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目的知らずの人助け願望」(2011/04/10 (日) 18:43:21) の最新版変更点

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「チッ」 おもわず、少年は舌打ちをした。 少年――ティルはまだ13歳だが、所謂『悪の組織』と呼ばれる団体に入っている。(ただし腕は3流) ティルは、とりあえず、このわけのわからない、どこにつながっているのかもわからないトンネルの前にいる。 遥か向こうには川と巨大な木が見える。 とりあえず、トンネルの中で一休みするとするか……。 トンネルの向こうから冷たい風が流れてくる。どんな場所だよ。 冷たい風に混じって、時折叫び声が聞こえる。 助けてくれ、とでもいうような。 「悪い、俺もまだ死ぬわけには……そういえば、支給品って何があったっけ?」 背中に背負ったデイパックの中身を見て、彼が見つけたのは……脇差らしき物体だった。 いや脇差そのものといえるだろう。 俺も日本刀と縁が切れないらしい、とつぶやき、景気付けに刀をとりだしてみた。 「やあっ! ……?」 どうも、感覚がおかしい。 切れないような、切れるような、そんな……。 「……って、レプリカかよ!!」 刃の部分に思いっきり白い字で「きくまさむね」と書いてある。それは酒だ酒。 当然きれない。 役に立たない代物だ全く。そう思いながらも脇に刺しておいた。なにか役に立つかもしれない。 「目的は……どうしようか。とりあえず、むこうの叫び声がするほうへでも行って見るか」 叫び声は途切れ途切れになっていった。 ためいきをつきつつ、ティルはトンネルの向こう側へと急いだのだった。 ******************************* 【場所・時間帯】C6・雪原に入るトンネル内部・朝 【名前・出展者】ティル・シュワンツ@Heroes Academy 【状態】元気 【装備】 脇差(レプリカ) 【所持品】脇差(レプリカ) 【思考】 大前提:まだ決まってない。  1.叫び声のするほうへいってみるとするか。  2.そこで目的は決めればいーや ******************************* 次の話 |009|[[【木暮夕弥が吹 っ 切 れ た】]]| 次の話 |011|[[小さな願いとかなうはずがない願い]]|

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