エネルギー

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*基本的事項 :エネルギーとは|エネルギー(1kcak=4.18KJ)の役割 ・体成分の合成・分解 ・基礎代謝(体温維持、最低限の臓器の活動を維持) ・身体活動時の筋肉の筋活動で消費されるATP再合成 1日のエネルギー消費量は、基礎代謝、身体活動に伴うエネルギー、食事の産熱(食事誘発体熱産生)で構成 体成分の合成・分解や基礎代謝量、筋活動以外にエネルギー消費量に換算するもの ・小児の場合は成長に伴う組織増加を考慮する必要がある為、エネルギー蓄積量を追加 ・妊婦は胎児と母体の増加に相当するエネルギー量を追加 ・授乳婦は泌乳に必要なエネルギーや産後の体重変化に相当するエネルギーを考慮 体重変化がなく、組織の増減がないと考えられる成人は&color(red){総エネルギー消費量=エネルギー必要量}といえる。 必要以上にエネルギー摂取  中性脂肪として体内に貯蔵 エネルギー摂取量の方がすくなくなる  体タンパク質量が低下し、生体の機能や生活の質を下げる。  感染症や一部の癌への罹患リスクを高め、総死亡のリスクを高める 自分に適正なエネルギー量を摂取することが望ましい *推定エネルギー必要量の定義 :推定エネルギー必要量(EER)とは?|体重変化や組織の増減がない成人の場合 エネルギー摂取量-エネルギー消費量=0 になる値の事。 &color(red){習慣的なエネルギー摂取量の1日当たりの平均値}と定義  ⇒その個人のエネルギーの摂取量が&color(red){不足する確率が50%}であり&color(red){過剰な確率が50%}の値と言える。 他の多くの栄養素は、少なければ少ないほど、摂取量が適切である確率が低いく、多ければ多いほど、摂取量が適切である確率が高い。 ※多いと言っても耐量上限量よりも少ない量で。耐量上限量を超えると健康障害を起こす可能性がある ・&color(red){エネルギー摂取量>推定エネルギー必要量}なら&color(red){体重が増加する確率が高くなる} ・&color(red){エネルギー摂取量<推定エネルギー必要量}なら&color(red){体重が減少する確率が高くなる} *基本的な考え方 :基礎代謝量|人間が生きるために必要な最低限のエネルギー量 &color(red){基礎代謝量(kcal/日)=基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日)×基準体重(kg)}として設定。 ※基準体重={身長(m)×身長(m)×22} 基礎代謝量は早朝空腹時に快適な室温(室温など)において安静仰臥位・覚醒状態で測定。 :身体活動レベル(PAL)|どれくらい動いたか。身体活動量の指標 二重標識水法で測定  ※二重標識水法がエネルギー消費量を測定する中で最も適切な測定法である &color(red){身体活動量レベル=1日当たりの総エネルギー消費量÷1日当たりの基礎代謝量}  身体活動レベルⅠ:生活の大部分が座位で、静的な活動が中心の場合  身体活動レベルⅡ:座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等           あるいは通勤・買物・家事、軽いスポーツ等のいずれかを含む場合  身体活動レベルⅢ:移動や立位の多い仕事への従事者。           あるいは、スポーツなど余暇における活発な運動習慣をもっている場合 :&color(red){推定平均必要量の計算方法}|推定エネルギー必要量は原則として身体活動レベル別に &color(red){推定エネルギー必要量(Kcal/日)=基礎代謝量(kcal/日)×身体活動レベル}               &color(red){=基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日)×基準体重×身体活動レベル}               &color(red){=基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日)×身長(m)×身長(m)×22×身体活動レベル} で算出することが出来る ・小児の場合は成長に伴う組織増加を考慮する必要がある為、エネルギー蓄積量を追加 ・妊婦は胎児と母体の増加に相当するエネルギー量を追加 ・授乳婦は泌乳に必要なエネルギーや産後の体重変化に相当するエネルギーを考慮 *各年齢区分の推定エネルギー量の求め方、付加量 :成人|18~69歳が対象 基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日) |年齢|男性|女性| |18~29歳|24.0|22.1| |30~49歳|22.3|21.7| |50~69歳|21.5|20.7| 身体活動レベルを3区分に分類。 |身体活動レベルⅠ|1.50| |身体活動レベルⅡ|1.75| |身体活動レベルⅢ|2.00| それぞれのレベルの人数は レベルⅠ:レベルⅡ:レベルⅢ=1:2:1 Ex.男性20歳、基準体重60kg、身体活動レベルⅡの場合  推定エネルギー必要量(kcal/日)=24.0×60×1.75=2520(kcal/日) Ex.女性53歳、基準体重60kg、身体活動レベルⅠの場合  推定エネルギー必要量(kcal/日)=20.7×60×1.50=1863(kcal/日) :高齢者|70歳以上 健康で自立した高齢者の身体活動レベル測定をして平均値をだしたところ、1.69だった  ⇒&color(red){身体活動レベルの代表値を1.70}とした しかしそれ以外のデータが少ないため、高齢者の身体活動レベルは1つのみ、1.70とした 基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日) |年齢|男性|女性| |70歳以上|21.5|20.7| 身体活動レベルの区分は1つ  身体活動レベル:1.70 Ex.75歳男性、標準体重60kgの場合  推定エネルギー必要量(kcal/日)=21.5×60×1.70=2193(kcal/日) Ex.89歳女性、標準体重60kgの場合  推定エネルギー必要量(kcal/日)=20.7×60×1.70=2111(kcal/日) :小児|1~17歳 身体活動に必要なエネルギーの他に組織合成に要するえねるぎーと組織増加分のエネルギー(エネルギー蓄積量)を余分に摂取する必要がある &color(red){推定エネルギー必要量(kcal/日)=基礎代謝量(kcal/日)×身体活動レベル+エネルギー蓄積量(kcal/日)} ※身体活動レベルは年齢階級別に異なる 1~5歳までは身体活動レベルの個人差はみられるものの 、個人や集団で分類したデータがないので身体活動レベルは1つのみ 基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日) |年齢|男性|女性| |1~2歳|61.0|59.7| |3~5歳|54.8|55.2| |6~7歳|44.3|41.9| |8~9歳|40.8|38.3| |10~11歳|37.4|34.8| |12~14歳|31.0|29.6| |15~17歳|27.0|25.3| 身体活動レベルは年齢ごとに区分 |年齢|身体活動レベルⅠ|身体活動レベルⅡ|身体活動レベルⅢ| |1~2歳|-|1.35|-| |3~5歳|-|1.45|-| |6~7歳|1.35|1.55|1.75| |8~9歳|1.40|1.60|1.80| |10~14歳|1.45|1.65|1.85| |15~17歳|1.55|1.75|1.95| エネルギー蓄積量 |年齢|男性|女性| |1~2歳|20|15| |3~5歳|10|10| |6~7歳|15|20| |8~9歳|25|25| |10~11歳|35|30| |12~14歳|20|25| |15~17歳|10|10| Ex. :乳児| :妊婦の付加量| :授乳婦の付加量| *基礎代謝基準値の考え方など :|
*基本的事項 :エネルギーとは|エネルギー(1kcak=4.18KJ)の役割 ・体成分の合成・分解 ・基礎代謝(体温維持、最低限の臓器の活動を維持) ・身体活動時の筋肉の筋活動で消費されるATP再合成 1日のエネルギー消費量は、基礎代謝、身体活動に伴うエネルギー、食事の産熱(食事誘発体熱産生)で構成 体成分の合成・分解や基礎代謝量、筋活動以外にエネルギー消費量に換算するもの ・小児の場合は成長に伴う組織増加を考慮する必要がある為、エネルギー蓄積量を追加 ・妊婦は胎児と母体の増加に相当するエネルギー量を追加 ・授乳婦は泌乳に必要なエネルギーや産後の体重変化に相当するエネルギーを考慮 体重変化がなく、組織の増減がないと考えられる成人は&color(red){総エネルギー消費量=エネルギー必要量}といえる。 必要以上にエネルギー摂取  中性脂肪として体内に貯蔵 エネルギー摂取量の方がすくなくなる  体タンパク質量が低下し、生体の機能や生活の質を下げる。  感染症や一部の癌への罹患リスクを高め、総死亡のリスクを高める 自分に適正なエネルギー量を摂取することが望ましい *推定エネルギー必要量の定義 :推定エネルギー必要量(EER)とは?|体重変化や組織の増減がない成人の場合 エネルギー摂取量-エネルギー消費量=0 になる値の事。 &color(red){習慣的なエネルギー摂取量の1日当たりの平均値}と定義  ⇒その個人のエネルギーの摂取量が&color(red){不足する確率が50%}であり&color(red){過剰な確率が50%}の値と言える。 他の多くの栄養素は、少なければ少ないほど、摂取量が適切である確率が低いく、多ければ多いほど、摂取量が適切である確率が高い。 ※多いと言っても耐量上限量よりも少ない量で。耐量上限量を超えると健康障害を起こす可能性がある ・&color(red){エネルギー摂取量>推定エネルギー必要量}なら&color(red){体重が増加する確率が高くなる} ・&color(red){エネルギー摂取量<推定エネルギー必要量}なら&color(red){体重が減少する確率が高くなる} *基本的な考え方 :基礎代謝量|人間が生きるために必要な最低限のエネルギー量 &color(red){基礎代謝量(kcal/日)=基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日)×基準体重(kg)}として設定。 ※基準体重={身長(m)×身長(m)×22} 基礎代謝量は早朝空腹時に快適な室温(室温など)において安静仰臥位・覚醒状態で測定。 :身体活動レベル(PAL)|どれくらい動いたか。身体活動量の指標 二重標識水法で測定  ※二重標識水法がエネルギー消費量を測定する中で最も適切な測定法である &color(red){身体活動量レベル=1日当たりの総エネルギー消費量÷1日当たりの基礎代謝量}  身体活動レベルⅠ:生活の大部分が座位で、静的な活動が中心の場合  身体活動レベルⅡ:座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等           あるいは通勤・買物・家事、軽いスポーツ等のいずれかを含む場合  身体活動レベルⅢ:移動や立位の多い仕事への従事者。           あるいは、スポーツなど余暇における活発な運動習慣をもっている場合 :&color(red){推定平均必要量の計算方法}|推定エネルギー必要量は原則として身体活動レベル別に &color(red){推定エネルギー必要量(Kcal/日)=基礎代謝量(kcal/日)×身体活動レベル}               &color(red){=基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日)×基準体重×身体活動レベル}               &color(red){=基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日)×身長(m)×身長(m)×22×身体活動レベル} で算出することが出来る ・小児の場合は成長に伴う組織増加を考慮する必要がある為、エネルギー蓄積量を追加 ・妊婦は胎児と母体の増加に相当するエネルギー量を追加 ・授乳婦は泌乳に必要なエネルギーや産後の体重変化に相当するエネルギーを考慮 *各年齢区分の推定エネルギー量の求め方、付加量 :成人|18~69歳が対象 基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日) |年齢|男性|女性| |18~29歳|24.0|22.1| |30~49歳|22.3|21.7| |50~69歳|21.5|20.7| 身体活動レベルを3区分に分類。 |身体活動レベルⅠ|1.50| |身体活動レベルⅡ|1.75| |身体活動レベルⅢ|2.00| それぞれのレベルの人数は レベルⅠ:レベルⅡ:レベルⅢ=1:2:1 Ex.男性20歳、基準体重60kg、身体活動レベルⅡの場合  推定エネルギー必要量(kcal/日)=24.0×60×1.75=2520(kcal/日) Ex.女性53歳、基準体重60kg、身体活動レベルⅠの場合  推定エネルギー必要量(kcal/日)=20.7×60×1.50=1863(kcal/日) :高齢者|70歳以上 健康で自立した高齢者の身体活動レベル測定をして平均値をだしたところ、1.69だった  ⇒&color(red){身体活動レベルの代表値を1.70}とした しかしそれ以外のデータが少ないため、高齢者の身体活動レベルは1つのみ、1.70とした 基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日) |年齢|男性|女性| |70歳以上|21.5|20.7| 身体活動レベルの区分は1つ  身体活動レベル:1.70 Ex.75歳男性、標準体重60kgの場合  推定エネルギー必要量(kcal/日)=21.5×60×1.70=2193(kcal/日) Ex.89歳女性、標準体重60kgの場合  推定エネルギー必要量(kcal/日)=20.7×60×1.70=2111(kcal/日) :小児|1~17歳 身体活動に必要なエネルギーの他に組織合成に要するえねるぎーと組織増加分のエネルギー(エネルギー蓄積量)を余分に摂取する必要がある &color(red){推定エネルギー必要量(kcal/日)=基礎代謝量(kcal/日)×身体活動レベル+エネルギー蓄積量(kcal/日)} ※身体活動レベルは年齢階級別に異なる 1~5歳までは身体活動レベルの個人差はみられるものの 、個人や集団で分類したデータがないので身体活動レベルは1つのみ 基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日) |年齢|男性|女性| |1~2歳|61.0|59.7| |3~5歳|54.8|55.2| |6~7歳|44.3|41.9| |8~9歳|40.8|38.3| |10~11歳|37.4|34.8| |12~14歳|31.0|29.6| |15~17歳|27.0|25.3| 身体活動レベルは年齢ごとに区分 |年齢|身体活動レベルⅠ|身体活動レベルⅡ|身体活動レベルⅢ| |1~2歳|-|1.35|-| |3~5歳|-|1.45|-| |6~7歳|1.35|1.55|1.75| |8~9歳|1.40|1.60|1.80| |10~14歳|1.45|1.65|1.85| |15~17歳|1.55|1.75|1.95| エネルギー蓄積量 |年齢|男性|女性| |1~2歳|20|15| |3~5歳|10|10| |6~7歳|15|20| |8~9歳|25|25| |10~11歳|35|30| |12~14歳|20|25| |15~17歳|10|10| Ex.2歳男性、標準体重10kgの場合  推定エネルギー必要量(kcal/日)=61.0×10×1.35+20=844(kcal/日) Ex.5歳女性、標準体重20kgの場合  推定エネルギー必要量(kcal/日)=55.2×20×1.45+10=1611(kcal/日) :乳児|年齢区分が3つに分かれている 生後~6か月未満(0~5ヵ月) 6ヵ月以上~9ヵ月未満(6~8ヵ月) 9ヵ月以上~12ヵ月未満(9~11ヵ月) 身体活動に必要なエネルギーの他に組織合成に要するエネルギーと組織増加分のエネルギー(エネルギー蓄積量)を余分に摂取する必要がある そのうち、組織の合成に消費されたエネルギーは総エネルギー消費量に含まれる &color(red){推定エネルギー必要量(kcal/日)=総エネルギー消費量(kcal/日)+エネルギー蓄積量(kcal/日)} ※総エネルギー消費量(kcal/日)=98.2×基準体重(kg)-152.0 &color(red){推定エネルギー必要量(kcal/日)=(98.2×基準体重(kg)-152.0)+エネルギー蓄積量(kcal/日)} ※身体活動レベルはなし エネルギー蓄積量 |年齢|男性|女性| |0~5ヵ月|120|120| |6~8ヵ月|15|15| |9~12ヵ月|15|15| Ex.10ヵ月男性、標準体重10kgの場合  推定エネルギー必要量(kcal/日)=(92.8×10-152.0)+15=791(kcal/日) Ex.5ヵ月女性、標準体重10kgの場合  推定エネルギー必要量(kcal/日)=(92.8×10-152.0)+120=896(kcal/日) :妊婦の付加量|&color(red){推定エネルギー必要量(kcal/日)=妊娠前の推定エネルギー必要量(kcal/日)+妊婦のエネルギー付加量(kcal/日)} |妊娠期間|エネルギー付加量(kcal/日)| |妊娠初期(~15週目)|50| |妊娠中期(16~27週目)|250| |妊娠末期(28週目~)|450| Ex.妊娠6週目、妊娠前の推定エネルギー必要量が1953kcal(身体活動レベルⅠ、31歳、標準体重60kg)の場合  推定エネルギー必要量(kcal/日)=21.7×60×1.50+50=2003 (kcal/日) Ex.妊娠30週目、妊娠前の推定エネルギー必要量が2321kcal(身体活動レベルⅡ、25歳、標準体重60kg)の場合  推定エネルギー必要量(kcal/日)=22.1×60×1.75+450=2771 (kcal/日) :授乳婦の付加量|&color(red){推定エネルギー必要量(kcal/日)=妊娠前の推定エネルギー必要量(kcal/日)+授乳婦のエネルギー付加量(kcal/日)} 付加量:350kcal Ex.妊娠前の推定エネルギー必要量が1953kcal(身体活動レベルⅠ、31歳、標準体重60kg)の場合  推定エネルギー必要量(kcal/日)=21.7×60×1.50+350=2303 (kcal/日) *基礎代謝基準値の考え方など :基礎代謝基準値の考え方|基準から大きく外れた大尉では推定誤差が大きくなる。 例えば日本人でも、肥満者の場合、基礎代謝量が大きな数値になってしまう。 逆に痩せの場合、逆に基礎代謝量を過小評価する。

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