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 「うーん、誰か居るかな。でも案外近かったね、輪廻さん」
 「ああ、そうだな……」

B6、町エリアの入り口。
歩いて10分もしないうちに、此処へと到着できた。
しかし、輪廻はどこか落ち着かない様子でキョロキョロと辺りを見回している。
その理由は二つ。
一つは万が一敵が居たと想定しての警戒心。もう一つは――

 (……す、凄い。こんな感じの建物なんて見たことない)

幻想郷、所謂片田舎出身の彼女にとっては、3階建ての小さなビルですら新鮮味を感じているのだった。

 「輪廻さん?」
 「あ、ああ、済まない。少し余所見していた」

適当に言い訳を作り、ヒロトの方へと視線を移す。
 (……やっぱり信じてないだろうか。私が鬼だということを)
そう少し思いつつも、所持品の確認をさせてくれと切り出してみた。


* *



 「ああもう、あたしゃこっちの“二刀流(トゥーハンド)”じゃねーんだよっと」

輪廻とヒロトからそれほど離れていない位置で、レヴィは試し斬りをしていた。
どうやら切れ味は本物らしい。それを証明するのは、彼女の目の前で散り散りになっているガラクタ。
それは先程彼女が破壊した「全自動卵割り機」である。正直もう切り刻みすぎて、原型のげの字すら留めていない。

 「……ん?」

と、レヴィの方へと近づいていく足音が聞こえてきた。
すぐさまデイパックを背負い、家の物陰に背を合わせ、ストライプストライプI&IIをしっかりと構えた。


* *



で、少し遡り。

 「お、…273?」
 「あ、それって」

まず最初に出てきたのは、見てくれだと何の変哲もないサーフボード。
しかしそれは、基山の良く知る者の私物であった。

 「何か知ってるのか?」
 「うん。それ、綱海くんのだ」
 「成る程、お前の友人のだったのか。ならこれは、お前が持っていた方がいいさ。はい」
 「え?あ、有難う」

いきなり渡されたので、ヒロトは少し呆気に取られてしまった。が、ちゃんと受け取るとそれをデイパックに入れる。
輪廻と会ってから、あまり意識をしていなかった為だろうか。
 (――そうだった。そう言えば、今は……)
そうそこまで考えて、思考の回路を途絶えさせた。
……表情からは平然としているもののヒロト自身、心の何処かで動揺していたのは紛れも無い事実であった。

 「……済まない」
 「ううん、謝らないでよ。ほら、次の支給品も確認しよう」
 「ああ、そうだな……ッ!?」

再び支給品を確認すると、そこには……

 「うわああぁあぅうっ!!?」
 「えっ」

桃色を基準としたフリフリのワンピースが出てきた。
が、輪廻は何故か尋常ではない焦りの感情を剥き出しにしてしまう。
何故ここまで焦る必要があるのだろう、ヒロトは疑問に思いながらも、それに付いていた説明書を読み上げてみる。

 「超外道魔砲少女ラジカルレヴィのコスチュームセット、物事何でも即効解決、銃で、だってさ」
 「あ、うん、そうか、うん、うん、はい次、ハイ次、ハイ次ぃいいいいいいいい」
 「いや、何でそんな慌てふためいてるの」

輪廻が急いで衣装を畳み直してデイパックに詰め込むと、いそいそと支給品の確認を急かす。
そんなに慌てることなの?と思いながらも、輪廻の様子を見つめる。
と、最後の支給品を見つけ、引っ張り上げる。
が。

 「あ、あった。どれど……」
 「ん、どんな……」



   綺麗に言えば、ランジェリー。
   汚くいえば、パンツ。



 「あ」
 「あ」
 「う」
 「え」

……途切れ途切れの一単語だけが交わされる。
その一言以上に口は動いているのだが、ぱくぱくと金魚の口のようになるだけで、思う以上に言葉は漏れない。が。

 「っああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

先に動いたのは、輪廻の方だった。
いきなり立ち上がり、デイパックを背負いそのパンティ――バックレースを握り締めたかと思えば、いきなり明後日の方向へと走り出した。
あんぐりと口を開けっ放しにしていたヒロトだったが、すぐさま我に返り、輪廻を追いかけていった。

* *


 「動くな」
 「っ!?」

輪廻が全力で走っていると、ふと声がした。反射的に走りを止める。
その背後には、赤茶色の髪をした女性が輪廻へと向けて仄かに光る二本の刃を向けていた。

 「その拳銃を渡しな。聞かねーなら、腕ごと切り落としてでも貰うがよ」
 「拳、銃…?」

え、だって今持ってるのは……もだもだもだもだ。
顔を真っ赤にしながらも、申し訳なさそうに女性に答える。

 「いや、でもこれ……ぱん」
 「あ?」
 「ぱ、ぱ、んつ」
 「は?」
 「ぱんつ」
 「何言ってんだよ」
 「ぱんつ」

 「いや、だか「ッから、これ唯のぱんつだってばああああ」
           「手元見ろよアホおおおおおおおお」

2人分の絶叫が木霊した。


* *


 「で、今団子虫みたいになってるのが輪廻さん。オレは基山ヒロト。宜しくね」
 「へーへー。どこぞの鬱ゴス女みてーだな、お前」

そうくるくるとパンティ型の拳銃ことバックレースを掌の上でくるくると回し、縮こまる輪廻を一瞥する。
どうやら武器は交換したようだ。

 「その、輪廻、さん。オレだってびっくりしたしさ、ちょっと恥ずかしいとは思ったけど」
 「もう何も聞くな~~~……」
 「……はあ、とんでもねェ事になりそうだな」

……ある意味狂人なレヴィが、この場で一番まともな人物と成り果てていた。





【場所・時間帯】赤色エリア・B6・朝・町

【名前・出展者】基山ヒロト@イナズマイレブン
【状態】正常
【装備】PET(ロックマン)@ロックマンエグゼAXESS
【所持品】基本支給品一式、チップセット@ロックマンエグゼシリーズ、綱海のサーフボード@イナズマイレブン
【思考】
基本:殺し合いには乗らない。このゲームからの脱出
1:あちゃー……
2:木暮くんと立向居くんを探したいな

【名前・出展者】命輪廻@東方二次幻想
【状態】正常、かなり凹んでる
【装備】ストライプI&II@Panty & Stocking with Garterbelt
【所持品】ラジカルレヴィのコスチュームセット@BLACK LAGOON
【思考】
基本:打倒てんこ・祈祷を探す
1:うつだしねる
2:暫くは動きたくない
3:祈祷を探したい

【名前・出展者】レヴィ@BLACK LAGOON
【状態】健康、呆れてる
【装備】バックレース@Panty & Stocking with Garterbelt
【所持品】基本支給品一式、不明支給品一品
【思考】基本:乗り気ではないが、面倒な相手はブッ殺す
1:何なんだよこいつら
2:銃火器は手に入ったしまあいいか

【名前・出展者】ロックマン.EXE@ロックマンエグゼAXESS
【思考】
1:ありゃりゃ…
2:レヴィのことが気になる
3:ヒロトと輪廻を出来る限りサポートする

【PET(ロックマン)@ロックマンエグゼAXESS】
AXESS仕様のPET。シンクロチップをスロットインすることで、クロスフュージョン(要するに合体)を行うことが出来る。
ただし、1度クロスフュージョンを行うと1度放送が終わるまで再び行うことは不可能。
※PETの他の機能が生きているかどうかは別の筆者さんに任せます
※ヒロトは付属の説明書を一通り読んでいます

【チップセット@ロックマンエグゼシリーズ】
戦闘支援プログラムバトルチップ詰め合わせ。シンクロチップもこの中に含まれる。チップの組み合わせ次第で「プログラムアドバンス」という強力な技を使える。
尚、クロスフュージョン中にバトルチップを使うには、シンクロチップを使う前にバトルチップをスロットインする必要がある。

チップ一覧

シンクロチップ×1
ソード×1
ロングソード×1
ワイドソード×1
スプレッドガン×3
バリア×1
バブルショット×2
ヒートショット×2
アクアタワー×1
フレイムタワー×1
ウッディタワー×1
フミコミザン×1
パラディンソード×1

※1度にスロットイン出来る数は、シンクロチップを含めずに最大5枚
※消耗品ではないです

【ラジカルレヴィのコスチュームセット@BLACK LAGOON】
超外道魔砲少女ラジカルレヴィのコスチュームセット。
物事何でも即効解決!銃で。

【バックレース@Panty & Stocking with Garterbelt】
アナーキー・パンティが使用する、パンティ型の天界兵器。
自分の精力さえ保てば弾切れ知らず。

前の話
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