- 妊娠糖尿病の周産期合併症
- 妊娠糖尿病の糖代謝異常は軽症な症例があるが、様々な合併症がある
糖尿病合併妊婦からの出生時には奇形発生リスクが増加する
心血管系、中枢神経系、筋骨格系、消化器系、泌尿器系など全ての臓器で奇形が生じる
奇形の発生確率は非糖尿病妊婦に比べ252倍高い
母体でブドウ糖、ケトン体、アミノ酸が胎芽の器官形成に影響を及ぼす
初診時の妊娠糖尿病スクリーニングで疑われる
実際の初診は7~10週目頃が多く、受精後7週目までに器官形成終了する
その為、初診の時に妊娠糖尿病と診断され血糖管理を行っても期間形成期での管理は不可能
妊娠前から糖尿病を診断されていた場合は血糖を十分にコントロールする必要がある
計画妊娠を行う音で、奇形発生リスクを最小限に留めることが出来る
ペダーセン(Pedersen)の高血糖高インスリン血症が原因
母体の高血糖が胎児の高血糖を引き起こし、胎児インスリン分泌が促進される
インスリンの成長促進作用により、巨大児が生じる
巨大児は分娩時合併症を引き起こす
インスリン治療で母体の過度な低血糖が胎児発育遅延を引き起こす
食後1時間値の血糖が130mg/dL未満に管理された場合に発症率が上がる
血糖管理は高血糖でも低血糖でもなく、健康妊婦の血糖値に限りなく近づけることが重要
新生児低血糖は胎内での慢性的な高血糖状態に順応した結果、膵β細胞の過形成が生じる
臍帯切断後に過剰な糖の供給が途絶えるがインスリン分泌が持続する為に
低血糖症状が生じる
その他の合併症として
新生児の高ビリルビン血症
低カルシウム血症
呼吸障害
などが高頻度で症状が出ている