --演じた岸祐二のブログにて、声優・松本梨香の主催による東日本大震災のチャリティープロジェクト・『まんまるプロジェクト』のチャリティーオークションに、このシャツがサインを入れた上で出品されることが明かされた。 ---松本梨香はスーパー戦隊シリーズ内では、後述の『高速戦隊ターボレンジャー』でスズナリボーマとオマモリボーマを、『地球戦隊ファイブマン』でアーサーG6を、『鳥人戦隊ジェットマン』でゴミジゲンを、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』でドーラレイガーを、『炎神戦隊ゴーオンジャー』でボーセキバンキを、それぞれ演じている。 ---なお、出品されたシャツは『カーレンジャー』第47話でワンパー(ボーゾックの戦闘員)に斬り付けられた際の、右袖(上腕部)の傷が繕われた状態になっており、今回の劇中でも右袖の繕った跡が確認できる。 ---今回の監督である坂本太郎が監督として参加した特撮ドラマ・『大魔神カノン』の公式ブログでは、2011年5月22日の記事などで今回の話に触れられており、それによると、このシャツは岸が『カーレンジャー』の終了記念として、2枚あった衣装のうちの1枚を譲り受けたものだという。 ----ちなみに東映に残されたシャツは『カーレンジャー』終了後も衣装として使われていたようで、『帰ってきた侍戦隊シンケンジャー 特別幕』や『仮面ライダーオーズ/OOO(第13話)』など、東映特撮作品で全く同じデザイン・カラーのシャツが何度か使われている。 -----ただし、「特撮ニュータイプ」2011年7月号に掲載された岸のインタビューでは、「恭介の衣装は、当時のものがないということだったので(自分が譲り受けていたシャツを持参した)」という記述がある。 -首にはロケットペンダントをかけている。 --前述した『大魔神カノン』公式ブログでは、ロケットの中には紆余曲折の末に恭介と相思相愛になったボーゾックの女幹部・美女ゾンネット(正体はファンベル星という星の王女であるバニティーミラー・ファンベルト)の写真が入っており、これは岸が東映装飾部に頼んで用意してもらったものだと語られている。 ---『カーレンジャー』の最終話には、故郷のファンベル星に帰り見合い三昧の日々にうんざりしたゾンネットが、ロケットペンダントに入れた恭介の写真を見て溜息をつく、というシーンがある。 ***言動 -『カーレンジャー』本編では一人称が「俺」だったが、今回は「私」になっている。 --今回脚本は『カーレンジャー』のメイン脚本家・浦沢義雄が担当しているが、この変化や職業の変更について、岸は特撮雑誌・「特撮ニュータイプ」2011年7月号のインタビューで「"浦沢さん、設定を忘れてやがる"と思いました」と冗談めかして発言し、プロデューサー・宇都宮孝明は同じく特撮雑誌である「東映ヒーローMAX」のvol.38に掲載されたインタビューにて、「(浦沢は)与えられた条件をフルに使って畳みかけるアイデアがすごいが、自動車工場の設定とか芋羊羹みたいな小ネタには興味がない。とにかく、このシーン面白いだろ、この台詞面白いだろ、と(畳みかけるような脚本を書く)」と語っている。 -「そして、誰もいなくなった……」 --「ミステリの女王」ことアガサ・クリスティ著の有名推理小説のタイトルより。 -「はい、コーヒー牛乳」 --カーレンジャーをサポートするハザード星人の子供・ダップの父親であるVRVマスターの大好物がコーヒー牛乳であったことから。 -「こういうのは、チーキュでは男からなんだよ」 --『カーレンジャー』本編では、ダップなど例外はあるものの、劇中に登場した宇宙人は地球のことを「チーキュ」、日本のことを「ニッポンポン」と呼んでいた。 ---なお、「チーキュ」という言い方をしたのはアドリブだったのか、放映当時の字幕では「チーキュ」ではなく「地球」と記述されていた。 -自分に重なるレッドレーサーのイメージを叩いて振り払う恭介 --恭介は『カーレンジャー』本編でダップにカーレンジャーとして選ばれたことを伝えられた際、他のメンバーとともに「ただでさえ薄給なのに地球を守る仕事までするのは嫌だ」と一度は拒否している。 ---とはいえそれも一時的なもので、最終的には「変身できなくても心はカーレンジャー」という強い誇りを持つに至っている。 --『カーレンジャー』本編ではレッドレーサーに恋したゾンネットと、その猛アタックを受けて彼女に恋した恭介のすれ違いが大きく描かれており、「陣内恭介」にとって「レッドレーサー」は自分のもう一つの姿であると同時に恋敵でもあった。 ---前述したように、ボーゾックのメンバーはカーレンジャーが地球人の変身した姿であることを知らないため、ゾンネットはレッドレーサーに猛アタックする一方、恭介を「猿顔の一般市民」と馬鹿にしていた。 ----最終的にレッドレーサーの正体を知ったゾンネットは、あえて変身せずに自分を守ろうとする恭介の姿に心を打たれ、素顔の彼を受け入れている。 ---- *豪快チェンジ **恐竜戦隊ジュウレンジャー -『ジュウレンジャー』と『カーレンジャー』は敵組織が壊滅することなく残るも、地球に平和が訪れた作品という共通項がある。 --『ジュウレンジャー』の敵組織・バンドーラ一味は魔女バンドーラが魔力を失ったことで壺に封印されて宇宙の果てに追放。『カーレンジャー』の敵組織・宇宙暴走族ボーゾックは暴走皇帝エグゾスに裏切られたこともあって改心してカーレンジャーを助け、戦いが終わった後は皆、足を洗って人生をやり直し始めた。 -レッドレーサーのスーツアクター・横山一敏が初参加した戦隊作品が『恐竜戦隊ジュウレンジャー』である。 **高速戦隊ターボレンジャー -間違えてターボレンジャーに豪快チェンジしてしまうゴーカイジャー --カーレンジャーとターボレンジャーがどちらも車のモチーフを持つ戦隊であり、『高速戦隊ターボレンジャー』の没タイトルが『カーレンジャー』であったことに由来する。 **激走戦隊カーレンジャー -レンジャーキーの回し方 --バイクのハンドルをひねるかのように、2度途中で止めてから回している。 -変身後の背景 --『カーレンジャー』本編で登場する5つの車形星座が描かれているほか、ターボレンジャーとの間違えを直したため、くす玉から「これが正解!!」と書かれた大きな紙が出てくる演出がなされた。 ---- *登場した技・用語等 **龍撃剣/トリケランス/サーベルダガー/モスブレイカー/プテラアロー -[[第11話>http://www45.atwiki.jp/gokaiger/pages/31.html#id_8fe5b19b]]参照。 **ゴーカイクルマジックアタック -ゴーカイジャーがカーレンジャーに豪快チェンジした際に使用した技だが、『カーレンジャー』本編には登場しない『ゴーカイジャー』オリジナルの技。 --ブルーレーサーがスケボーに、ピンクレーサーが一輪車に、グリーンレーサーが自転車に乗り、イエローレーサーがローラースケートを履いて走りながら攻撃し、最後にレッドレーサーが後述のドライビングスラッシュを放つ。 ---グリーンレーサーが乗る自転車にはレッドレーサーも乗っていたが、恭介に「2人乗りは禁止」とツッコまれたため、レッドレーサーは自転車から降りた。 --技名は、『カーレンジャー』最終話においてボーゾックを扇動していたラスボス・暴走皇帝エグゾスを倒した技が、「カーレンジャークルマジックアタック」だったことに由来する。 **ドライビングスラッシュ -ゴーカイレッドがレッドレーサーに豪快チェンジした際に使用した技だが、『カーレンジャー』本編には登場しない、『ゴーカイジャー』オリジナルの技。 --レッドレーサーが自身の専用武器・フェンダーソードで十文字斬りを行う技。 --技名は、『カーレンジャー』本編におけるレッドレーサーの必殺技が「ドライビングアタック」だったことに由来する。 **ゴーカイ激走斬り( - げきそうぎり) -ゴーカイオーが高速回転しながら突進し、すれ違いざまにゴーカイケンで敵を斬る激走必殺技。 --『カーレンジャー』本編で、カーレンジャーの1号ロボ・RVロボの必殺技が「RVソード・激走斬り」だったことに由来する。 ---- *大いなる力 **交通安全 -ゴーカイジャーが、恭介が作った交通安全の芝居に付き合うことで手に入れたカーレンジャーの大いなる力。子供たちに交通安全を教えたが、ナビィには「あんまり役に立たない」とバッサリ切り捨てられた。 --カーレンジャーには「戦う交通安全」というキャッチコピーがあり、『カーレンジャー』本編では次回予告の最後に必ず交通ルールの解説を行い、交通安全を呼びかけていた。

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