「主催者には炎の鉄槌を、空気にはダストを」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

主催者には炎の鉄槌を、空気にはダストを」(2011/04/10 (日) 18:28:54) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

えっと。 その。 あー、あーっと。 「立派な塔だこと」 それしかいえないほどのショックに陥っていた。 「あ、あんなシーン見せられたら、このリカ様でも、超えられない壁ってものが」 15歳の、「リカ」だって、Heroes Academyに入っていて、赤クラスで、エリートと呼ばれていても、所詮15歳の少女。 さっきのシーンの再現が眼の裏に浮かび、あわてて眼を開ける。 現状は……。 目の前に立派な塔が立っている。 見渡すかぎり誰もいない。 バックの中はまだ見ていない。 以上。 「――バックの中くらいは、見ておこっかな」 リカはバックを背中からおろし、開いた。 中に入っていたのは、何枚かの紙、と……。 「これは……フライパンかしら? えっと、鉄かしら?」 もうひとつ、入っていた。 「……」 豚のきぐるみ。 「……これで殺し合いをしろというのね。なら、この豚のきぐるみ支給しやがった奴をフライパンで料理してやる。  仲間……仲間が、必要かしら」 彼女は、燃えていた。 ******************************** 「あ、あ、あ、ぁぁ、ぁぁああああぁぁ!!」 少年が叫ぶ。 少年が降り立ったのは巨大な木が見える場所。 少年はその木の横にいる少女に顔を見られた。 その少女は知っている顔だったのだ――が。 彼は先ほどのトラウマから抜け出せていない。なので誰でも彼でも歩く死体に見えちゃう病にかかっている。 彼の名をアニタという。またの名を空気。 「あああ、あぁぁ、ぁ、ぁ、ぁぁああああ!!!」 アニタは叫び、ただひたすらに逃げていく。 自分でも考えていないくらいのスピードで。 とにかく、走る、走る、走る、走る――。 逃げなきゃにげなきゃニゲナキャニゲナキャニゲナキャニゲナキャニゲナキャ 彼はデイパックを落とした。 ……中から、よくわからない、「洞爺湖」と書かれた木刀が出てきた。 「ふ、ふ、ふざけてる!?」 彼はその木刀が、天然パーマでとても強い男が扱っているものとは知らない。 綿ぼこりも出てきた。いらねえよ。 すね毛がでてきた。なんでだよ。 そして、参加者名簿も。 急いで拾っているうち、あることに気づいた。 「メリー、ちゃん……?」 彼の幼馴染が、メリーが、このゲームに参加していると言うのだ。 見ると、そこは洞窟だった。 先は広がってなさそうに見える。 アニタは、ただひたすらに、そちらにかけていった。 ******************************** 【場所・時間帯】G3、F3の間・塔の前・橙色エリア・朝 【名前・出展者】山ノ下 里香@Heroes Academy 【状態】元気・燃えている 【装備】鉄製フライパン 【所持品】鉄製フライパン、豚のきぐるみ 【思考】 大前提:対主催者  1.誰か探さなきゃ  2.主催者料理する 【場所・時間帯】C3とC2の間・洞窟の前・桃色エリア・朝 【名前・出展者】アニタ・フレイ@Heroes Academy 【状態】超混乱☆ 【装備】すね毛 【所持品】すね毛、綿ぼこり、洞爺湖の木刀(本人は価値に気づいていない) 【思考】 大前提:生存  1.逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ  2.メリーちゃん無事かなぁ 【「洞爺湖」の木刀@銀魂】 銀魂の主人公銀ちゃんが洞爺湖の仙人にもらった(銀ちゃん談)木刀でかなりの強度を誇る。 ときには人間二人入ったポリバケツを突き飛ばし、ときには相手をぶちのめす。 実はいわくつきだったりとか。そのへんはうぃきるとよくでてきます。 ただしアニタは強さに気づいていない設定です 前の話 |007|[[兄貴と雪山]]| 次の話 |009|[[【木暮夕弥が吹 っ 切 れ た】]]|

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: