こんにちは
推進班CFD係たなかです。

CREATEの推進班の最近の活動の報告をしたいと思います。

1.GSEの改良

現在CREATEで制作しているハイブリッドロケットはHyper-TEK社製のものを使用していますが,GSE(燃料充填やエンジン点火等を行う地上設備)に関してはそのほとんどをCREATEで独自に制作したものを使用しています。このGSEをより高信頼なものとすることを目指して改良を日々行なっています。最近はイグニッションコイル周りの改良を行なっています。

2.独自エンジン開発

CREATE推進班ではロケットエンジンを独自開発・制作して100%独自制作なハイブリッドロケットの制作に挑戦しています。この開発には独自に流体シミュレーションプログラムを制作し,それを用いた数値解析を行うことでTry-and-errorの少なく,速い速度でのエンジン開発を目指しています。

独自エンジン開発1「エンジン内部流体シミュレーション」

独自エンジン開発のために基礎的な検討として燃焼室内の燃焼反応の詳細反応モデルによる0次元解析にノズル内部の流れのr-z2次元解析を組み合わせた独自の流体力学シミュレーションプログラムの開発を行いました。このシミュレーションプログラムを用いてノズル形状の最適化やエンジン構成材料の選定を行なっています。また,シミュレーションプログラムの更なる高精度化と軽量化に取り組んでいきます。

↓解析結果の一例(ノズル内マッハ数分布)

独自エンジン開発2「エンジン制作・燃焼試験台制作」

エンジンに必要な様々な金属部品の加工を行なっています。現状で4割ほどの金属部品の加工が完了しています。また,自作エンジンに合わせた新しい燃焼試験台のの制作も行いました。

※燃焼試験台はMISUMIの支援をいただきました

↓エンジンの完成予想図

↓加工の進むエンジン部品

↓新しい燃焼試験台

以上です。


-
最終更新:2013年03月02日 20:37