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清水×清水(シミズのジジョウ)35


~数日後(ダンス大会まであと10日)~
○ダンス部部室

清水「関東大会まであと10日!」
部員「はいっ!」
清水「めざせ全国!打倒キュー学!僕たちならできる!」
部員「はいっ!」
清水「出来ることを一つ一つクリアして完璧な状態で本番に挑もう!」
部員「はいっ!」

部室の窓から覗いている徳永と嗣永
徳永「気合い入ってるねーキャプテン」
嗣永「かっこいいなぁ清水くん。家帰ってもその日撮ったビデオ見て研究してるんだって。佐紀ちゃんが言ってた」
徳永「さすがキャプテンだな…ところで、佐紀ちゃんとはどうなんだよ?」
嗣永「ピアノの大会を控えてて練習で忙しいんだって」
徳永「へぇー…兄妹そろって真面目なんだな」


清水×清水(シミズのジジョウ)36


○キュー学近くのファミレス

待ち合わせをしていた鈴木と菅谷
菅谷「はい、現像した写真!」
鈴木「わぁ…うまく撮れてる!ありがとう!」
菅谷「いやぁ…カメラが良かっただけだよぉ」
鈴木、1枚1枚見ていた手が止まる。
菅谷「…どうしたの?」
鈴木「これ、嗣永さんに」

嗣永と佐紀の2ショット写真を菅谷に渡す
菅谷「ああ…渡しとくよ。2人とも喜ぶだろうなぁ…」
鈴木「ねぇ菅谷君。その2人なんだけど…話しててどう思った?」
菅谷「えーと…別に何も…」
鈴木「そう…」
菅谷「え?なんかおかしかったの?」
鈴木「佐紀ちゃんが…なんか違ったのよねぇ…」
菅谷「違う?」


清水×清水(シミズのジジョウ)37


○喫茶『Berry fields』
熊井「嗣永が目的じゃない?」

いつもの位置に陣取る熊井、夏焼、須藤

夏焼「確信は無いけどね。」
須藤「ほかに本命がいるのか?」
夏焼「…34回」
熊井「何の数字だ?」
夏焼「あの日に佐紀ちゃんが『お兄ちゃん』と言った回数だ。」

熊井「わざわざ数えてたのかよ」
須藤「多くないか?」
夏焼「まだ1度しか会ってない者同士の最初のデートならお互いを知りたいから
   相手への質問が多くなるはず…しかし佐紀ちゃんが嗣永にした質問はたったの4つ
   おかげで清水くんのことにくわしくなった気がするよ…」


清水×清水(シミズのジジョウ)38


○キュー学近くのファミレス
夏焼と同じようなことを菅谷に説明していた鈴木
菅谷「確かに清水くんのことばっかりだったな…でもなんで清水くんことを…」
鈴木「多分、佐紀ちゃん…お兄さんに嫉妬して欲しかったのかな?って」
菅谷「しっと?」
鈴木「たとえば…えーと…このストラップなんだけど、私のお気に入り。かわいいでしょ?」
菅谷の目の前にケータイを出してストラップを見せる鈴木
菅谷「うん、かわいい♪鈴木さんらしいね!」
鈴木「実はこれ、岡井君からもらったんだぁ…君に似合うからって♪」
菅谷の顔がひきつる
菅谷(げっ!!岡井からのだったのかよ…誉めるんじゃなかった…)
鈴木「いま、岡井君の名前が出てイヤな気分になりませんでした?」
菅谷「い、いやいや!全然全然!」
鈴木「いいんですよ…わざと言ったんですから」
菅谷「わざと?」


清水×清水(シミズのジジョウ)39


鈴木「女の子ってたまにわざとこういうことして気をひこうとするんですよ。
   そして好きな人が妬いたり怒ったりしてる顔を見て逆に安心するの。
   逆に佐紀ちゃんはお兄さんに嗣永さんのこと自慢してると思う」
菅谷「へぇー…確かにそんなこといってた気がする」
~~デートの翌日~~
清水「昨日帰ってから『嗣永さん優しかったぁ♪』とか『嗣永さんが
   酔っぱらいから守ってくれたぁ♪』とか散々ノロケ話きかされたよ…」
徳永「酔っぱらい追い払ったの俺なのに…」
~~~~~~~~~~
菅谷「相当嗣永のこと気に入ったのかと思ったけど…そういう風にもとれるなぁ」
鈴木「男の子って自分が思ってる以上に鈍感だから女の子の『信号』が読みとれないのよねぇ…
   『せっかく二人きりなんだから手を握ってほしい!』…とか…」
上目遣いでアピールする鈴木

菅谷「ふーん。深いね。うん…」
それに気付かず腕組みして考え込んでいる菅谷

鈴木「・・・・・・うん、それであともう一つ佐紀ちゃん見てて気になったのが…」
ドサッ!
菅谷の目の前にお手拭きが大量に置かれる


清水×清水(シミズのジジョウ)40


菅谷「ん?なんだこのお手拭きの量は…」
岡井「いらっしゃいませぇ♪こちらインキンの方へのサービスとなっておりまーす♪」
ウェイターの格好をした岡井が立っていた
菅谷「お、岡井っ!?何でここでバイトしてんだよ?」
岡井「学校が近いからに決まってんじゃん。ほい、注文は?」
菅谷「…じゃあポテトフライとドリンクバー2つで」
岡井「申し訳ありません、インキンの方にポテトフライは出さないことになってますので」
菅谷「はぁ?誰が決めたんだんだよ?」
岡井「おれ!」
菅谷「勝手に決めんなよ!」
岡井「おれは愛理の衛生面を気遣って言ってるのに…」
鈴木「…わたしは別に気にしてないから」
菅谷「ほぉらみろぉ!どっかのチビクロと違って鈴木さんは優しいなぁ」
岡井「あっ!チビクロってまた差別表現だ!!!」
菅谷「インキンだって立派な差別だろぉ!!?」
岡井「なんだとぉ!!!」
菅谷「なんだよ!!?」

客「うるさい!!!!!」

2人「…………すいません」

岡井「ん?」
嗣永と佐紀の写真に目がいく岡井
岡井「これがカリぶ…じゃなくて清水の妹か。マジでそっくりだな」
菅谷「なんで知ってんだよ」
鈴木「私がみんなに話したから…」
菅谷「あっ…なるほど」


清水×清水(シミズのジジョウ)41


○夜道
下校中のダンス部員A。
人通りの多い歩道を歩いていると目の前に人影が現れる
部員A「あれ?どうしたんスか?」
その人影に手招きされ裏の路地に入る
ドガッ!バキッ!
何者かに殴られまくる部員A
部員A「うぐっ……」
這うようにしてなんとか歩道まで出るがそこで力つきる
女性「キャーッ!!」
倒れている部員Aを見つけ悲鳴を上げる女性
須藤「どうしました!?あっ!!!」
偶然悲鳴を聞き駆けつける須藤。倒れている部員Aを見つける
須藤「おい!お前…清水んとこのAじゃないか!?大丈夫か!?おい!?…気を失ってる…」
女性「早く病院に…」
ケータイで119をしようとする女性
須藤「病院が近いから救急車を呼ぶより直接連れて行った方が早い!」
部員Aを抱えて病院へ走る須藤


清水×清水(シミズのジジョウ)42


○喫茶Berry fields
閉店後の掃除をしている清水
電話が鳴る
清水「ん?須藤くん?もぉしもぉーし?……えっ!!?」

○病院
駆けつけてくる清水
部屋の前のソファの周りに須藤とダンス部員たちがいる
清水「ハァ…ハァ…Aくんは!?」
部員B「意識がまだ戻ってないって…」
部員C「怪我の状況からみてとてもダンスなんて…」
清水「クソッ!!!誰がこんなことを…」
須藤「…キュー学しか考えられんだろ」
腕を組み、目を閉じたままこたえる須藤
部員D「そうだ…あいつらしかあり得ない…今すぐに抗議に行きましょう!」
清水「ダメだよ。証拠がないから白を切られるだけだ」
部員E「じゃあ…どうすればいいんすか!?」
清水「嘆いても解決にならない…Aくんを抜いたフォーメーションを考えないと」
部員F「でも…あと9日しかないんですよ…今からじゃム」
清水「嘆いても解決にならないと言ってるだろ!!!」
清水の叫びが響く病院内…
清水「すまない…フォーメーションは今日中に僕が組み直す。」
部員たち「……はい」
清水「明日は朝から確認を兼ねた練習だ。Aくんは医者に任せよう。みんなは明日に備えて帰って休んでくれ」
部員たち「わかりました…」

帰って行く部員たち
それを見送ったあとうつむく清水の肩を叩く須藤


清水×清水(シミズのジジョウ)43


~翌日(大会まであと9日)~
○教室

須藤の報告により5人にも昨日の出来事が伝えられる
嗣永「Aくん…かわいそう」
徳永「やったのは明らかにキュー学だろ?どうすんだよ?乗り込むか?」
須藤「いや、清水からそれは止めてくれとの話があった」
徳永「はぁ?なんでだよ?」
須藤「それでも正々堂々とやりたいんだとさ…」
夏焼「…相変わらずの真面目バカだね。そんな綺麗事が通用する相手でもないだろ…」

徳永「んで…問題のキャプテンさんは?」
須藤「朝練だ。Aが抜けた穴をフォローするためにな」
菅谷「さすが…正々堂々というだけはあるね…」


清水×清水(シミズのジジョウ)44


窓の外を見たままの熊井
熊井「しかし…なんでAだったんだろうな」
嗣永「えっ…?」
熊井「仮にダンス部を潰すとしたら『ひ弱なキャプテン』清水を叩けばすむことだ…
   なんであえて部員のAを最初に狙ったんだ?」
須藤「ふむ、確かに」
熊井「さらに、人通りが多い歩道からわざわざ裏路地までAを連れて行ったのも変だ…」
徳永「急に賢いこと言うな…今日は雪が降りそうだな…あでっ!!」
熊井のげんこつを食らう徳永

夏焼「なるほど、やることが回りくどいと言いたいわけだね…」
熊井「ああ、なぁんか抜けてんだよな…」
嗣永「抜けてる…」
菅谷「と、とにかくさ…まだキュー学の仕業って決まった訳じゃないでしょ?
   ほら…通り魔とかの仕業かもしれないし!」
夏焼「相変わらず君はキュー学の肩を持つね。鈴木さんとキュー学は別に考えないと」
菅谷「…ごめん」


清水×清水(シミズのジジョウ)45


清水「おはよーぉ」

目の下にクマをつけフラフラ歩きながら清水がやってくる

嗣永「おはよ…って大丈夫?」
清水「だいじょーぶ、1日ねないぐらいでひとは死なないから」
須藤「まさか完徹でフォーメーション考えてたのか…」
清水「かくにん終わったらしんぶん配達のじかんだったからね…」
菅谷「新聞配達もしてたんだ…」
清水「でも、ぼくががんばったからなんとかなりそ……zzz」
席に座った瞬間に眠りにつく清水
徳永「清水ぅ…そこ俺の席なんだけどぉ…」
清水の寝顔を見てまた考え込む熊井
熊井(何が目的なんだ…)


清水×清水(シミズのジジョウ)46


~昼休み~
○中庭
購買を抜け出してきた大江と徳永がベンチに座っている

徳永「と、いうわけだったんです」
佐紀の胸を触った件の説明をした徳永
大江「……」
ツンとした表情で腕を組んでいる大江
徳永「ごめんなさい…浮気とかそんなんじゃなくてその…」

大江「もう…謝る相手が違うでしょ?」
徳永「え?」
大江「本当に誠意を持って謝ったの?」
徳永「僕はそのつもりなんですが…」
大江「つもりじゃダメでしょ…じゃあ私も一緒に謝ってあげるわ」
徳永「ホントに?」
大江「私のせいで欲求不満だったんですって」
徳永「いや…あの…その謝り方はちょっと…」
大江「ベリ女に直接行って謝りに行きましょ」
徳永「えーと…なんか前にもこんなことあった気が…ん?」


清水×清水(シミズのジジョウ)47


ダンス部の部室から出てくる清水の影を見つける徳永
徳永「あっ清水だ。じゃあ佐紀ちゃんと会う機会を作ってもらうようにお願いしてくる!」

徳永「おーい清水ー!」
廊下の角を曲がった清水を追う徳永

~廊下~
清水「ふぁ~あ。よく寝たぁ…」
保健室の前で伸びをしながら歩き始める清水
清水を追って廊下の門を曲がってきた徳永
徳永「あれ?あーいたいた!おーい!清水ー!」
清水「んー?徳永くん?どしたの?」
徳永「あのさ…佐紀ちゃんにあのことをしっかり謝りたいから
   そういう機会を組んでくれないか?マリマリも一緒に謝ってくれるって」
清水「マリマリ…センス悪っ」
徳永「頼んだぞ!絶対だからな!」

清水「えー…わかったよもう…ふぁ~あ…」


清水×清水(シミズのジジョウ)48


~放課後~
電話をしながら部室に向かう清水
佐紀《もしもし?》
清水「佐紀?ごめん急に…あのさ、徳永くんがどうしても
   佐紀に謝りたいって言うから会ってもらえないかな?」
佐紀《イヤッ!》
清水「なんでだよ…」
佐紀《イヤなものはイヤッ!ゴボウさんに彼女と一緒に謝りにきても許さない
   って伝えといて!じゃあねっ!》
清水「おいおいゴボウさんは言い過ぎだろ……あっ、切れちゃった…まぁいいか」

○ダンス部部室前

鍵を開けようとする清水
清水「あれ?開いてる…閉めたはずなのに」
開けると部室内に布が散乱していた
清水「なんだこれ!!?…もしかして」
清水、急いで衣装の入っていたロッカーを開ける
清水「そんな…」


衣装がはさみで切り刻まれボロボロにされていた


清水×清水(シミズのジジョウ)49


部室に入ってきた部員BとC
部員B「キャプテンどうしたんですか!?…これは!?」
清水「誰かが部室に入り込んでやったんだ」
部員C「やっぱりキュー学が…」
清水「わからない…」

~~~~~~~~

清水に呼ばれやってきた須藤
清水「衣装がこんな状態に…」
須藤「ひどい…とても着れる状態じゃないな」
部員D「もう我慢できない!キャプテン!絶対キュー学の奴らっすよ!」
清水「決めつけちゃダメだ」
部員E「Aさんだけでなく衣装まで…」
部員F「俺たちもう無理っすよ」
清水「まだ僕たちの体があるじゃないか…衣装は僕が何とかする…さあ練習だよ」
部員たち「…はい」
準備を始める部員たち
須藤「清水…ちょっと」
須藤の手招きで部室を出る2人


清水×清水(シミズのジジョウ)50


○部室前
須藤「なぁ清水…」
清水「なに?」
須藤「これでもまだ『正々堂々』と言うのか?」
しばしの間のあと口を開く清水
清水「須藤くん…相手が卑怯な手を使ったからって
   こっちも卑怯な手を使っていいという理由にはならないんだよ…」
須藤「それは分かるが…おそらく夏焼は動きはじめてる。ここに盗聴器を仕掛けて…」
清水「もう仕掛けてると思うよ。どこかでこの会話も聞いてるかもしれない」

○ベリーズ高校駐輪場
バイクにまたがりイヤホンで2人の話を聞いていた夏焼
夏焼「やっぱりこいつらには使えないか…別の手に切り替えだね…」
バイクのエンジンをかけ学校を出る夏焼

○ダンス部部室前
須藤「鍵を開けたのは…」
清水「夏焼くんは締め忘れるなんて詰めの甘いことはしないよ…」
須藤「…じゃあ誰が」
清水「………」


清水×清水(シミズのジジョウ)51


~4日後の放課後(大会まであと5日)~

○ダンス部部室

部室を訪れる体育教師の藤元
藤元「うぃーっす!」
清水「藤元先生?どうしたんですか?」
藤元「ダンス部宛にビデオが届いてな…なんと…強豪キュー学ダンス部からだ!」
清水「キュー学!?」

ビデオ鑑賞会に入るダンス部員たち

ビデオを再生すると最初に中島が現れた
中島《キュフフ…清水君、ベリ高ダンス部の諸君ごきげんよう》
清水「中島くんじゃないか!?」
部員B「中島って…キャプテンがキュー学で一番うまいって言ってた」
清水「うん。ダンス部に復帰したのか…良かった…」
部員C「キャプテン…なんか中島が着てる服…俺たちの衣装に似てません?」
清水「言われてみれば…そうだね…」
中島《このビデオを送ったのは全国大会常連高である我が校のダンスを
   とぉくべつに見せてあげようかと思ってね。ミュージックスタート!》

中島をセンターに7人がダンスを披露している

清水「これは…曲に振り付け、衣装まで…僕たちのと同じじゃないか!?」


清水×清水(シミズのジジョウ)52


一部分だけ見せるとすぐ中島一人が映るカットに戻った
中島《大会当日もこの演目でやらせてもらうよ!どうだい?
   さわりだけだったけどいい教材になると思うよ?》
部員E「バカにしやがって…」
中島《っていってもそちらは1人足りないから教材にはならないよね!!!キュフフ♪じゃーねー!》
部員D「やっぱり全部キュー学の仕業だ!!!あいつら絶対ゆるさねぇ!」
部員C「落ち着けD!」
興奮しているDを押さえる部員たち

その横でプルプルと震える清水
部員B「キャプテン?」
清水「…最高じゃないか!人数は違うけどキュー学と同じ条件で戦える…
   まさに『正々堂々』のダンスバトルだよ!いやー楽しみだなー♪」
目をキラキラさせて言う清水
部員F「キャプテン…ポジティブ過ぎますよ…」
清水「そうかな?でもさぁ…」
ビデオを巻き戻しして一時停止する清水
清水「ここの立ち位置が違うんだよね…」
部員B「俺とAがいたところですね。確かに違います」
清水「えーと、この立ち位置は一度このかたちに変えてみたけど、
   しっくりこなかったから翌日に戻したんだよね」
部員E「よく分かりますね…」
清水「まぁ帰ってから撮っておいたビデオ見て研究してるからね…これは3週間前ぐらいの………」


話が止まり考え込む清水
部員C「どうしたんですか?」
清水「いや、なんでもない…」


清水×清水(シミズのジジョウ)53


○キュー学のたまり場
梅田「どうだ…カリ太頭のダンス部を潰す方は…」
中島「強力な助っ人のおかげで部員の一人を病院送りにして
   衣装をメチャクチャにしてやりました」
梅田「強力な助っ人?…ほぅ…」
中島「さらにビデオを盗んでもらい全く同じ衣装、振付をした
ビデオを送りつけてやりました。今頃奴らは戦意を喪失してるかと…」
梅田「ハッ!おもしれーことするじゃねーか!」
中島「しかし、その盗んだビデオをみたところあいつら今のうちらより格段に
   うまいみたいで…直接対決したらやばいのでいっそのこと辞退させてしまおうと…」

中島の胸ぐらを掴む梅田
中島「うわっ!」
梅田「だったら最初からそうしろよ…」
中島「はぁ…そうですよね…早速作戦を練らせてもらいます。そうだ…」
梅田「なんだ?」
中島「いい案が浮かんだナリ。梅隊を貸して欲しいのですが」
梅田「構わないが失敗したら分かってるな?」
中島「大丈夫です…抜かりはありません…」
2人のやりとりを聞いていた男の影がその場を去る


清水×清水(シミズのジジョウ)54


○喫茶BerryFields
バイトに入っている清水、客席には徳永と嗣永がいる
徳永「清水ぅ…いつになったら佐紀ちゃんに会わせてくれるんだよ…」
清水「本人がゴボウさんには会いたくないって言ってるから仕方ないよ…」
徳永「ゴボウとかひどいよ…」
嗣永「徳永くん、清水くんも佐紀ちゃんも忙しいんだから無理させちゃダメだよ…」
徳永「まぁ…清水キャプテンは昼休みにも部室に行くほど大変みたいだしな」
清水「えっ?僕昼休みに部室に行ったことないよ?」
徳永「はぁ?いただろお前!俺が佐紀ちゃんのこと頼んだときだよ」
嗣永「その日って清水くん寝不足だったから昼休み保健室で仮眠とってたんじゃ…」清水「うん…」
厨房に置いてあった清水の携帯が鳴る
たいせい「バイトー!電話鳴ってんでー!」
清水「へいへーい!もしもし?えっ!?Aくんの意識が戻った!!!」


清水×清水(シミズのジジョウ)55


○病院
ベットのAを囲む部員たち
部員B「なぁ…ホントなのか?」
部員A「信じられないけど…間違いない」
部員C「なぁ…もしかして…」

○病院の廊下
嬉しそうに廊下を走って行く清水
清水「Aくん!」
清水が駆けつけてくるが部員たちは冷たい目線を浴びせる

清水「どうしたの?みんな…」
部員E「実は…Aがリンチに会う直前にキャプテンに裏路地に案内されたって」
清水「えっ?…僕はそのときバイト中だし」
部員A「でもこの目で見たんだ!!」
清水「Aくん…」
部員D「あの…すげーいいずらいんスけど…ここ最近のダンス部への
   嫌がらせって全部キャプテンがやったんじゃないっすか?」
清水「…なんで僕がそんなことする必要があるんだい?」
部員D「知りませんよ!こっちが聞きたいぐらいだ!」
部員C「じつは俺…衣装がボロボロに切られた日の昼休み、
   キャプテンが部室に入ってくの見たんです」
清水「そんな…徳永くんも言っていたけど…僕じゃないよ」
部員F「さっきキュー学がパクったビデオ見た時にも喜んでたし…わざとあげたんじゃないですか?」
清水「みんな…僕を疑ってるのか?」
無言になる部員たち
清水の前に立つ部員B
部員B「すいません、俺ダンス部やめます」


清水×清水(シミズのジジョウ)56


清水「Bくん…どうして」
部員B「キャプテンのこと一番慕ってたAが言ってるんですよ…」
部員C「Bの言うとおりです。俺だって本当に見たんです。
   それでもやってないっていうなら…俺も辞めます」
部員D「俺も同感だ」
清水、EとFの顔を見るがうつむいて目を合わせてもらえない

部員A「お前たち…いくらなんでもそれは」
部員B「お前は黙ってろ。これは関東大会に出る俺たちの問題だ」
部員A「そんな…」

清水「僕は正直に話してるよ…やってないって。信じてくれないのかい?」

部員B「…お世話になりました」
Bに同意するように無言で病室を出ていこうとする部員たち…
清水「……待てよ」

扉の前に立ち部員たちを止める清水

清水「だったら…僕がダンス部を辞める…君たちが残って大会に出ればいいじゃないか」


清水×清水(シミズのジジョウ)57


部員A「キャプテン…待ってくださいよ!お前たちわがまますぎるだろ!」
清水「いいんだAくん。今のダンス部にとってこれが最善の策なんだから」
部員B「最善?」
清水「我がダンス部の目標は…全国の頂点だろ?」
部員C「…はい」
清水「…僕がその足を引っ張ってるとみんなが言うなら…僕が退く。そうじゃないのか?」
部員たちがうつむく

部員D「…たしかにそうかもしれませんね」
部員E「おいD!」
清水「いいんだ…今まで一緒に踊れて楽しかったよ…」
清水、部員Bに部室の鍵を渡す
清水「じゃあね…」
病室を去る清水
部員F「…キャプテン」

○清水の部屋

棚を見て何かを確認する清水
清水「やっぱりそうか…」
机に座りノートを見ながら考え事をする清水
清水「よし…」
引き出しから部室の合鍵を出す


清水×清水(シミズのジジョウ)58


~翌日(大会まであと4日)~
○廊下

清水が熊井にダンス部を抜けた話をしている
清水「というわけなんだ…」
熊井「…なんでそれを俺に?」
清水「前に約束したじゃないか…」
~~~~~~
怪我した清水を背負って歩いている熊井
清水「申し訳ない…なんとお礼をすればいいか…」
熊井「俺はお前の夢をバカにしたあいつらが気に入らないからやっただけだ。礼なんかいい」
清水「でも…」
熊井「お前は自分の夢に突っ走ってればいい…ダンスで天下を取る。かっこいいじゃねぇか」
清水「あ、ありがとう…(グス」
~~~~~~
熊井「あーそんなこともあったな」
清水「約束を破ることになってしまった…申し訳ない」

腕を組み窓を外を見る熊井

熊井「…お前なんか隠してるだろ?」
清水「えっ?」


清水×清水(シミズのジジョウ)59


熊井「お前にとってダンスはそんな簡単にあきらめれるもんじゃねぇはずだ…」

熊井と同じように腕を組み窓を見る清水

清水「…それよりもっと大事なものがあるんだよ。あっ、もうすぐ授業が始まるよ」
逃げるように教室に戻っていく清水
熊井「大事なものねぇ…なんだと思う?衣装係」
廊下の陰からひょっこり顔を出す須藤
須藤「気づいてたのか」
熊井「まぁな…で?なんだと思う?」
須藤「さぁな…」
熊井「しかし、お前最近清水に気遣いしすぎだな。惚れたのか?」
須藤「アホか。あいつの言う『正々堂々』に賭けてみたかっただけだ。」
熊井「確かに。どっかの『盗・聴・オ・カ・マ・野郎!』も見習って欲しいよなぁ!」
妙にわざとらしく言う熊井

○教室
席に座りイヤホンでやりとりを聞いていた夏焼。
突然でかくなったボリュームに耳を痛がる
夏焼(チッ!熊井くんもダメか…まぁいい。今ので目星はついた…次はこれで行くか)
手帳を取り出す夏焼


清水×清水(シミズのジジョウ)60


~~昼休み~~
○キュー学屋上

梅隊が整列して前に中島と岡井が立っている
中島「…以上が今回の作戦ナリ!」
梅隊「オス!」
岡井「相手は雑魚だ!だからといって手を抜かないようにな!」
梅隊「オス!」
中島「これで僕の作戦は成功間違いなし…」
萩原「面白そうでしゅね…」
屋上の外側の柵をよじ登って現れる萩原
中島「萩原!?」
岡井「どこから出てきてんだよ」
萩原「ボクも一緒に参加していいでしゅか?」
中島「へっ!?」
萩原「…いいでしゅよね?」
ナイフをくるくる回しながら中島に近寄る萩原
中島「はは…モチロンだよぉ…(やばいことになったナリ…」


屋上の扉の向こうで一部始終聞いていた男の影
電話をするその男
男「愛理?君、ベリ高に知り合いがいたよね?ちょっと教えてくれないか?」