1章:迷いの先に

<087:FFⅦ/プロローグ>
『クラウドは クリスタルを求め フリオニール ティーダ セシルと共に旅立った 混沌の大陸を目指し 歩みを進めていけば クリスタルを 手にすることができると信じて――』



<088:冷静?そうじゃない>
セシル: どう? クリスタルの手がかりは?
クラウド: いや 何も
ティーダ: 世界を救う希望 クリスタルか どうすれば見つかるんッスかね?
フリオニール: もっと戦えばいいんじゃないか? 敵を片っ端から倒していけば――
クラウド: 何もわからない以上 無闇に戦うのは危険だ すべての戦いに勝てる奴など そういない
ティーダ: ちゃんと休むのも 戦いのうちか
フリオニール: 確かにそうだな
セシル: クラウドがいると助かるよ 状況を冷静に判断してくれる
ティーダ: セシルも見習うといいぞ!
フリオニール: おまえが言うな! (笑う) 俺たちも 負けてられないな
クラウド: “冷静? いや そうじゃない 俺は きっと――”



『深き宿命をその大剣に背負う戦士 クラウド 神の望む光を手に入れ 彼は己に潜む影を打ち消すことができるのか』



<聖域北のひずみ>
クラウド: クリスタルか―― 調和の神の力 俺に手にできるのか――
ティーダ: クラウド 顔が暗いッスよ! そのうち 笑顔の練習しないとな
クラウド: どうしてそうなる ――先へ進むぞ



<091:何のために戦っている>
ティーダ: それにしても クリスタルって何なんッスかね?
セシル: クリスタルさえあれば カオスを倒せるのかな
フリオニール: それがコスモスの望みなら 俺たちが果たすまで
クラウド: 俺たちは 何のために戦っている?
フリオニール: 何のためって―― カオスを倒し 世界に平和を取り戻すためだろう?
クラウド: コスモスはクリスタルを 集めろと言っただけだ カオスを倒せば 平和になるという保証もない 世界がどうなるかなんて 誰にもわかりはしない
ティーダ: とにかく 信じればいいッスよ
フリオニール: わからなくても 今は戦うべきじゃないのか?
クラウド: 俺は 納得したいんだ 何のために戦うのか 答えも見えぬまま 流されたくはない
ティーダ: クラウド――
クラウド: おまえたちはどうなんだ? こんな状況でも 戦える理由があるなら教えてほしい
セシル: 戦う理由―― そんなのちゃんと考えたことなかった
ティーダ: オレは オヤジとの決着だ けど それは個人的な問題だしなあ
クラウド: ティーダは それでいい
フリオニール: 少し考えさせてくれないか 俺は クラウドが 納得できる答えを見つけたい
クラウド: 答え か



<フィールド>
ティーダ: あー やっぱり外はいいなぁ 思いっきり走れるッスよ!
フリオニール: そうだな そういえばこのあたりには 敵があまりいないみたいだ
クラウド: 聖域が近いからかもな―― 走り回るのはいいが 油断はするな ティーダ フリ……
セシル: 言っても無駄だよ クラウド もう走っていっちゃったみたいだ


[フリオニールに話しかける]
フリオニール: その…… もう少し 時間をくれないか?
クラウド: ああ ……なんだか巻き込んで悪かった 俺だけの問題なのにな――
フリオニール: 俺たちがいるんだ クラウド! ひとりで悩む必要なんかないさ

フリオニール: もうしばらく考えさせてくれ 納得がいく答えを見つけたいんだ


[セシルに話しかける]
セシル: 混沌の神カオスと戦うための力か それが僕たちの探すべきクリスタル…… それを手にすることで 何が変わるんだろう いまだどこにあるのかもわからない…… でもクラウドは その前に―― 自分が戦う理由を求めているんだね
クラウド: 戦うことで 俺は何をしようとしているのか それがなぜか はっきり――しないんだ
セシル: まだ思い出せない記憶と関係があるのかな 思い出すまでは……わからないんだろうけど

セシル: ティーダやフリオニールを見てると がむしゃらに進むのもいいかなって思うよ


[ティーダに話しかける]
ティーダ: ただ突っ走って 一直線に進んでも クリスタルは手に入らない……って言いたげ?
クラウド: 別にそんなふうには思ってない 走ればいいのか 悪いのかがわからないからな
ティーダ: だったら 手に入るかどうかわかるまで 走るってのもありッスよ
クラウド: わかるまで走ってみる――か ティーダらしい答えだな

ティーダ: ひずみの中って どうも窮屈なんだよなー



<聖と邪の交わるひずみ>
フリオニール: イミテーションの中には 見たことのない奴が混じっているよな
クラウド: ……俺たちの記憶を探ってるのかもな 何のためだか知らないが 悪趣味だ
フリオニール: 記憶? クラウド もしかして あの中に知ってる人の姿があるのか?
クラウド: ああ――記憶の中の……この世界にいるはずのない奴が な

[フリオニールに話しかける]
フリオニール: このあたりの敵は それほど強くないみたいだが 念のため 準備は怠るなよ



<093:ひとつ思いつくとしたら>
フリオニール: 戦う理由 しばらく考えてみた だが言葉にするのは なかなか難しいな
クラウド: そうか
フリオニール: ひとつ思いつくとしたら―― やはり こいつか
クラウド: それは?
フリオニール: 『のばら』だ ずっと 見たかった景色があるんだ 俺は そのために この戦いを終わらせたい ま 今のところ夢みたいな話だけどな
クラウド: 夢?
フリオニール: ああ 夢をあきらめたくないんだ それがあるから 俺は戦い続けられる
クラウド: フリオニール 俺と戦ってくれないか?
フリオニール: え?
クラウド: 知りたいんだ それだけで 本当に戦い続けられるのか? 夢の強さ というやつを
フリオニール: しかし―― わかった 受けて立とう


<対 フリオニール戦>
フリオニール: 全力で来い クラウド!
クラウド: 悪いが 試させてもらう


<097:夢を持たない俺は>
フリオニール: まだ 終わっていない(武器を投げつける)
クラウド: 大したものだ
フリオニール: 言っただろ 夢を あきらめない と
クラウド: ああ だが 俺は おまえにはなれない
フリオニール: なぜだ?
クラウド: 探しても 見つからないんだ 夢を持たない俺は どうしたらいいと思う? すまない 困らせるつもりはなかった “俺の求める答えは―― ここには ないのかもしれない”


セフィロス: ガーランド…… おまえには 目覚める前の記憶があるか?
ガーランド: ……何が言いたい
セフィロス: 過去の記憶を封じられるというのは よくある話だ 奴を見ていると 不意に考えてしまうのだよ 私たちは かつての記憶があるにも関わらず それを封じられて 生きているのでは…… とな
ガーランド: …………
セフィロス: ひとつ……聞きたいことがある 私は この世界で目覚めたとき 神々しく輝く 竜の姿を見た…… あれは何だ?
ガーランド: ……わしなら 答えを知っていると思ったのか?



<フィールド>
ティーダ: あっ クラウド! フリオも―― ふたりとも無事に戻ってきたッスね
クラウド: ああ 待たせたな
セシル: 気にすることはないよ ――すぐ出発できそうかい?
フリオニール: 俺は大丈夫 クラウドも――出発できるよな

[フリオニールに話しかける]
フリオニール: 俺は この花がそばにあったから 自分の気持ちを思い出せたのかもしれない 答えを導いてはやれなかったけど――でも おまえだって必ず夢を持てる 俺はそう信じてる
クラウド: ああ……感謝する フリオニール 必ず夢を持てる――か

フリオニール: 戦って――わかった気がしたよ おまえも 俺たちと同じように不安なんだな


[セシルに話しかける]
セシル: 少しずつだけど イミテーションも手強くなっているね
クラウド: 一体ずつなら問題なく倒せる程度だ 油断しなければ 心配いらない
セシル: ああ 気を引き締めていこう

セシル: ひずみの外には ほとんど敵がいない この様子なら……大丈夫かな


[ティーダに話しかける]
ティーダ: この世界に呼ばれる奴って―― いったいどうやって選ばれるんッスかね
クラウド: 敵対する者から親兄弟まで――か 何かしら繋がりがあるのかもしれないな
ティーダ: 戦う相手だけじゃなくって 仲間も召喚されてればよかったのにな~
クラウド: 元の世界の仲間か…… なんとも言えないな

ティーダ: 海とか川とか 見てると なんとなく 元の世界のこと思い出すんだ



<大陸を隔てるひずみ>
クラウド: 皆 クリスタルが ちゃんと手に入ると信じているんだな
セシル: 僕もみんなも不安だよ クラウド でも……君は何か もっと大きな不安を抱えてるの?
クラウド: 不安……か 喪失感……なのか でも大したことじゃない 気にしないでくれ

[セシルに話しかける]
セシル: クラウドに必要なのは ゆっくり考えをまとめる時間なのかもね



<099:答えを探しに>
セシル: クラウド フリオニールから答えはもらえた?
クラウド: ああ―― あいつには 夢があるらしい それを叶えるまで あきらめず戦い続けると
セシル: フリオニールらしい答えだよね
クラウド: 聞いたのか?
セシル: 恥ずかしがって なかなか 教えてくれなかったけど 彼は のばらの咲くいつまでも 平和な世界を作りたいんだって
クラウド: 子供みたいな―― 夢だ
セシル: だからこそ あんなにまっすぐなんだよ
クラウド: 星にでも 願ったのかもな セシルは どうだ?
セシル: 僕も クラウドの望む答えは あげられそうにない でもどこかに 答えを 知っている人がいるかもしれない 探しにいってみたらどう?
クラウド: しかし――
フリオニール: 行ってこい クラウド
クラウド: おまえたち
ティーダ: 応援するッスよ
クラウド: 本当に いいのか?
フリオニール: ただし 答えを見つけたら 俺たちに ちゃんと教えるんだぞ
クラウド: わかった 約束する



<フィールド>
フリオニール: クラウド おまえはどこを目指すんだ?
クラウド: 南に下ってみようと思う なにかはわからないが 気配を感じるんだ
ティーダ: クラウドの答え そこで見つかるといいッスね!
セシル: ここからはひとりだ クラウド 気をつけて――またあとで会おう


[フリオニールに話しかける]
フリオニール: 俺たちは このまま東に進んで 大陸を外側から下るつもりだ 南東の小島に 混沌の大陸に繋がる道があるらしい
クラウド: わかった 目的を果たせたら 俺もそこを目指す
フリオニール: ああ 必ず戻ってこいよ 皆でクリスタルを見つけよう

フリオニール: おまえの夢を見つけたら教えてくれ ――約束だからな


[セシルに話しかける]
セシル: クラウドなら心配はいらないと思うけど もし危なくなったら 引き返すんだよ
クラウド: 無茶なことはしないさ
セシル: ふふ そうだね 僕たちのほうこそ 気をつけないとだめか

セシル: クラウドの知っている誰かに 早く会えるといいね


[ティーダに話しかける]
ティーダ: 答え 探すついでに クリスタルも見つかればいいッスね
クラウド: クリスタルか 今は まるで見当もつかないが ……そうだな 手に入れられたら いい
ティーダ: オレも 絶対見つけてやるんだ 頑張ろうな!

ティーダ: 次会うときは お互いのクリスタル 見せ合いっこしような



<プラボカのひずみ>
クラウド: この先 どんな強敵がいるかわからない 少しきたえておいてもいいだろう



<かつての大河へのひずみ>
クラウド: 『理由を知っているひと』か 探すより前に――やることがあるな さっきから感じるこの気配…… 忘れてはいない あいつのもの このひずみの先にいるのは――



<107:理由を与えられて>
セフィロス: 久しぶりだな クラウド
クラウド: セフィロス――
セフィロス: なぜ私と戦わない?
クラウド: あんたと戦うことに何の意味がある これ以上 意味のない戦いはしたくない
セフィロス: では意味さえあれば おまえは誰とでも戦うのだな?
クラウド: 違う 俺はただ 戦いに 納得できる理由が欲しいだけだ
セフィロス: まるで人形だな
クラウド: 何?
セフィロス: おまえに意味を与えてやろう 夢など 摘み取るのはたやすい 哀れだな こんなものにすがり生きるとは
クラウド: これは フリオニールの? まさか―― あいつらに何をした?
セフィロス: これで理由ができただろう? 私を追うがいい



<フィールド>
クラウド: 俺をおびき出すためだけに あいつらからこの花を……夢を奪ったのか? ティーダとセシルも一緒だったはずだ みんな 無事なのか? セフィロス―― おまえの好きにはさせない……



<グルグのひずみ>
クラウド: あいつはこの先か―― 俺は惑わされているのか……? だからここに いるのか? どっちにしても――決着はつけなければ



<111:流されるだけの人形>
セフィロス: やはり来たか 追えと言われれば 素直に追ってくるのだな
クラウド: 何?
セフィロス: 流されまいとして 戦う理由を 求めているようだが おまえは求めるだけで 自分から見つけようとしていない だから 人から与えられた 理由に喜んで飛びつくのだ
クラウド: 何が言いたい
セフィロス: あの連中は傷つけられても クリスタルを求め続ける意志がある だがおまえはどうだ? 自分では何も決められない 流されるだけの人形だ
クラウド: 違う 俺は――
セフィロス: これからも私が理由を与えてやろう おまえの望むままに
クラウド: 黙れ 与えられるだけの理由は もういらない ここに来たのは 俺自身の意志だ
セフィロス: 思い出にすがるだけのおまえが 何を言う
クラウド: すがっているのは どっちだ



<112:あんたはここで眠れ>
クラウド: セフィロス あんたは ここで―― 眠ってくれ
セフィロス: 受け入れろ お前を導くのは 私だ 絶望を望むならば―― 贈ろうか クラウド?
クラウド: 俺の願いは 自分で見つける
セフィロス: 人形だな おまえは


<対 セフィロス戦>
セフィロス: 答えがないまま 戦うのか
クラウド: 能書きはいい やるぞ


<115:導かれて得た光でも>
クラウド: これが クリスタル
セフィロス: おまえの見つけた 絶望でもある 手にすれば これから さらなる戦いに巻き込まれるだろう
クラウド: それが 俺の宿命なら 俺は 俺の現実を生きる
セフィロス: いいだろう 輝きを見るたび 思い出せ 私の導きで手に入れたことを 私は 何度でもおまえを導こう
クラウド: 道は 俺が決める “迷いがあっても―― あいつらと約束した 俺自身の答えを見つける その時まで 俺は 戦い続ける”



<116:FFⅦ/エピローグ>
『戦い続けることを決めた 戦士の誓い 仲間との約束が果たされる その時まで 彼の戦いは終わらない 宿命に刻まれた 彼の旅はこれからも続く』
最終更新:2011年04月22日 23:37
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