1章:迷いの先に

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<087:FFⅦ/プロローグ> 『クラウドは クリスタルを求め フリオニール ティーダ セシルと共に旅立った 混沌の大陸を目指し 歩みを進めていけば クリスタルを 手にすることができると信じて――』 <088:冷静?そうじゃない> セシル: どう? クリスタルの手がかりは? クラウド: いや 何も ティーダ: 世界を救う希望 クリスタルか どうすれば見つかるんッスかね? フリオニール: もっと戦えばいいんじゃないか? 敵を片っ端から倒していけば―― クラウド: 何もわからない以上 無闇に戦うのは危険だ すべての戦いに勝てる奴など そういない ティーダ: ちゃんと休むのも 戦いのうちか フリオニール: 確かにそうだな セシル: クラウドがいると助かるよ 状況を冷静に判断してくれる ティーダ: セシルも見習うといいぞ! フリオニール: おまえが言うな! (笑う) 俺たちも 負けてられないな クラウド: “冷静? いや そうじゃない 俺は きっと――” 『深き宿命をその大剣に背負う戦士 クラウド 神の望む光を手に入れ 彼は己に潜む影を打ち消すことができるのか』 <聖域北のひずみ> クラウド: クリスタルか―― 調和の神の力 俺に手にできるのか―― ティーダ: クラウド 顔が暗いッスよ! そのうち 笑顔の練習しないとな クラウド: どうしてそうなる ――先へ進むぞ <091:何のために戦っている> ティーダ: それにしても クリスタルって何なんッスかね? セシル: クリスタルさえあれば カオスを倒せるのかな フリオニール: それがコスモスの望みなら 俺たちが果たすまで クラウド: 俺たちは 何のために戦っている? フリオニール: 何のためって―― カオスを倒し 世界に平和を取り戻すためだろう? クラウド: コスモスはクリスタルを 集めろと言っただけだ カオスを倒せば 平和になるという保証もない 世界がどうなるかなんて 誰にもわかりはしない ティーダ: とにかく 信じればいいッスよ フリオニール: わからなくても 今は戦うべきじゃないのか? クラウド: 俺は 納得したいんだ 何のために戦うのか 答えも見えぬまま 流されたくはない ティーダ: クラウド―― クラウド: おまえたちはどうなんだ? こんな状況でも 戦える理由があるなら教えてほしい セシル: 戦う理由―― そんなのちゃんと考えたことなかった ティーダ: オレは オヤジとの決着だ けど それは個人的な問題だしなあ クラウド: ティーダは それでいい フリオニール: 少し考えさせてくれないか 俺は クラウドが 納得できる答えを見つけたい クラウド: 答え か <フィールド> ティーダ: あー やっぱり外はいいなぁ 思いっきり走れるッスよ! フリオニール: そうだな そういえばこのあたりには 敵があまりいないみたいだ クラウド: 聖域が近いからかもな―― 走り回るのはいいが 油断はするな ティーダ フリ…… セシル: 言っても無駄だよ クラウド もう走っていっちゃったみたいだ [フリオニールに話しかける] フリオニール: その…… もう少し 時間をくれないか? クラウド: ああ ……なんだか巻き込んで悪かった 俺だけの問題なのにな―― フリオニール: 俺たちがいるんだ クラウド! ひとりで悩む必要なんかないさ フリオニール: もうしばらく考えさせてくれ 納得がいく答えを見つけたいんだ [セシルに話しかける] セシル: 混沌の神カオスと戦うための力か それが僕たちの探すべきクリスタル…… それを手にすることで 何が変わるんだろう いまだどこにあるのかもわからない…… でもクラウドは その前に―― 自分が戦う理由を求めているんだね クラウド: 戦うことで 俺は何をしようとしているのか それがなぜか はっきり――しないんだ セシル: まだ思い出せない記憶と関係があるのかな 思い出すまでは……わからないんだろうけど セシル: ティーダやフリオニールを見てると がむしゃらに進むのもいいかなって思うよ [ティーダに話しかける] ティーダ: ただ突っ走って 一直線に進んでも クリスタルは手に入らない……って言いたげ? クラウド: 別にそんなふうには思ってない 走ればいいのか 悪いのかがわからないからな ティーダ: だったら 手に入るかどうかわかるまで 走るってのもありッスよ クラウド: わかるまで走ってみる――か ティーダらしい答えだな ティーダ: ひずみの中って どうも窮屈なんだよなー <聖と邪の交わるひずみ> フリオニール: イミテーションの中には 見たことのない奴が混じっているよな クラウド: ……俺たちの記憶を探ってるのかもな 何のためだか知らないが 悪趣味だ フリオニール: 記憶? クラウド もしかして あの中に知ってる人の姿があるのか? クラウド: ああ――記憶の中の……この世界にいるはずのない奴が な [フリオニールに話しかける] フリオニール: このあたりの敵は それほど強くないみたいだが 念のため 準備は怠るなよ <093:ひとつ思いつくとしたら> フリオニール: 戦う理由 しばらく考えてみた だが言葉にするのは なかなか難しいな クラウド: そうか フリオニール: ひとつ思いつくとしたら―― やはり こいつか クラウド: それは? フリオニール: 『のばら』だ ずっと 見たかった景色があるんだ 俺は そのために この戦いを終わらせたい ま 今のところ夢みたいな話だけどな クラウド: 夢? フリオニール: ああ 夢をあきらめたくないんだ それがあるから 俺は戦い続けられる クラウド: フリオニール 俺と戦ってくれないか? フリオニール: え? クラウド: 知りたいんだ それだけで 本当に戦い続けられるのか? 夢の強さ というやつを フリオニール: しかし―― わかった 受けて立とう <対 フリオニール戦> フリオニール: 全力で来い クラウド! クラウド: 悪いが 試させてもらう <097:夢を持たない俺は> フリオニール: まだ 終わっていない(武器を投げつける) クラウド: 大したものだ フリオニール: 言っただろ 夢を あきらめない と クラウド: ああ だが 俺は おまえにはなれない フリオニール: なぜだ? クラウド: 探しても 見つからないんだ 夢を持たない俺は どうしたらいいと思う? すまない 困らせるつもりはなかった “俺の求める答えは―― ここには ないのかもしれない” セフィロス: ガーランド…… おまえには 目覚める前の記憶があるか? ガーランド: ……何が言いたい セフィロス: 過去の記憶を封じられるというのは よくある話だ 奴を見ていると 不意に考えてしまうのだよ 私たちは かつての記憶があるにも関わらず それを封じられて 生きているのでは…… とな ガーランド: ………… セフィロス: ひとつ……聞きたいことがある 私は この世界で目覚めたとき 神々しく輝く 竜の姿を見た…… あれは何だ? ガーランド: ……わしなら 答えを知っていると思ったのか? <フィールド> ティーダ: あっ クラウド! フリオも―― ふたりとも無事に戻ってきたッスね クラウド: ああ 待たせたな セシル: 気にすることはないよ ――すぐ出発できそうかい? フリオニール: 俺は大丈夫 クラウドも――出発できるよな [フリオニールに話しかける] フリオニール: 俺は この花がそばにあったから 自分の気持ちを思い出せたのかもしれない 答えを導いてはやれなかったけど――でも おまえだって必ず夢を持てる 俺はそう信じてる クラウド: ああ……感謝する フリオニール 必ず夢を持てる――か フリオニール: 戦って――わかった気がしたよ おまえも 俺たちと同じように不安なんだな [セシルに話しかける] セシル: 少しずつだけど イミテーションも手強くなっているね クラウド: 一体ずつなら問題なく倒せる程度だ 油断しなければ 心配いらない セシル: ああ 気を引き締めていこう セシル: ひずみの外には ほとんど敵がいない この様子なら……大丈夫かな [ティーダに話しかける] ティーダ: この世界に呼ばれる奴って―― いったいどうやって選ばれるんッスかね クラウド: 敵対する者から親兄弟まで――か 何かしら繋がりがあるのかもしれないな ティーダ: 戦う相手だけじゃなくって 仲間も召喚されてればよかったのにな~ クラウド: 元の世界の仲間か…… なんとも言えないな ティーダ: 海とか川とか 見てると なんとなく 元の世界のこと思い出すんだ <大陸を隔てるひずみ> クラウド: 皆 クリスタルが ちゃんと手に入ると信じているんだな セシル: 僕もみんなも不安だよ クラウド でも……君は何か もっと大きな不安を抱えてるの? クラウド: 不安……か 喪失感……なのか でも大したことじゃない 気にしないでくれ [セシルに話しかける] セシル: クラウドに必要なのは ゆっくり考えをまとめる時間なのかもね <099:答えを探しに> セシル: クラウド フリオニールから答えはもらえた? クラウド: ああ―― あいつには 夢があるらしい それを叶えるまで あきらめず戦い続けると セシル: フリオニールらしい答えだよね クラウド: 聞いたのか? セシル: 恥ずかしがって なかなか 教えてくれなかったけど 彼は のばらの咲くいつまでも 平和な世界を作りたいんだって クラウド: 子供みたいな―― 夢だ セシル: だからこそ あんなにまっすぐなんだよ クラウド: 星にでも 願ったのかもな セシルは どうだ? セシル: 僕も クラウドの望む答えは あげられそうにない でもどこかに 答えを 知っている人がいるかもしれない 探しにいってみたらどう? クラウド: しかし―― フリオニール: 行ってこい クラウド クラウド: おまえたち ティーダ: 応援するッスよ クラウド: 本当に いいのか? フリオニール: ただし 答えを見つけたら 俺たちに ちゃんと教えるんだぞ クラウド: わかった 約束する <フィールド> フリオニール: クラウド おまえはどこを目指すんだ? クラウド: 南に下ってみようと思う なにかはわからないが 気配を感じるんだ ティーダ: クラウドの答え そこで見つかるといいッスね! セシル: ここからはひとりだ クラウド 気をつけて――またあとで会おう [フリオニールに話しかける] フリオニール: 俺たちは このまま東に進んで 大陸を外側から下るつもりだ 南東の小島に 混沌の大陸に繋がる道があるらしい クラウド: わかった 目的を果たせたら 俺もそこを目指す フリオニール: ああ 必ず戻ってこいよ 皆でクリスタルを見つけよう フリオニール: おまえの夢を見つけたら教えてくれ ――約束だからな [セシルに話しかける] セシル: クラウドなら心配はいらないと思うけど もし危なくなったら 引き返すんだよ クラウド: 無茶なことはしないさ セシル: ふふ そうだね 僕たちのほうこそ 気をつけないとだめか セシル: クラウドの知っている誰かに 早く会えるといいね [ティーダに話しかける] ティーダ: 答え 探すついでに クリスタルも見つかればいいッスね クラウド: クリスタルか 今は まるで見当もつかないが ……そうだな 手に入れられたら いい ティーダ: オレも 絶対見つけてやるんだ 頑張ろうな! ティーダ: 次会うときは お互いのクリスタル 見せ合いっこしような <プラボカのひずみ> クラウド: この先 どんな強敵がいるかわからない 少しきたえておいてもいいだろう <かつての大河へのひずみ> クラウド: 『理由を知っているひと』か 探すより前に――やることがあるな さっきから感じるこの気配…… 忘れてはいない あいつのもの このひずみの先にいるのは―― <107:理由を与えられて> セフィロス: 久しぶりだな クラウド クラウド: セフィロス―― セフィロス: なぜ私と戦わない? クラウド: あんたと戦うことに何の意味がある これ以上 意味のない戦いはしたくない セフィロス: では意味さえあれば おまえは誰とでも戦うのだな? クラウド: 違う 俺はただ 戦いに 納得できる理由が欲しいだけだ セフィロス: まるで人形だな クラウド: 何? セフィロス: おまえに意味を与えてやろう 夢など 摘み取るのはたやすい 哀れだな こんなものにすがり生きるとは クラウド: これは フリオニールの? まさか―― あいつらに何をした? セフィロス: これで理由ができただろう? 私を追うがいい <フィールド> クラウド: 俺をおびき出すためだけに あいつらからこの花を……夢を奪ったのか? ティーダとセシルも一緒だったはずだ みんな 無事なのか? セフィロス―― おまえの好きにはさせない…… <グルグのひずみ> クラウド: あいつはこの先か―― 俺は惑わされているのか……? だからここに いるのか? どっちにしても――決着はつけなければ <111:流されるだけの人形> セフィロス: やはり来たか 追えと言われれば 素直に追ってくるのだな クラウド: 何? セフィロス: 流されまいとして 戦う理由を 求めているようだが おまえは求めるだけで 自分から見つけようとしていない だから 人から与えられた 理由に喜んで飛びつくのだ クラウド: 何が言いたい セフィロス: あの連中は傷つけられても クリスタルを求め続ける意志がある だがおまえはどうだ? 自分では何も決められない 流されるだけの人形だ クラウド: 違う 俺は―― セフィロス: これからも私が理由を与えてやろう おまえの望むままに クラウド: 黙れ 与えられるだけの理由は もういらない ここに来たのは 俺自身の意志だ セフィロス: 思い出にすがるだけのおまえが 何を言う クラウド: すがっているのは どっちだ <112:あんたはここで眠れ> クラウド: セフィロス あんたは ここで―― 眠ってくれ セフィロス: 受け入れろ お前を導くのは 私だ 絶望を望むならば―― 贈ろうか クラウド? クラウド: 俺の願いは 自分で見つける セフィロス: 人形だな おまえは <対 セフィロス戦> セフィロス: 答えがないまま 戦うのか クラウド: 能書きはいい やるぞ <115:導かれて得た光でも> クラウド: これが クリスタル セフィロス: おまえの見つけた 絶望でもある 手にすれば これから さらなる戦いに巻き込まれるだろう クラウド: それが 俺の宿命なら 俺は 俺の現実を生きる セフィロス: いいだろう 輝きを見るたび 思い出せ 私の導きで手に入れたことを 私は 何度でもおまえを導こう クラウド: 道は 俺が決める “迷いがあっても―― あいつらと約束した 俺自身の答えを見つける その時まで 俺は 戦い続ける” <116:FFⅦ/エピローグ> 『戦い続けることを決めた 戦士の誓い 仲間との約束が果たされる その時まで 彼の戦いは終わらない 宿命に刻まれた 彼の旅はこれからも続く』
<087:FFⅦ/プロローグ> 『クラウドは クリスタルを求め フリオニール ティーダ セシルと共に旅立った 混沌の大陸を目指し 歩みを進めていけば クリスタルを 手にすることができると信じて――』 <088:冷静?そうじゃない> セシル: どう? クリスタルの手がかりは? クラウド: いや 何も ティーダ: 世界を救う希望 クリスタルか どうすれば見つかるんッスかね? フリオニール: もっと戦えばいいんじゃないか? 敵を片っ端から倒していけば―― クラウド: 何もわからない以上 無闇に戦うのは危険だ すべての戦いに勝てる奴など そういない ティーダ: ちゃんと休むのも 戦いのうちか フリオニール: 確かにそうだな セシル: クラウドがいると助かるよ 状況を冷静に判断してくれる ティーダ: セシルも見習うといいぞ! フリオニール: おまえが言うな! (笑う) 俺たちも 負けてられないな クラウド: “冷静? いや そうじゃない 俺は きっと――” 『深き宿命をその大剣に背負う戦士 クラウド 神の望む光を手に入れ 彼は己に潜む影を打ち消すことができるのか』 <聖域北のひずみ> クラウド: クリスタルか―― 調和の神の力 俺に手にできるのか―― ティーダ: クラウド 顔が暗いッスよ! そのうち 笑顔の練習しないとな クラウド: どうしてそうなる ――先へ進むぞ <091:何のために戦っている> ティーダ: それにしても クリスタルって何なんッスかね? セシル: クリスタルさえあれば カオスを倒せるのかな フリオニール: それがコスモスの望みなら 俺たちが果たすまで クラウド: 俺たちは 何のために戦っている? フリオニール: 何のためって―― カオスを倒し 世界に平和を取り戻すためだろう? クラウド: コスモスはクリスタルを 集めろと言っただけだ カオスを倒せば 平和になるという保証もない 世界がどうなるかなんて 誰にもわかりはしない ティーダ: とにかく 信じればいいッスよ フリオニール: わからなくても 今は戦うべきじゃないのか? クラウド: 俺は 納得したいんだ 何のために戦うのか 答えも見えぬまま 流されたくはない ティーダ: クラウド―― クラウド: おまえたちはどうなんだ? こんな状況でも 戦える理由があるなら教えてほしい セシル: 戦う理由―― そんなのちゃんと考えたことなかった ティーダ: オレは オヤジとの決着だ けど それは個人的な問題だしなあ クラウド: ティーダは それでいい フリオニール: 少し考えさせてくれないか 俺は クラウドが 納得できる答えを見つけたい クラウド: 答え か <フィールド> ティーダ: あー やっぱり外はいいなぁ 思いっきり走れるッスよ! フリオニール: そうだな そういえばこのあたりには 敵があまりいないみたいだ クラウド: 聖域が近いからかもな―― 走り回るのはいいが 油断はするな ティーダ フリ…… セシル: 言っても無駄だよ クラウド もう走っていっちゃったみたいだ [フリオニールに話しかける] フリオニール: その…… もう少し 時間をくれないか? クラウド: ああ ……なんだか巻き込んで悪かった 俺だけの問題なのにな―― フリオニール: 俺たちがいるんだ クラウド! ひとりで悩む必要なんかないさ フリオニール: もうしばらく考えさせてくれ 納得がいく答えを見つけたいんだ [セシルに話しかける] セシル: 混沌の神カオスと戦うための力か それが僕たちの探すべきクリスタル…… それを手にすることで 何が変わるんだろう いまだどこにあるのかもわからない…… でもクラウドは その前に―― 自分が戦う理由を求めているんだね クラウド: 戦うことで 俺は何をしようとしているのか それがなぜか はっきり――しないんだ セシル: まだ思い出せない記憶と関係があるのかな 思い出すまでは……わからないんだろうけど セシル: ティーダやフリオニールを見てると がむしゃらに進むのもいいかなって思うよ [ティーダに話しかける] ティーダ: ただ突っ走って 一直線に進んでも クリスタルは手に入らない……って言いたげ? クラウド: 別にそんなふうには思ってない 走ればいいのか 悪いのかがわからないからな ティーダ: だったら 手に入るかどうかわかるまで 走るってのもありッスよ クラウド: わかるまで走ってみる――か ティーダらしい答えだな ティーダ: ひずみの中って どうも窮屈なんだよなー <聖と邪の交わるひずみ> フリオニール: イミテーションの中には 見たことのない奴が混じっているよな クラウド: ……俺たちの記憶を探ってるのかもな 何のためだか知らないが 悪趣味だ フリオニール: 記憶? クラウド もしかして あの中に知ってる人の姿があるのか? クラウド: ああ――記憶の中の……この世界にいるはずのない奴が な [フリオニールに話しかける] フリオニール: このあたりの敵は それほど強くないみたいだが 念のため 準備は怠るなよ <093:ひとつ思いつくとしたら> フリオニール: 戦う理由 しばらく考えてみた だが言葉にするのは なかなか難しいな クラウド: そうか フリオニール: ひとつ思いつくとしたら―― やはり こいつか クラウド: それは? フリオニール: 『のばら』だ ずっと 見たかった景色があるんだ 俺は そのために この戦いを終わらせたい ま 今のところ夢みたいな話だけどな クラウド: 夢? フリオニール: ああ 夢をあきらめたくないんだ それがあるから 俺は戦い続けられる クラウド: フリオニール 俺と戦ってくれないか? フリオニール: え? クラウド: 知りたいんだ それだけで 本当に戦い続けられるのか? 夢の強さ というやつを フリオニール: しかし―― わかった 受けて立とう <対 フリオニール戦> フリオニール: 全力で来い クラウド! クラウド: 悪いが 試させてもらう <097:夢を持たない俺は> フリオニール: まだ 終わっていない(武器を投げつける) クラウド: 大したものだ フリオニール: 言っただろ 夢を あきらめない と クラウド: ああ だが 俺は おまえにはなれない フリオニール: なぜだ? クラウド: 探しても 見つからないんだ 夢を持たない俺は どうしたらいいと思う? すまない 困らせるつもりはなかった “俺の求める答えは―― ここには ないのかもしれない” セフィロス: ガーランド…… おまえには 目覚める前の記憶があるか? ガーランド: ……何が言いたい セフィロス: 過去の記憶を封じられるというのは よくある話だ 奴を見ていると 不意に考えてしまうのだよ 私たちは かつての記憶があるにも関わらず それを封じられて 生きているのでは…… とな ガーランド: ………… セフィロス: ひとつ……聞きたいことがある 私は この世界で目覚めたとき 神々しく輝く 竜の姿を見た…… あれは何だ? ガーランド: ……わしなら 答えを知っていると思ったのか? <フィールド> ティーダ: あっ クラウド! フリオも―― ふたりとも無事に戻ってきたッスね クラウド: ああ 待たせたな セシル: 気にすることはないよ ――すぐ出発できそうかい? フリオニール: 俺は大丈夫 クラウドも――出発できるよな [フリオニールに話しかける] フリオニール: 俺は この花がそばにあったから 自分の気持ちを思い出せたのかもしれない 答えを導いてはやれなかったけど――でも おまえだって必ず夢を持てる 俺はそう信じてる クラウド: ああ……感謝する フリオニール 必ず夢を持てる――か フリオニール: 戦って――わかった気がしたよ おまえも 俺たちと同じように不安なんだな [セシルに話しかける] セシル: 少しずつだけど イミテーションも手強くなっているね クラウド: 一体ずつなら問題なく倒せる程度だ 油断しなければ 心配いらない セシル: ああ 気を引き締めていこう セシル: ひずみの外には ほとんど敵がいない この様子なら……大丈夫かな [ティーダに話しかける] ティーダ: この世界に呼ばれる奴って―― いったいどうやって選ばれるんッスかね クラウド: 敵対する者から親兄弟まで――か 何かしら繋がりがあるのかもしれないな ティーダ: 戦う相手だけじゃなくって 仲間も召喚されてればよかったのにな~ クラウド: 元の世界の仲間か…… なんとも言えないな ティーダ: 海とか川とか 見てると なんとなく 元の世界のこと思い出すんだ <大陸を隔てるひずみ> クラウド: 皆 クリスタルが ちゃんと手に入ると信じているんだな セシル: 僕もみんなも不安だよ クラウド でも……君は何か もっと大きな不安を抱えてるの? クラウド: 不安……か 喪失感……なのか でも大したことじゃない 気にしないでくれ [セシルに話しかける] セシル: クラウドに必要なのは ゆっくり考えをまとめる時間なのかもね <099:答えを探しに> セシル: クラウド フリオニールから答えはもらえた? クラウド: ああ―― あいつには 夢があるらしい それを叶えるまで あきらめず戦い続けると セシル: フリオニールらしい答えだよね クラウド: 聞いたのか? セシル: 恥ずかしがって なかなか 教えてくれなかったけど 彼は のばらの咲くいつまでも 平和な世界を作りたいんだって クラウド: 子供みたいな―― 夢だ セシル: だからこそ あんなにまっすぐなんだよ クラウド: 星にでも 願ったのかもな セシルは どうだ? セシル: 僕も クラウドの望む答えは あげられそうにない でもどこかに 答えを 知っている人がいるかもしれない 探しにいってみたらどう? クラウド: しかし―― フリオニール: 行ってこい クラウド クラウド: おまえたち ティーダ: 応援するッスよ クラウド: 本当に いいのか? フリオニール: ただし 答えを見つけたら 俺たちに ちゃんと教えるんだぞ クラウド: わかった 約束する <フィールド> フリオニール: クラウド おまえはどこを目指すんだ? クラウド: 南に下ってみようと思う なにかはわからないが 気配を感じるんだ ティーダ: クラウドの答え そこで見つかるといいッスね! セシル: ここからはひとりだ クラウド 気をつけて――またあとで会おう [フリオニールに話しかける] フリオニール: 俺たちは このまま東に進んで 大陸を外側から下るつもりだ 南東の小島に 混沌の大陸に繋がる道があるらしい クラウド: わかった 目的を果たせたら 俺もそこを目指す フリオニール: ああ 必ず戻ってこいよ 皆でクリスタルを見つけよう フリオニール: おまえの夢を見つけたら教えてくれ ――約束だからな [セシルに話しかける] セシル: クラウドなら心配はいらないと思うけど もし危なくなったら 引き返すんだよ クラウド: 無茶なことはしないさ セシル: ふふ そうだね 僕たちのほうこそ 気をつけないとだめか セシル: クラウドの知っている誰かに 早く会えるといいね [ティーダに話しかける] ティーダ: 答え 探すついでに クリスタルも見つかればいいッスね クラウド: クリスタルか 今は まるで見当もつかないが ……そうだな 手に入れられたら いい ティーダ: オレも 絶対見つけてやるんだ 頑張ろうな! ティーダ: 次会うときは お互いのクリスタル 見せ合いっこしような <プラボカのひずみ> クラウド: この先 どんな強敵がいるかわからない 少しきたえておいてもいいだろう <かつての大河へのひずみ> クラウド: 『理由を知っているひと』か 探すより前に――やることがあるな さっきから感じるこの気配…… 忘れてはいない あいつのもの このひずみの先にいるのは―― <107:理由を与えられて> セフィロス: 久しぶりだな クラウド クラウド: セフィロス―― セフィロス: なぜ私と戦わない? クラウド: あんたと戦うことに何の意味がある これ以上 意味のない戦いはしたくない セフィロス: では意味さえあれば おまえは誰とでも戦うのだな? クラウド: 違う 俺はただ 戦いに 納得できる理由が欲しいだけだ セフィロス: まるで人形だな クラウド: 何? セフィロス: おまえに意味を与えてやろう 夢など 摘み取るのはたやすい 哀れだな こんなものにすがり生きるとは クラウド: これは フリオニールの? まさか―― あいつらに何をした? セフィロス: これで理由ができただろう? 私を追うがいい <フィールド> クラウド: 俺をおびき出すためだけに あいつらからこの花を……夢を奪ったのか? ティーダとセシルも一緒だったはずだ みんな 無事なのか? セフィロス―― おまえの好きにはさせない…… <グルグのひずみ> クラウド: あいつはこの先か―― 俺は惑わされているのか……? だからここに いるのか? どっちにしても――決着はつけなければ <111:流されるだけの人形> セフィロス: やはり来たか 追えと言われれば 素直に追ってくるのだな クラウド: 何? セフィロス: 流されまいとして 戦う理由を 求めているようだが おまえは求めるだけで 自分から見つけようとしていない だから 人から与えられた 理由に喜んで飛びつくのだ クラウド: 何が言いたい セフィロス: あの連中は傷つけられても クリスタルを求め続ける意志がある だがおまえはどうだ? 自分では何も決められない 流されるだけの人形だ クラウド: 違う 俺は―― セフィロス: これからも私が理由を与えてやろう おまえの望むままに クラウド: 黙れ 与えられるだけの理由は もういらない ここに来たのは 俺自身の意志だ セフィロス: 思い出にすがるだけのおまえが 何を言う クラウド: すがっているのは どっちだ <112:あんたはここで眠れ> クラウド: セフィロス あんたは ここで―― 眠ってくれ セフィロス: 受け入れろ お前を導くのは 私だ 絶望を望むならば―― 贈ろうか クラウド? クラウド: 俺の願いは 自分で見つける セフィロス: 人形だな おまえは <対 セフィロス戦> セフィロス: 答えがないまま 戦うのか クラウド: 能書きはいい やるぞ <115:導かれて得た光でも> クラウド: これが クリスタル セフィロス: おまえの見つけた 絶望でもある 手にすれば これから さらなる戦いに巻き込まれるだろう クラウド: それが 俺の宿命なら 俺は 俺の現実を生きる セフィロス: いいだろう 輝きを見るたび 思い出せ 私の導きで手に入れたことを 私は 何度でもおまえを導こう クラウド: 道は 俺が決める “迷いがあっても―― あいつらと約束した 俺自身の答えを見つける その時まで 俺は 戦い続ける” <116:FFⅦ/エピローグ> 『戦い続けることを決めた 戦士の誓い 仲間との約束が果たされる その時まで 彼の戦いは終わらない 宿命に刻まれた 彼の旅はこれからも続く』

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