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「おい、大丈夫かよ!?」 トンネルを超え、いろいろな寒波を乗り越えた彼――ティルの前に現れたのは、巨大な雪山。 そこに、半分微笑みながら死に掛けている銀髪の男を見かけた。 さっきの叫び声はこれか! 「は……ははは……死んだはずの……死んだはずの母さんが……手を振ってるよ……あはは……」 「相当やばいな! ほとんど死亡確定じゃねえかよ!」 「あ、あれ……そこにいるのは……婆ちゃんじゃないか……」 「俺がなぜ婆ちゃんに見える!? 俺男だよ!?」 微笑みの男(命名ティル・シュワンツ)のバックをまさぐると、七色に光るOJIYAを見つけた。 ……やばい雰囲気がするので、しまっておいた。 「まあいい! 微笑みの少年……俺につかまれ!」 「ば、婆ちゃん、そうか、三途の川を渡るのか…」 「寝言は寝て言え!!」 彼を背中に背負い、ティルは舌打ちをして、もと来た道を戻っていく。 *  *  * 「し、死ぬところだった……」 微笑みの男が目を覚ました。心底ほっとするティル。あのまま死なれたら始末にこまるぜ畜生。 「ご、ご親切にありがとうございます。あの、お名前は」 「ティル。ティル・シュワンツ」 そっけなくティルは答える。微笑みの男は(もう微笑んでいない)何度も礼を言った。 「俺はジュンヤ……闇神純也」 「変な名前だな」 微笑みの男改めジュンヤは顔を真っ赤にした……が、ティルは知らん振り。 そして、誰が参加しているのか確認するため、名簿を一瞥した。 ――と。 「……んだよ、結局俺ってついてないのな」 彼が見つけたのは、自分の妹の名前。 「俺もこいつと縁が切れないなぁ……メリー」 自分を血眼になって探しているであろう、自分の妹。 また彼は舌打ちをした。 彼女が参加しているのは理解した。……それと同時に、目的も決まる。 「殺られる前に……殺る!!」 でも、武器が、きくまさむね……。 せめて本物だったらもっといい戦いができただろうが、きくまさむねは酒の名前だ。つまりバチモン。 そしたら、能力を使うしかないのだ。 「……一か八かの賭けだ。今までやったことはないけど……あいつを殺るには、これ位しなきゃだめだろう。能力をフルに活用するんだ……」 彼は、自分の中の何かを…… ******************** 「メ・リ・ィ!! メ・リ・ィ!! メ・リ・ィ!! メ・リ・ィ!! メ・リ・ィ!! どふぁっしょあああん」 「やったよ母さん! シスコン魂を覚醒させたよ俺! ってちがわあああい!!」 ******************** 自分の中の何かを、必死に押さえつけた。 あかんあかん。 「ティル、さっさといこうぜ」 「当たり前のようについてきてるよこいつ!」 「いいじゃねえかよ。どうせ一人じゃあれだろ? 俺もつれてけ」 こうして、一回死に掛けていた同行者をつれ、 「寒かったから活火山に行こうぜ」 活火山の方角を目指すのであった。 【場所・時間帯】C6・トンネル入り口付近・昼前 【名前・出展者】闇神純也@永春学園物語 【状態】凍死しかけから奇跡の生還 【装備】 なし 【所持品】 ガリガリ君ソーダ味(投げ捨てた)カイロ(投げ捨てた) 七色OZIYA(一口食べたが一応持っておこう、何かに使えるはずだ、きっと…多分…) 【思考】 1.助かってハッピー 2.活火山で温まりたいな♪ 【名前・出展者】ティル・シュワンツ@Heroes Academy 【状態】ぶっちゃけ、おぶっていったから疲れた 【装備】 きくまさむね 【所持品】きくまさむね 【思考】 大前提:メリーを殺す  1.メリーを探す  2.活火山って遠いんだぞ……オイ [[『三人組』へ>「目的」 三人組]]
「おい、大丈夫かよ!?」 トンネルを超え、いろいろな寒波を乗り越えた彼――ティルの前に現れたのは、巨大な雪山。 そこに、半分微笑みながら死に掛けている銀髪の男を見かけた。 さっきの叫び声はこれか! 「は……ははは……死んだはずの……死んだはずの母さんが……手を振ってるよ……あはは……」 「相当やばいな! ほとんど死亡確定じゃねえかよ!」 「あ、あれ……そこにいるのは……婆ちゃんじゃないか……」 「俺がなぜ婆ちゃんに見える!? 俺男だよ!?」 微笑みの男(命名ティル・シュワンツ)のバックをまさぐると、七色に光るOJIYAを見つけた。 ……やばい雰囲気がするので、しまっておいた。 「まあいい! 微笑みの少年……俺につかまれ!」 「ば、婆ちゃん、そうか、三途の川を渡るのか…」 「寝言は寝て言え!!」 彼を背中に背負い、ティルは舌打ちをして、もと来た道を戻っていく。 *  *  * 「し、死ぬところだった……」 微笑みの男が目を覚ました。心底ほっとするティル。あのまま死なれたら始末にこまるぜ畜生。 「ご、ご親切にありがとうございます。あの、お名前は」 「ティル。ティル・シュワンツ」 そっけなくティルは答える。微笑みの男は(もう微笑んでいない)何度も礼を言った。 「俺はジュンヤ……闇神純也」 「変な名前だな」 微笑みの男改めジュンヤは顔を真っ赤にした……が、ティルは知らん振り。 そして、誰が参加しているのか確認するため、名簿を一瞥した。 ――と。 「……んだよ、結局俺ってついてないのな」 彼が見つけたのは、自分の妹の名前。 「俺もこいつと縁が切れないなぁ……メリー」 自分を血眼になって探しているであろう、自分の妹。 また彼は舌打ちをした。 彼女が参加しているのは理解した。……それと同時に、目的も決まる。 「殺られる前に……殺る!!」 でも、武器が、きくまさむね……。 せめて本物だったらもっといい戦いができただろうが、きくまさむねは酒の名前だ。つまりバチモン。 そしたら、能力を使うしかないのだ。 「……一か八かの賭けだ。今までやったことはないけど……あいつを殺るには、これ位しなきゃだめだろう。能力をフルに活用するんだ……」 彼は、自分の中の何かを…… ******************** 「メ・リ・ィ!! メ・リ・ィ!! メ・リ・ィ!! メ・リ・ィ!! メ・リ・ィ!! どふぁっしょあああん」 「やったよ母さん! シスコン魂を覚醒させたよ俺! ってちがわあああい!!」 ******************** 自分の中の何かを、必死に押さえつけた。 あかんあかん。 「ティル、さっさといこうぜ」 「当たり前のようについてきてるよこいつ!」 「いいじゃねえかよ。どうせ一人じゃあれだろ? 俺もつれてけ」 こうして、一回死に掛けていた同行者をつれ、 「寒かったから活火山に行こうぜ」 活火山の方角を目指すのであった。 【場所・時間帯】C6・トンネル入り口付近・昼前 【名前・出展者】闇神純也@永春学園物語 【状態】凍死しかけから奇跡の生還 【装備】 なし 【所持品】 ガリガリ君ソーダ味(投げ捨てた)カイロ(投げ捨てた) 七色OZIYA(一口食べたが一応持っておこう、何かに使えるはずだ、きっと…多分…) 【思考】 1.助かってハッピー 2.活火山で温まりたいな♪ 【名前・出展者】ティル・シュワンツ@Heroes Academy 【状態】ぶっちゃけ、おぶっていったから疲れた 【装備】 きくまさむね 【所持品】きくまさむね 【思考】 大前提:メリーを殺す  1.メリーを探す  2.活火山って遠いんだぞ……オイ [[『三人組』へ>「目的」 三人組]]

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