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さらと共に行動することを決めた悟はすぐにこの血や禍々しい空気が漂っているこの場所からすぐに立ち去ろうとした 塔の周りから漂っているのだろうか、それだけでない…さらの体には自分の血以外の血らしきものが制服に少しこびりついていたのだった 「そういえばさ、どうしてあそこで気絶していたの…?」 悟はそれが一番気になっていたことだった、塔から落ちたとしては誰かに落とされたとしか考えられなかった 木がクッションになったとしても…最上階から落とされたらひとたまりもないだろう 「あ…あの……とある人と一緒に塔に登っていて……怖い男に…」 「怖い奴ねぇ、それでとある人ってのは参加者の一人だったのか?そいつはどうしたんだよ?」 「………わかりま…せん……覚えているのは私を気絶させて塔の上から投げ飛ばした…………」 「投げ飛ばした!?」 「……………殺そうとして飛びかかって、それで………」 そう言うとさらの手がガタガタと震えているのが見えた、悟は大丈夫かと聞くと大丈夫ですと言った 「あの男……ノワール……が………!私を……!」 「ノワール……?」 さらがノワールの名前を言った時、悟はふと名簿に記載されている名前を探してみた…ノワール=シャマシュと名前が書かれているのを見た 「…あいつがか」 自分も朱里も同じく魔王武器職人専門学校に通っておりノワールのことを色々と新聞にネタとしてあげていることも多くあった だが、そのノワールは悪人以外の人を殺しただなんてあの性格から考えてやりそうだが、本人はそれはしたことは一度きりないことだ 「あいつが…私を奴隷にした後、すぐに役立たずだって言って……!!」 「(でも、あのノワールがか…信じられないなぁ……気に入らないから殺すってあいつは少なくともそんなことをする奴じゃないと思うんだけどな…)」 そう思い悟とさらはここから離れるべく歩いて行った、悟の後ろにさらが2、3歩離れて歩いている…ある意味危険だとすぐに悟は感じてさらの動きを確かめながら進むことにした ふと悟は自分の指を見てみた、そこには血の痕がついているのを見た…どこかで指を掠めて切ってしまったのだろうか、だが切ったとしたら痛みがあるはずだと思った だが、決してそうではなく指についている血は多分写真についているものだろうかと思った 「(もう一度見てみるか……)」 写真の表ではなく裏を見てみた、そこにあったのは血で書かれていた文字…血文字があり、生きろと書かれていた 誰かが書いたのだろうか、だが悟には誰が文字を書いたのかすぐにわかった 「(ノワール…………)」 急いでここから離れよう、そう感じ悟は歩く速度を速めた…。 【場所・時間帯】 E3、昼前 【名前・出展者】 芳月さら@パワプロクンポケット10、バットエンドの状態の彼女です 【状態】 心が病んでいる(人間不信が続いてるため近寄るとかなり疑心暗鬼になります) そしてこのバトロワを夢だと思っている 身体中に少し痛みと切り傷(木がクッションになって少し痛みが和らいている) 【装備】 拳銃 【所持品】 剣(奈桜から取った物、一応鞘の中に入れている) 写真(ノワールが死ぬ前に入れた、さらは入っているのは知らない) 【思考】 1.人を信じることはできない 2.もうどうでもいい 3.奈桜を殺したことをどうと思っていない(夢での出来事だと思っているため) 4.一応ついて行こう… 【場所・時間帯】 E3,昼前 【名前・出展者】謳方悟@魔王武器職人専門学校 【状態】疲労中(少し回復) 【装備】剣 【所持品】剣・フランスパン・基本支給品一式 【思考】 基本:殺し合いとか今ンとこはその他だその他 1:早く見つけないと…… 2:嫌な予感がする、とりあえずさらとどこかに逃げる。 3:ノワールが死んだと思いつつある 前の話 |047|[[この世に希望など――]]| 次の話 |049|[[平穏願うプレリュード]]|

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