私の履歴書 (蜀で居場所を失ってから魏へ国替えするまで)
始まりは薄氷 (うすらひ) の夜の些細なひと言。
とある蜀の方が一文字違いで『○○さん』と呼ばれていたことを不思議に思い、問い掛けを発しました。
とある蜀の方が一文字違いで『○○さん』と呼ばれていたことを不思議に思い、問い掛けを発しました。
月奈:○○?
その直後、予想外の嵐が私を直撃しました。
私は状況を掴めぬまま、B さんの貼り付けたリンク先を開きました。
そこには、その単語の説明が書き連ねられており、卑猥な言葉であることが解りました。
凍りつく私をよそに、国チャットは荒れ続け、私を一方的に責める方向へ流れ続けていきました。
結局、私が謝罪することで一応の収拾に持ち込むことはできました。
その後、謝罪の書状が送られてきましたが、国チャットでは私が悪人のままという状況に変化はないため、もし本当に悪いと思っているのなら国チャットで謝罪をすることを求めました。
それが結果的に私の置かれた状況を更に悪化させることになるとも知らずに。
そこには、その単語の説明が書き連ねられており、卑猥な言葉であることが解りました。
凍りつく私をよそに、国チャットは荒れ続け、私を一方的に責める方向へ流れ続けていきました。
結局、私が謝罪することで一応の収拾に持ち込むことはできました。
その後、謝罪の書状が送られてきましたが、国チャットでは私が悪人のままという状況に変化はないため、もし本当に悪いと思っているのなら国チャットで謝罪をすることを求めました。
それが結果的に私の置かれた状況を更に悪化させることになるとも知らずに。
暫くして、発言された謝罪、その内容は……
B:月奈さんの不適切な発言があったとはいえ、過剰に反応して国チャットを荒らす結果となってしまい、申し訳御座いませんでした。
この瞬間、私が不適切な発言により国チャットを荒らした張本人であることが決定付けられ、最初に『○○さん』と発言した方が存在するという事実さえも闇に葬り去らてしまいました。
私は再度国チャットで謝罪をし、チャットを荒らした責任を一身に負い、国チャットを去ることとなりました。
私は再度国チャットで謝罪をし、チャットを荒らした責任を一身に負い、国チャットを去ることとなりました。
蜀で罪人となった私は、前線に身を置きながらも、数日間は悶々としたまま過ごすこととなり、何もできませんでした。
翌月になって課金し、引いた絵札を売って結社レベルを上げ、新たに結社員を迎える予定でしたが、その方々にもお断りの書状を送り、結社から脱退することになったのです。
それでも私は、蜀のために戦い続ける決意を固めました。
こんな私を最後まで支えて下さる方がいる、その事実が、私にはとても大きなものに思えたのです。
そして、叶わぬ願いと知りつつも、いつの日か、蜀の国チャットに戻れる日が来るのなら、せめて歓迎されるようにと、意欲的に蜀の領土を拡大、小城には目もくれず、一気に領主順位を 1 ページ目に載るまでに上げました。
しかし、どれほど領地を広げようと、誰一人私の広げた前線には来ず、来たとして周囲を塗り潰されても何もせず、小城オンラインに没頭する方ばかりでした。
私一人にできることなど、たかが知れていたのです。
次第に領土を削られ、魏国の拠点が増え続け、前線を維持し続けるだけで精一杯になってしまいました。
そんな私を支えてくれたのは、新たに立ち上げた結社の方でした。
増える魏国を相手に孤軍奮闘する毎日。
恨みを買うことを承知で、攻城戦を続け、陥落させた魏国の拠点は 4 つ、陥落に協力をした拠点は 3 つ、その他兵力を削るために攻め込んだ前線拠点は数知れず。
目を覚ましたら、自分の拠点の兵士が全て溶かされているかも知れないという不安を抱えながら眠る毎日。
それでも、魏国の勢いを抑えるために、危険を承知で魏国の前線拠点を攻城し、兵士を溶かし続けてきました
しかし、国チャットは次第に過疎化が進み、気付けば知らない名前の方々が台頭する状況へ移ろっていました。
翌月になって課金し、引いた絵札を売って結社レベルを上げ、新たに結社員を迎える予定でしたが、その方々にもお断りの書状を送り、結社から脱退することになったのです。
それでも私は、蜀のために戦い続ける決意を固めました。
こんな私を最後まで支えて下さる方がいる、その事実が、私にはとても大きなものに思えたのです。
そして、叶わぬ願いと知りつつも、いつの日か、蜀の国チャットに戻れる日が来るのなら、せめて歓迎されるようにと、意欲的に蜀の領土を拡大、小城には目もくれず、一気に領主順位を 1 ページ目に載るまでに上げました。
しかし、どれほど領地を広げようと、誰一人私の広げた前線には来ず、来たとして周囲を塗り潰されても何もせず、小城オンラインに没頭する方ばかりでした。
私一人にできることなど、たかが知れていたのです。
次第に領土を削られ、魏国の拠点が増え続け、前線を維持し続けるだけで精一杯になってしまいました。
そんな私を支えてくれたのは、新たに立ち上げた結社の方でした。
増える魏国を相手に孤軍奮闘する毎日。
恨みを買うことを承知で、攻城戦を続け、陥落させた魏国の拠点は 4 つ、陥落に協力をした拠点は 3 つ、その他兵力を削るために攻め込んだ前線拠点は数知れず。
目を覚ましたら、自分の拠点の兵士が全て溶かされているかも知れないという不安を抱えながら眠る毎日。
それでも、魏国の勢いを抑えるために、危険を承知で魏国の前線拠点を攻城し、兵士を溶かし続けてきました
しかし、国チャットは次第に過疎化が進み、気付けば知らない名前の方々が台頭する状況へ移ろっていました。
ミモザの花が咲く頃、幾度となく夏侯淵で援軍を追い返しても、常に援軍が来ている拠点がありました。
その方の第二拠点陥落後、本拠地を陥落させることに、僅かな迷いを覚えていました。
これだけ援軍が来るのは、魏がそれだけ楽しいということなのかも知れない……
それなら、本拠をこのまま陥落させて蜀へ移すことが正しいのでしょうか。
その疑問を解決すべく、私は書状を送ってみることにしました。
そして書状のやり取りの中で、私は魏の wiki があることを知りました。
魏と戦っている以上、魏の情報は仕入れておいた方が良いと判断した私は、すべてのページを閲覧しました。
その中で、用語集に私と思われるページが存在していることに気付き、書状でその旨を伝えたところ、編集させて頂く運びとなりました。
その数日後、蜀の国チャットで魏の wiki が話題に上りはじめました。
呉と蜀の wiki ができたのも、それから数日後のことでした。
その方の第二拠点陥落後、本拠地を陥落させることに、僅かな迷いを覚えていました。
これだけ援軍が来るのは、魏がそれだけ楽しいということなのかも知れない……
それなら、本拠をこのまま陥落させて蜀へ移すことが正しいのでしょうか。
その疑問を解決すべく、私は書状を送ってみることにしました。
そして書状のやり取りの中で、私は魏の wiki があることを知りました。
魏と戦っている以上、魏の情報は仕入れておいた方が良いと判断した私は、すべてのページを閲覧しました。
その中で、用語集に私と思われるページが存在していることに気付き、書状でその旨を伝えたところ、編集させて頂く運びとなりました。
その数日後、蜀の国チャットで魏の wiki が話題に上りはじめました。
呉と蜀の wiki ができたのも、それから数日後のことでした。
その中、魏の国城周辺の呉を排除するために戦っていることを知り、私も蜀のためにも参加しようと思いました。
もし魏の国城が呉に陥落されることがあれば、呉は勢力を増し、一気に蜀を飲み込むであろうことが容易に想像できたためです。
しかし、未来が見えないのが蜀という国なのでしょうか、蜀の wiki で、私を『魏に媚を売っている』との批判の声が上がりました。
それを受け、私が今まで蜀のために前線を維持してきたことが、無駄であったことに気付いたのです。
更に火の粉は魏の wiki へと飛び移り、私への批判は苛烈さを極め、ついには『売国奴』と蔑まれるまでになりました。
そして、魏と蜀の両方の国チャットの内容が wiki のトップページに貼り付けられ、荒らしをしている方が魏にスパイ用アカウントを持っていることも確定しました。
もし魏の国城が呉に陥落されることがあれば、呉は勢力を増し、一気に蜀を飲み込むであろうことが容易に想像できたためです。
しかし、未来が見えないのが蜀という国なのでしょうか、蜀の wiki で、私を『魏に媚を売っている』との批判の声が上がりました。
それを受け、私が今まで蜀のために前線を維持してきたことが、無駄であったことに気付いたのです。
更に火の粉は魏の wiki へと飛び移り、私への批判は苛烈さを極め、ついには『売国奴』と蔑まれるまでになりました。
そして、魏と蜀の両方の国チャットの内容が wiki のトップページに貼り付けられ、荒らしをしている方が魏にスパイ用アカウントを持っていることも確定しました。
これほどまでに、蜀から私への批判が浴びせられる中、本来であれば加害者であるはずの蜀は wiki から証拠を隠滅するだけで何も言ってはきませんでした。
一方、被害者であるはずの敵国の魏からは、私を気遣って下さる暖かい書状を何通も頂きました。
この瞬間、私が蜀のために今までしてきたことが否定され、蜀は私を邪魔者としか思っていないことに気付いたのです。
一方、被害者であるはずの敵国の魏からは、私を気遣って下さる暖かい書状を何通も頂きました。
この瞬間、私が蜀のために今までしてきたことが否定され、蜀は私を邪魔者としか思っていないことに気付いたのです。
魏への国替え直前、不覚にも涙が溢れ出してしまいました。
今の蜀に、私の居場所などなく、むしろ追い出そうとしているにも拘らず……
それでも私は、蜀が好きです。
そんな私を支えて下さる魏国紳士の皆様に、私は感謝しています。
だからこそ、魏のために全力で戦いたいのです。
例え故郷に牙を向けることになろうとも、私は……
今の蜀に、私の居場所などなく、むしろ追い出そうとしているにも拘らず……
それでも私は、蜀が好きです。
そんな私を支えて下さる魏国紳士の皆様に、私は感謝しています。
だからこそ、魏のために全力で戦いたいのです。
例え故郷に牙を向けることになろうとも、私は……
私の
歩んできた道に
果たして価値は
あったのだろうか
私の愛した
祖国は荒れ果て
私の哀しみは
海へと溶け込む
叶わぬ願いと
知りながら
縋り続けた
あの日の私
そこにあるのは
弱さと愚かさ
瞳を閉ざせば
浮かびくる
守れなかった
あの日の約束
罪人として
亡命しても
私は祖国を
愛している
恨みも妬みも
嫉みも呪いも
何一つなく
ただ淋しさが
横たわるだけ
だからこそ
私は剣を取る
美しき緑の
大地を飲み込む
大海の一雫となって
その先にある
見えない未来を
切り拓くために
歩んできた道に
果たして価値は
あったのだろうか
私の愛した
祖国は荒れ果て
私の哀しみは
海へと溶け込む
叶わぬ願いと
知りながら
縋り続けた
あの日の私
そこにあるのは
弱さと愚かさ
瞳を閉ざせば
浮かびくる
守れなかった
あの日の約束
罪人として
亡命しても
私は祖国を
愛している
恨みも妬みも
嫉みも呪いも
何一つなく
ただ淋しさが
横たわるだけ
だからこそ
私は剣を取る
美しき緑の
大地を飲み込む
大海の一雫となって
その先にある
見えない未来を
切り拓くために