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「…やれやれ、とんでもない事になったもんだ」 男が、そう呟いた。 彼の名は「ストレイト・クーガー(21)」。想い人を待たせている、最速の足を持つアルター使いである。 「格好良く見送ったって言うのに…これじゃまた文化的二枚目半になっちまう。みのりさんに嫌われるなぁ」 『文化的であること』と『速いこと』を何よりも自分の課題としている彼にとって、誰よりも文化的であり、誰よりも速いことが大前提である。 故に、その2点を満たしていないもの、又は自分よりもその2点が優れるものは、彼がもっとも忌み嫌うものである。 まして、自分自身が他者よりも遅い存在になるなど以ての外。 「…にしても、あんなに美しい女性が、あそこまで残酷な事ができるとは…正直驚いたな。 殺し合い、って時点で嫌な予感はしてたんだが… って、何だこの車」 周囲を見回し、そこに放置されている車を発見した。 車種は不明だが、かなりのスピードが出る車のようだ。 「…俺のために、こんなモン用意してくれたってのか?用意周到なこった」 そう皮肉を言いながら、少しずつ出発の準備を整える。 「まずは、人が集まりそうな場所にでも行くとするか。この辺りだと…」 地図を広げ、現在地と目的地を確認する。 「―――風力・温度・湿度、一気に確認」 見つけ出した最速のルートに向かって、 「いろいろ面倒だろうが、まあやってやりますか!」 男は、走り抜ける。 愛した人のいる世界へ、最速で帰って行くために。 【場所・時間帯】C1~B1・草原・朝 【名前・出展者】ストレイト・クーガー@スクライド 【状態】全力疾走中。至って健康。 【装備】車 【所持品】不明支給品2つ  【思考】基本・最速で帰還する 1,とりあえず近くの市街(水色エリア)へ急ぐ 2,敵は最速で撃破 次の話 |013|[[天才中学生 参戦]]| 次の話 |015|[[シスコン弟、現る]]|

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