人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

解剖生理学・病理学・生化学
出題:30問





教育目標

1.人体の構造や機能を系統的に理解する。
  • 正常な人体の仕組みについて、個体とその機能を構成する遺伝子レベル細胞レベルから組織・器官レベルまでの構造や機能を理解する。
  • 個体として人体が行う食事、運動、休養などの基本的生活活動の機構、並びに環境変化に対する対応機構を理解する。

2.主要疾患の成因、病態、診断、治療等を理解する。
  • 生活習慣病、栄養疾患、代謝疾患、消化器疾患、感染症、免疫・アレルギー疾患、腎疾患等の概要を理解する。
  • 疾病の発症や進行を理解する
  • 病態評価や診断、治療の基本的考え方を理解する。
  • 人体と微生物や毒性物質との相互関係について理解し、病原微生物の感染から発症、その防御の機構を理解する。


出題の狙い

専門基礎分野のひとつである「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」は、端的にいうと、管理栄養士にとっての「医学入門」である。医学は、基礎医学(解剖学、生理学、生化学)と臨床医学(内科学、外科学)というように縦割りに分類されてきたが、実務家(practitioner)としての管理栄養士にとっては、人間の全体像を把握する、いわば分野横断的に人間を理解しておくことが望ましい。このような観点から、器官別に、形態、機能、そして主要疾患の成因・病態・診断・治療の概要を理解できているかを問うこととする。 また、生理的・病理的変化が全身に及ぶと考えられる個体の調節機能と恒常性、生殖・発生・成長・発達、加齢と死、感染、免疫と生体防御、悪性腫瘍等についても、その機構と関連疾患とを系統的に理解できているかを問う。しかし、疾患については、「重要医学用語の理解」程度の出題にとどめる。疾患の診断法、治療法の概要を理解しておくことも、「臨床栄養学」の実践活動にとって重要であると考えられる。 管理栄養士養成課程では、遺伝学、有機化学、生化学、生理学、微生物学、薬理学、病理学等の基礎(入門レベル)もコアカリキュラムに組み込まれていると考えられるが、その中で、生化学は、管理栄養士にとって最も重視すべき基礎科学である。そこで、生化学を「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」の出題範囲に入れることとする。
最終更新:2011年03月07日 16:55
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