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孤島からの使者28


○登校途中の河川敷
須藤を見つける子分
子分「須藤さーん!」
須藤「・・・なんだ?」
子分「もう授業始まってますよ!」
須藤「おう…そうだったか…」

ゆっくりと立ち上がる須藤

須藤「…」
子分「どうしたんすか?」
須藤「悪い。今日は休む」
家の方向に帰って行く須藤
子分「は、はぁ…」

~~昼休み~~

○屋上
熊井、夏焼、嗣永、菅谷が購買に行った二人の帰りを待っている
清水「おまたせー!」
購買から帰ってきた清水と徳永
徳永「清水くん、調査報告を言ってあげなさい」
菅谷「それなにキャラだよ?」


孤島からの使者29


清水「須藤くんの子分さんからきいたけど、河川敷で寝てるのを見つけて声をかけたら家に帰ったんだって」
嗣永「家っていうのは実家のこと?」

清水「分からない…ただ方向は今すんでるアパートで間違いないみたいだよ」
徳永「うーん…よし!俺、今日親父さんのところ行ってみるわ!」
菅谷「おれも行っていいかな?須藤くんのこと心配だし…」

徳永「そうだな…おれ一人だと追い出されそうだから頼むよ!…お前等は?」
嗣永「僕は塾!」
清水「僕は部活のあとちょっと行くところがあるから…パスしとくよ」

夏焼、手帳をめくりながら
夏焼「僕は彼のことにはそこまで興味ないからね」
熊井「同じく」
焼きそばパンをほおばる熊井
徳永「そっか。じゃあ菅谷、放課後に駅前の噴水広場な!」
菅谷「おぅ!」



孤島からの使者30


~~放課後~~
○駅前噴水広場
徳永「おいおい。何で鈴木がいる?」
菅谷「そっちこそ。なんで大江さんがいるんだよ(ポリポリ」
鈴木「こんにちわー」
大江「こんにちわー」

徳永(昨日、目の前でイチャつかれたお返ししようとしてたなんて言えないよな…)

菅谷(カッコつけて「男の事情」って言ったら、怪しまれてついてこられたなんて言えないよな…)
鈴木(「男の事情」なんてどんなことするのかしら?すごく楽しみ!!)

徳永「じゃあ行こうか」
鈴木「どこ行くんですか!?(ワクワク」
徳永「…知らないんだ」

その4人の反対側で派手な格好でうろついている道重

道重「いい男いないかしら…?んっ!?」

道重、ベンチに座り本を読んでいる夏焼を見つける

道重(まぁステキ…見た目の美しさと同時に上品かつ危険なオーラ…)
顔を上げて道重の方を見た夏焼、笑顔で立ち上がり道重の方に歩み寄る
道重(えっ!?ウソ…私をナンパなさるつもり!?)
ドキドキしながら待ち受ける道重


孤島からの使者31


夏焼「やぁ!待ってたよ!」
道重の横を素通りする夏焼。後ろにいた女性に声をかける

女「ごめんなさい遅くなって…夏焼さんを待たせるなんて…」
夏焼「いいんだよ。女を待たせる男は最低だからね…」

道重(私の勘違いだったのね…)

夏焼「特に君みたいなカワイイ子は『変な男』に声をかけられたりしたら大変だ♪」
女「うれしい(ポワワ」
夏焼「さ、いこうか」
道重、女の肩を抱き歩いていく夏焼の後ろ姿を見る

道重(夏焼様というのね…いつか…振り向かせてみせるわ!)

夏焼に背を向けて歩き出す道重
チラッと振り向き道重の背を見る夏焼
女「…どうしたんですか?」
夏焼「なんでもないよ♪『変な男』がいたけど帰ったみたいだから」


孤島からの使者32


○「須道館」前
腕を組み仁王立ちをしている徳永とその後ろに立つ3人

徳永「相変わらず存在感のある看板と門だな…」
大江「須藤くん…いいとこの子だったんですね」
菅谷「思ってたよりすごい…(ポリポリ」

鈴木(須藤くんのおうちなのね…ってことはアッチ方面のことかしら?)

徳永「・・・なんかヤなこと思い出してきた。帰るか…」
菅谷「いやいや!なに言ってんだよ!ここまで来たんなら入らないと!」

徳永「バカ!お前今その手で掻いてただろ!さわるなよ!」
家の奥から須藤の父が現れる

須藤父「おいおいなんだ騒々しい…あっ!お前…タレ目のガキじゃねーか!」
徳永「アチャー)見つかったか…久しぶりー!」


孤島からの使者33


○須道館
茶の間にあげられている4人
須藤父「で?お前の隣にいる姉ちゃんは?」
徳永「マリマリ。俺のフィアンセだ」
須藤父「ふぃあんせ?ケーキの種類か?」
大江「…気にしないで下さい」
須藤父「あそう…そちらさんは?」
菅谷「徳永くんの友達の…菅谷と言います。で、こちらが僕の彼女の鈴木さん」
鈴木「はじめまして!須藤くんのお父さんなんですよね!?」
徳永「あっ!?ちょ!!!」
鈴木「??」
菅谷(しまった!!須藤くんと親父さんのこと言っとくの忘れてた!!)
須藤父「…はっはっは!タレ目のダチってことはそうだもんな!茉太がいつも世話んなってるな!」
徳永「ふぅ・・・(親父さんが女に弱くて良かった…)」
須藤父「用件は何だ?金なら貸さんぞ」
徳永「いやいや、おっさんぶっ倒れたってきいたからさ…もう心配で心配でうっうっ!」
わざとらしい嘘泣きでごまかす徳永
須藤父「・・・誰からそんなこと聞いた?」
菅谷「クラスにそういうことにくわしい人がいて、その子から聞いたんです」
須藤父「ほう…だが安心しろ!ほら!俺はこの通り元気だ!」
徳永「無理すんなよ!おっさん歳なんだから!」
大江「徳永君っ!」
須藤父「かまわんかまわん!はっはっは!」
大江「・・・」
大江、飾られている家族写真と目の前にいる今の須藤父を見比べて考え込む


孤島からの使者34


○ダンス部部室
清水「今日の練習はここまでにしまーす」
部員「お疲れさまでしたー!」
清水「さてと…」
部員A「キャプテン!」
清水「Aくん…どうしたの?」
部員A「あの…入院してて遅れてた分取り返したいんで個人練に付き合ってもらえますか?」
清水「あー…今日はゴメン!行かないといけないところがあってね」
部員A「そうですか…」
清水「明日は絶対付き合うから!ゴメンね!」
ダッシュで部室を出る清水
部員A「キャプテン…」


孤島からの使者35


○須道館
徳永「…あの時は警察に補導されて大変だったんだぜ!」
須藤父「はっはっは!なつかしいな!」
鈴木「まるで親子みたいですね」
菅谷「うん…」
買い物袋を下げた和田があがってくる
和田「お疲れさまです!・・・あっ!!徳永!」
徳永「よぅ!和田っぺ!」
和田「なんであんたが…もしかしてセンパ」
徳永「あいつなら今日休んだ。理由は知らないけどな」
須藤父「・・・おい和田ぁ」
和田「は、はいっ!」
須藤父「お前…まさか茉太に会ったんじゃないだろうな…」
和田「い、いや!そんなことは」
須藤父「まあいい…」
気まずい空気が流れる室内
徳永「・・・まっ!おっさんが生きてるの確認できたからそろそろ帰るか!」
大江「もう徳永君!」
須藤父「いいんだよ、マリマリさんだっけ?」
大江「大江でいいです。」
須藤父「大江さん、こいつは昔からこんな感じだったからな。」
菅谷「やっぱり」
須藤父「でもまっすぐで正直な心を持ってる。よろしく頼むよ」
大江「…はい」
徳永「ね?俺すごいでしょ?」
菅谷「調子に乗るなよ」


孤島からの使者36


○キュート学園のたまり場
ひとりで退屈そうに寝そべっている梅田
梅田「やっときたか…」
中島がやってくる
中島「何の用ですか梅田さん?」

梅田「お前…ダンス部に戻れ」

中島「えっ…あの…今度は何をすればいいナリか?」
梅田、起き上がり外を見る
梅田「最近、つーかカリ太野郎に変な事言われてからだな。おかしいんだよお前」
中島「おかしい?」
梅田「前みたいにダンス系の曲聞きながらリズムとったり、ヒザも治しに言ってるだろ?」
中島「いや!ヒザは梅田さんのサポートをするために万全な体にしようと」
ダン!
近くにあった木箱を蹴る梅田
中島「ひぃっ!」
梅田「…少しは正直になれよカスが」
中島「梅田さん?」
梅田「顧問や部員どもに忠告しといた。『くだらねぇことで中島をはずしたら殺す』とな」
中島「そんな・・・急にどうして」
梅田「あのカリ太頭にでかい顔させたくねぇだろ…来年真っ向から潰せばいいじゃねぇか」
中島「…ありがとうございます」
梅田「それに・・・」
中島「はい?」
梅田「お前のダンス・・・嫌いじゃねぇしな」
そういい残し部屋を後にする梅田
中島「う・・・うべだざん・・・(グス」
一人になった部屋で男泣きをする中島

孤島からの使者37


~~夜~~
○須藤のアパート
須藤の部屋の戸を叩く菅谷
菅谷「須藤くーん!?いないのー!?」

アパートの外で話をしている徳永、大江、鈴木
大江「…だから須藤くん、早くお父さんに会った方がいいんじゃ…」
徳永「まぁ…そうですけど…あの様子じゃ家にいないみたいだしなぁ…」

鈴木「あの…」
徳永「ん?」
鈴木「もしかしたらなんですけど…」

○路地裏
人気の少ない路地裏をメモを頼りに一人歩く清水
清水「ここか…」
バーの前で立ち止まる清水

看板には『BAR Resonant Blue』と書いてある
清水「リゾナントブルー…ここが奴らの拠点だな」


孤島からの使者38


○マンガ喫茶
一人で少女マンガを読んでる須藤
須藤の横の席に男がドカッと座る
徳永「よっ!!」
須藤「おぅ……と、徳永!?」
急いでマンガを背中に隠す須藤
須藤「どうしてここが…」
徳永「へへ…独自ルートでな。何読んでんだよ?」
須藤「…なんのようだ?」
徳永「お前の家族のことだ」

○縁出駅前
徳永大江と別れ鈴木を駅まで送ってきた菅谷

菅谷「じゃあ…また明日!」
鈴木「明日…来てくれるんですか?表彰式」
菅谷「うん!学校サボって行くよ!」
鈴木「わざわざそこまでしなくても…」
菅谷「いいんだよ!…美術館の近くの味噌ラーメンも食べたいし」
鈴木「もう。菅谷君らしいね」
菅谷「へへ・・・じゃあ気をつけてね!」
鈴木「うん!じゃあね!」
菅谷「ば・・・ばいばーい」
鈴木の姿が見えなくなるまで手を振る菅谷
菅谷「はぁ…渡せなかった」
菅谷、かばんからネックレスの入った箱を取り出す。


孤島からの使者39


○BAR Resonant Blue

入り口横の壁一面に貼られた写真を一枚一枚見る道重
道重「夏焼様……夏焼様……」
亀井「どうしたの?あの人」
田中「知らん…帰ってからずっとあんな感じやけん。ところで…誰やあいつ?」
亀井「…さぁ?」
田中が指さす先にあるステージでは帽子を深くかぶった小柄な男がバンドの曲にあわせて踊っている


○夜道
並んで歩く徳永と須藤
須藤「家族ってのは…おやじのことか?」
徳永「そーゆーこと」
須藤「清水からきいたんだな」
徳永「そーゆーこと」
須藤「…言っとくが俺はあいつを親とは思ってない。だから会う気など」
徳永「俺が会ってきた」
須藤「なんだと?勝手なことをするな!」
徳永「なんで親とも思ってない奴の許可がいる?」
須藤「…ちっ!」

しばらく口もきかずに歩いていく


孤島からの使者40


○BAR Resonant Blue VIP席

高価な酒を飲む高橋と新垣。後ろには護衛のようにジュンジュンが立っている
高橋「ん?誰やあれ?」
新垣「今日から来たダンサーだそうです。オーナーからの紹介だそうで」
高橋「へぇー。うまいやん」
JJ「・・・」
ダンスを見ながら笑みを浮かべるジュンジュン
高橋「ほぉー…ジュンジュンが気に入ったみたいやよ」
新垣「血も涙もない奴かと思ってましたが…意外ですね」

深くかぶった帽子の下から高橋達の方を見る小柄なダンサー、清水
清水(あれが生徒会長の高橋、隣にいるのが副会長、新垣だな…一番謎の多い二人だ…)

○夜道
黙って歩き続ける2人

徳永「・・・栄養失調」
須藤「あ?」
徳永「たぶんおっさんが倒れたのはそれじゃないかってさ」
須藤「誰がそんなこと」
徳永「マリマリだよ。保健の先生やってたんだから間違いないと思う」
須藤「…ざまぁねぇな」
徳永「俺が見てもわかった…相当なやつれっぷりだった」
須藤「興味ない。」
徳永「お前のことが心配で飯も食えねぇんじゃねえのか?肉じゃがとか作りにいったら」
バキッ!
徳永を殴る須藤。吹き飛ぶ徳永


孤島からの使者41


須藤「・・・偉そうなこと言うんじゃねぇ…俺はあいつを許さねぇ!」
徳永「おめぇな!」
胸倉をつかむ徳永
須藤「!?」
徳永「お前とおっさんとの間に何があったか知る気はねぇけど・・・恨んでるなら目の前で『ざまぁみろ!』って言ってやれよ!」

徳永の目から涙が流れる

徳永「いま俺にやったみたいにおっさん殴ってやれよ!やつれた顔が昔ぐらいパンパンになるぐらいにな!」
須藤「徳永…」
徳永「死んだらどんなに憎んでても罵倒できねぇし殴れねぇんだぞ!」
須藤「・・・おまえには関係」
徳永「大アリなんだよ!父ちゃんのいない俺にとって…おっさんは父ちゃんみてぇなもんだ!そんなおっさんが…おっさんが…」
膝から崩れて泣く徳永
須藤「ちっ…どいつもこいつも」
去っていく須藤
徳永「明日…!縁出川の河川敷に来い!一緒に行ってやるよ!」
徳永の声に反応することなく歩き続ける須藤


孤島からの使者42


○BAR Resonant Blue
道重「夏焼様…夏焼様…」
いまだに写真をくまなくチェックしている道重
道重(あのオーラからして不良なことは間違いないのに…どうしていないのかしら!?)

店に入ってくる光井
光井「うぃーす…おっ!見たことないダンサーやなー…どんな奴やろ?」
ダンサーを凝視すると険しい顔をする光井

光井「クマイ?・・・ナツヤキ?」

道重「夏焼様…えっ!?今あなた『夏焼』って言いませんでした!?」
光井に詰め寄る道重
光井「わっ、重さん!」
道重「やめて下さる!?その呼び方!」
光井「ああ、すんません!あの男が…」
ダンスが終わり拍手を浴びている清水を指さしひそひそ話をする
道重「…あの子が?」
光井「ええ」
道重「へぇ…」
裏にはけていく清水を追う道重
光井「…はぁ…びっくりした…ん?」

壁に貼られた写真のうちの1枚が目に留まる光井
光井「この子…かわいいやん」


孤島からの使者43


○BAR Resonant Blueスタッフ通路

清水(ああ・・・緊張したからおしっこしたくなってきた!)
ダンスが終わりトイレに駆け込もうとする清水
清水「うわっ!」
清水の前にぬっと大柄なジュンジュンが現れる
清水(確か…中国マフィアからの留学生ジュンジュン…ばれたか!?)

JJ「・・・(サッ」
無言でハンカチとペンをさし出すジュンジュン

清水「へっ?・・・サイン・・・ですか?」
JJ「・・・(コクリ」
清水「あ、ありがとうございます」
手を震わせながらサインを書く清水

JJ「・・・謝謝(サッ!」
ハンカチをもらうと素早いスピードで去っていくジュンジュン

清水「すごい速さだ…ああっ!おしっこおしっこ!」
再びトイレに向け走り出す清水


孤島からの使者44


○トイレ
清水「・・・ふぅ」
尿をすませる清水

清水(いろいろ情報が手に入ったなぁ…夏焼くん喜んでくれるかな…)

ニヤニヤした顔で手を洗い、顔を上げて鏡を見ると、背後にサングラスをした男が立っていた。
清水「はっ!?」
清水を羽交い締めにするグラサンの男

清水「うわっ!?何をするんだ!やめろ!やめろ!」
足をバタバタさせる清水
そのままグラサンの男がくるりと回れ右をすると目の前に道重が立っていた

道重「うふ!」
清水「あなたは…」
道重「あなた…夏焼様のこと知ってるでしょ?」
清水「な、なんのことですか!?離して下さい!」
道重「いいえ…あなたの顔に知り尽くしてると書いてありますわ」
清水「知りません!スタッフ呼びますよ!」

道重「仕方ないわ…強い殿方にしか使わないけど」
清水を抱きしめて耳元に顔を寄せる道重
清水「あわわ…何をするんですか!?」


孤島からの使者45


道重「・・・・・・(ボソボソ」
清水の頭を撫でながら耳元で呪文をボソボソ唱える道重
その声を聴いた瞬間に目がトロンとしてくる清水

清水(あれ…眠くなってきた…もしかしてこれは…
   前に調べたときにきいた…さい…みん…じゅ…)

目を閉じて首を落とす清水

道重「うふっ…久しぶりだけど楽にかかったわ。私が座ってた席まで連れてきなさい」
男「わかりました。さゆひめさま」
グラサンの男が清水を抱えて道重の後をついて行く

○BAR Resonant Blue 店内

いすにぐったりと座る清水
その周りに群がる亀井、田中、光井、そして道重。
亀井「あれ?こいつさっきまで踊ってた奴じゃん?」
田中「"さゆみん術"かけたってことは…こいつ、なんか格闘技でもやっとーとね?」
道重「知らない」
亀井「じゃあなんでかけたんだよ?」
道重「私の王子様のことを知ってるみたいなので…ペットにしようかと」
光井「王子様!?ペット!?なんか趣味悪ないっすか!?」
道重「なにか問題でも?」
光井「いいえ別に…俺はちょうどいい獲物見つけたからしらべてくるわ」
地下の階段へ歩いていく光井


孤島からの使者46


道重「じゃあ始めるわ…」
道重、ぐったりしている清水を背後から抱きしめ耳元でささやき始める
道重「『あなたは私…さゆ姫のことが大好きです。好きで好きでたまらないの』」
田中「いつ見てもキモいな」
道重「『あなたは大好きなさゆ姫から大事にされてるペット…さゆ姫の命令は絶対服従です…』はいっ!」

ビクンとなりながら目が覚める清水。しかし目が少しイっている

道重「質問よ…あなたが一番美しいと思うのは?」
清水「それはさゆひめデス」
道重「うふっ♪よろしい。ナデナデしてあげる♪」
清水「フフフフ…」
道重に頭を撫でられてデレデレ顔をする清水
道重「あなたはどこの誰なの?」
清水「べりーずこうこう2ねん、しみずさすけデス」
道重「あなたはどうしてここに来たの?」
清水「はい。もーしょうのじょうほうをてにいれるためにもぐりこんでキマシタ」
田中「なに?こいつ…スパイか?」
手に持った刃を清水に向ける田中
道重「大丈夫よ。この子はもう私の手の中にいるんだから」
亀井「ベリ高の情報屋ねぇ…リンリンみたいな奴か…あーハラ減ったからコンビニ行ってくる」
店を出る亀井


孤島からの使者47


○BAR Resonant Blue地下倉庫

ガチャ
地下倉庫の扉を開ける光井
光井「リンリーン!おるー?」

LL「いマスよぉー!」
地下倉庫の中にはいくつものモニターとキーボード、それに囲まれリンリンがいる

光井「この子のデータくれへん?」
先ほど見つけた写真をリンリンに見せる光井
LL「リョーカイデース!」
キーボードを巧みに叩くリンリン。端末を取り出し光井に渡す
LL「そのタンマツにこの子のプロフィールとケータイのGPSデータを
   入れておきマシタ!ドコにいるかすぐ分かりマス!」
光井「前にもやったからわかるて」
LL「ケントーをいのりマス!」
光井「相変わらず機械的なんやね…」


孤島からの使者48


○路地裏
コンビニに行く途中の亀井

久住「かーめーいーさん!」
亀井「はぁ…またあんたか…何度言ってもあんたには協力しねーよ!」
久住「ふーん。断るなら…腕ずくで了承を得るだけですよ…(パキパキ」
指を鳴らす久住

亀井(こいつ…高橋の次に強いらしいからまともにやり合ったら勝ち目ねーな…)

しばらく考え込む亀井
亀井「あ、そーだ!」
久住「なんですか?」
亀井「どっちが先に目当ての不良を狩れるか…勝負しようぜ!」
久住「勝負?」
亀井「ああ!ちょっと来いよ!」



孤島からの使者50


○BAR Resonant Blue

清水にいろいろを吹き込んでいる道重
道重「わかりました?」
清水「わかりマシタさゆひめさま」

亀井と久住が入ってくる
亀井が2枚の写真を取り一枚久住に渡す
亀井「ターゲットはそいつだ!お互いそいつを倒して大切にしてるもんを奪ってくる…どうだ?」
久住「おもしろそうですね…その勝負、乗ります!」
亀井「スタートは明日の放課後」
久住「分かりましたよ!…よし!」
小さくガッツポーズをして地下のリンリンのところへいく久住

亀井、久住が完全にこの部屋から出たことを確認すると清水に歩み寄る

亀井「なぁ?お前、こいつの情報しらねぇか?」
道重「ちょっと!私のシミハムちゃんを勝手に使わないで下さる?」
亀井「シミハム?」
清水「はい、ぼくはしみはむデス」
田中「ペットの名前やけん。シミズって名前とここに忍び込んできたネズミやからハムスターでハム…」
亀井「へぇー…そう。まぁいいじゃん!どれぐらいの知識か知りたいしさ。ちなみにこのターゲットはベリ高の生徒」
田中「…狙って選んだとね?」
亀井、その通りと言わんばかりにニヤニヤしながら写真をひらひらさせる
道重「しょうがないわね…シミハムちゃん、この写真の男のこと詳しく教えて」
清水「はい…わかりマシタ…」


孤島からの使者51


○キュー学近くのファミレス

中島とバイト終わりの岡井が話をしている
岡井「え!?お前もだったの?」
中島「『も』ってことは・・・岡井もナリか?」
岡井「ああ。サッカー部に戻れって言われた」
中島「昨日はうれしさのあまりよくわからなかったナリが…」
岡井「怪しいな…優しすぎるってのは…」

ファミレスに入ってくる矢島

岡井「あれ?矢島じゃん。どうしたの?」
矢島「中島君に呼ばれてね。なんだい用事って?」
中島「実は梅田さんのことで…」
矢島「…あいつがまた何かしたのか?」
岡井「まぁそうなんだけど、今度はいい意味でっていうか…」
矢島「?」



孤島からの使者52


○キュー学近くの小学校
萩原「・・・」
ジャングルジムの上にのり手紙を読んでいる萩原
梅田が萩原のもとによってくる
梅田「ここにいたのか…探すのに苦労したぞ」

手紙を急いで隠す萩原
萩原「…何の用でしゅか?」
梅田「お前には…隠してもバレそうだから言っておく」
萩原「なんでしゅか急に冷静になって」
梅田「…親父の元に行くことになりそうだ」
萩原「仕事を継ぐため…でしゅか?」
梅田「…まぁそういうことだ。だからお前がこれからキュー学の」
萩原「お断りしましゅ」
梅田「なんだと?」
萩原「俺は誰の指示も受けたくないでしゅし、するのも面倒でしゅ。おまけにモー商のこともありましゅし…」
梅田「モー商?なんだそれ?」
萩原「知らないんでしゅか?どおりで悪さをするとベリーズのせいばかりにしゅると思ったら」
梅田「だからモー商ってなんだよ!…ん?」
梅田のケータイが鳴る


孤島からの使者53


○キュー学近くの公園
シャドーボクシングをしている矢島
そこに梅田がやってくる
梅田「じっと待ってられねぇのかお前は」
矢島「ふぅ…大会も近いからね…」
梅田「それはご苦労なこって。で?話したいことって何だ?」
矢島「実は、中島君や岡井君から部活の復帰を許可したって話を聞いてね」
梅田「それがどうした?」
矢島「他にもいろんな子に配慮してるみたいだし、君らしくないなって思って。何かあったの?」
梅田「なんでもねーよ」
矢島「本当かい?」
梅田「本当だよ。っていうかそれだけか?」
矢島「…うん。それだけ」
梅田「ま、とにかくお前も部活がんばれよ」
矢島「ああ!試合、見に来てくれよ!再来週だからね!」
梅田「さ、再来週か…お、おう(そのとき俺いねーじゃん…)」
矢島「じゃあ!走ってくるよ!」
梅田「そっか…おい!」

矢島を呼び止める梅田

矢島「?」
梅田「なんか…モーショウとかいうのがうろついてるらしいから気をつけろよ」
矢島「それなら大丈夫!熊井君が退治してくれるから!えへへ!」
梅田「く、熊井がか…」
矢島「うん!じゃね!」
走り去っていく矢島
梅田「俺じゃ…ないんだな…」


孤島からの使者54


~翌朝~
○教室
嗣永「ねぇ清水くん?」
ボーッとしてる清水
清水(おかしいな…トイレでおしっこしてからの記憶がない…僕はどうやって家に帰ったんだ?)
清水「・・・」
嗣永「清水くーん?」
清水「ふぉえ?」
嗣永「徳永くん遅いね。寝坊かな?」
清水「あっ・・・ああ、なんか今日須藤くんを待つから休むって」
その内容が書かれたメールを嗣永に見せる清水
清水(このメールが来た記憶もないんだよなぁ・・・)

嗣永「須藤くんを・・・昨日あれからどうなったのかな?菅谷くーん」
机にプレゼントを置き考え込む菅谷
菅谷(どのタイミングで渡すべきか…絵の前で…美術館を出てから…味噌ラーメンが食べる前…)
嗣永「菅谷くん!!」
菅谷(それとも帰り際…)
嗣永「すーがーやくん!!」
菅谷「あっ!なんだった?」

嗣永「もう!みんな朝からボーッとしすぎーっ!」


孤島からの使者55


登校してくる熊井
熊井「うぃーす」
嗣永「おはよう熊井くん!」
熊井「おぅ。…なんか静かだな」
嗣永「徳永くんがいないから…」
熊井「なるほどな」

夏焼「毎日がこんなに穏やかな朝ならいいのにね」
いつの間にか席についていた夏焼
嗣永「夏焼くんおはよー!」
夏焼「おはよう…ところで清水くん」
清水「なに?」
夏焼「モー商の新しい情報はつかんだかい?」
清水「ああ!すごい情報だよ!実は…うっ・・・」
夏焼「?」

清水「ゲホッ!ゲホゲホッ!」
夏焼に咳を浴びせる清水

夏焼「うわっ…なんだいいきなり…風邪かい?」
清水「いやっ…そんなはずは…急に息が出来なくなって」


孤島からの使者56


~昨日~
道重、ぐったりしている清水を背後から抱きしめ耳元でささやく
道重「『あなたは人にモー商のことを話そうとすると、呼吸が出来なくなりますよぉ』」
~~~~
清水「あのね…ゲホゲホッ!ゲホッ!」
夏焼「ねぇ?僕をバカにしてるのかい?」
清水に詰め寄る夏焼
夏焼「何もつかめなかったんだね…」
清水「違うよ!ホントに…ゲホッ!ゲホッ!」
夏焼「…正直に『何も分からなかった』と言えばいいじゃないか」
清水「そんなはずじゃ…」

夏焼「そこまで『役立たず』だとはね…君にはもう頼まないよ」
清水「そんな…」

○授業中

清水(なんでだろう…モー商のことを話そうとすると息が出来なくなる…じゃあ…)
シャーペンを手に取りノートに文字を書こうとする清水
清水「ぐっ!!!うあっ!手がっ!!」
手を押さえて席から崩れる清水
~昨日~
道重、ぐったりしている清水を背後から抱きしめ耳元でささやき始める
道重「『さらにモー商のことを書いたりパソコンで打ったりすると、手に激痛が走りますよぉ』」
~~~~
嗣永「清水くんっ!どうしたの!?」
清水「・・・いや、なんでもない」
清水がチラッと夏焼を見ると冷ややかな目で清水を見ていた
清水「…すいません」


孤島からの使者57


~昼過ぎ~
○縁出川河川敷
須藤を待ちくたびれて大の字で昼寝をしている徳永

徳永をポンポンと叩く手
徳永「んっ?すどうかぁ?」

徳永の顔を覗き込んでいる大江
大江「風邪ひくでしょ。こんなところで寝てちゃ」
徳永「んぁ…マリマリかぁ…なんでここにいること知ってんの?」
大江「昼休み探してもいなかったから…熊井くんたちにきいたの。はい、お昼食べてないでしょ?あまりだけど。」

購買のパンを差し出す大江
徳永「おー!ありがと♪腹減ってたの忘れてた!」
大江「須藤くん…くると思う?」
徳永「わかんないけど…信じるしかないからなー」


孤島からの使者58


大江「ところで…それ、須藤くんにやられたの?」
須藤に殴られた頬を見て心配する大江
徳永「これ?大丈夫だよ♪」
大江「毎日毎日怪我してるじゃない…」
徳永「でもこうやって生きてるからいいじゃん!ね?」

大江「・・・(ムッ」
急に怒った顔をして立ち去ろうとする大江

徳永「えっ!?俺なんか悪いこと言った!?」

立ち止まる大江
大江「お願いだから…あんまり無理しないで…」

徳永「あのさ先生…」
大江「だから…もう先生じゃありません」
徳永「あのねマリマリ、俺ずっと喧嘩したり殴りあったりで生きてきたから何が無理なのか分かんないんだよねw」
大江「・・・」
徳永「もし、今やってることが無理なことなら…もうちょっとだけやらせて!お願い!」
大江「…仕方ないわね。」
徳永「ありがとう!マリマリ大好き♪」


孤島からの使者59

○美術館

絵の前に立つ菅谷と鈴木
絵の下には作品名と「鈴木愛理」という名前が、金賞の証である金の札が貼ってある
菅谷「夢…叶ったね!」
鈴木「うん…」
菅谷「やっぱり色使いがうまいよ鈴木さんは。」
鈴木「ほめないで下さい…恥ずかしいです…」

無意識に手をつなぐ二人

鈴木「でも絵そのものは菅谷くんの方が上手ですよ…今年も菅谷くんが出してたら負けてたかも…」
菅谷「そうかな?・・・ホントだ。誉められると恥ずかしいな…へへ…」
鈴木「フフ…」


孤島からの使者60

○マンガ喫茶

マンガを読んでいる須藤。
須藤「・・・」

徳永の声『明日…!縁出川の河川敷に来い!一緒に行ってやるよ!』

読み終えた本を戻しに行き、そのまま出口へ行こうとする
須藤「・・・ハァー」
立ち止まり考え込んだあと本棚に戻り別のマンガを手に取る

ヴーン!ヴーン!
須藤の携帯がバイブでなる
画面には【和田】と表示されている
須藤「・・・チッ!」
切るボタンを押し保留にした後そのまま電源を切ると席につきマンガを読み始める

○スーパー
買い物中の和田
ケータイ『ただいま、電話に出ることができません』
和田「はぁ、出ないか…肉じゃがの材料のことでききたかったのに…」


孤島からの使者60


○美術館前
プレゼントを渡すタイミングを考えてそわそわする菅谷

菅谷(今渡しても大丈夫だよな…)
菅谷「あのさ…」

鈴木「あっ!!」

菅谷「どうしたの?」
鈴木「梅田くん!」
菅谷「うめだぁ!?」

大理石の階段に暇そうに座っていた梅田
鈴木の声に振り向く
梅田「お、おぅ…」
鈴木「わざわざ来てくれたんだ!」

梅田「まぁな…良かったじゃん。賞取れて」
鈴木「ありがとう!」
菅谷(ただ祝いに来ただけなのか?あやしい…)


孤島からの使者61


梅田「ああ、あとこれ…」
紙袋を差し出す梅田
鈴木「なんですか?」
梅田「お、お祝い?」

菅谷(えっ!?プレゼントだとぉ!)

袋の中をのぞく鈴木
鈴木「私が欲しがってたポーチじゃないですか!?」
うれしそうに袋から取り出す鈴木

梅田「話してたの思い出してな」
菅谷(はぁっ!?すげーブランドのじゃん!!!)
鈴木「でも…これすごく高くなかったですか!?」
梅田「安いもんだよこんぐらい」

菅谷(安いって、俺のやつの10倍以上するじゃないか!かなわねぇ…渡しにくくなっちゃった…)
鈴木の横でへこむ菅谷


孤島からの使者62


菅谷の存在に気づく梅田
梅田「ん?ほぉーおまえが菅谷か…」
菅谷「…お、おぅ」
梅田「へっw噂以上にショボいなw」
菅谷「なんだよ…」
ガッ!
いきなり菅谷の胸ぐらを掴む梅田
菅谷「ひっ!」
梅田「貴様…愛理泣かしたら殺すからな…」
鈴木「ちょっと…やめてよ梅田くん…みんな見てるし」
一瞬びびった菅谷、何かを感じ取ったのか笑みを浮かべる
菅谷「やっぱり…徳永くんの言うとおりだ…」
梅田「あ?」
菅谷「おまえ…なんか焦ってる…なんか隠し事してるんじゃない?」
梅田「うっ・・・」
菅谷を掴んでいた手が弱まる
鈴木「えっ…どういうことですか?」
菅谷「いいよ…行こ、鈴木さん」
鈴木「は、はい…」
取り残される梅田
梅田「焦ってなんか…ねぇよ」


孤島からの使者63


~放課後~
○校門

帰る夏焼
熊井「おい夏焼ぃ」

校門で待ちかまえていた熊井
夏焼「なんだい熊井くん?僕に用?」
熊井「俺は別にいいんだけどな…」
熊井の背後からひょっこり顔を出す嗣永
夏焼「嗣永?どうした?」
嗣永「今朝、夏焼くん…清水くんにひどいこと言ってたから注意しようと思って…」
夏焼「あのことかい?正直に『役立たず』に『役立たず』って言っただけだけど?」
熊井「そこまで言う必要はないだろ…」
嗣永「そーだそーだ!」
夏焼「・・・キッ!」
嗣永をにらむ夏焼
嗣永「ササッ!」
ビビって熊井の背後に隠れる嗣永
夏焼「用は済んだ?僕は忙しいんだよ…じゃあね」
お迎えの車に乗り込む夏焼
熊井「…気が済んだか?」
嗣永「うん・・・夏焼くん、なんかすごく怒ってるね…」
熊井「ま、いいか…ベリフィー行くぞ」
嗣永「うん…」


孤島からの使者64

○車内
バックミラーに映る夏焼の顔を見る運転手
運転手「雅様…なにかご機嫌が悪いようですが?」
夏焼「…ちょっとね。いつもと様子がおかしい奴がいたから」
運転手「それは…ご病気か何かですか?」
夏焼「…さあ。でも…」
運転手「でも?」
夏焼「なにかおかしなことに首を突っ込んでそうでね…」

運転手「お珍しい…ご心配なさってるんですか?」
夏焼「…うるさいなぁ。クビにするよ?」
運転手「ほほほw怖い怖いwこれは失礼しましたw」
夏焼「もう…」

手帳にしおり代わりに挟んである折り鶴を見る夏焼
夏焼「・・・」


孤島からの使者65


○ラーメン屋
メニューを待つ菅谷と鈴木

鈴木「ごめんね…菅谷くん、梅田くんがあんなことして」
菅谷「ううん!気にしないで!!ところで…鈴木さんはここの近くで食べに行きたいところある?」
鈴木「べ、別にないですよ!」
菅谷「遠慮しなくていいよ!せっかくおいしいものが並んでるところに来たんだし…」
鈴木「ここだけで十分ですよ…」
菅谷「僕だけ好きなもの食べるのもアレだからさ…ほらデザートとか?」
鈴木「いいです。あんまりここら辺のこと知らないし…」
菅谷「そう…あっゴメンちょっと…」
席を立つ菅谷
鈴木「はぁ…」
菅谷が席を立った後、ストラップのカッパを見て憂鬱な顔をする鈴木


孤島からの使者66


○トイレ
おしっこをしにきた菅谷
菅谷(やべやべ…緊張してしたくなっちゃった)
後を追うように一人の男が菅谷の横に立つ
菅谷(はぁ…プレゼント…なんか渡しそびれちゃったな)
光井「ブッw」
突然吹き出す横に立った男、光井
菅谷「んっ!?」
光井「プレゼントぐらいポーンと渡せばいいやんw」
菅谷(…なんだこいつ)
光井「ああ、気にせんでええよ!ただの独り言」
菅谷「は、はぁ…」
済ませて洗面台に行こうとする菅谷
光井「あーそうそう」
菅谷「ん?」
光井「おまえと一緒にきたあの子、この近くの河童堂に行きたいらしいわ」
菅谷「河童堂?」
光井「だまされたと思って行ってみ?」
菅谷「はぁ…」

孤島からの使者67


○ラーメン屋店内
不思議な顔をして戻ってくる菅谷
鈴木「どうしたんですか?」
菅谷「・・・あのさ、このあと河童堂行ってみない?」
鈴木「うぇっ!!?ホントですか!!!?」
立ち上がり店内に響きわたる声で叫ぶ鈴木
菅谷「え!?…まぁ…」
鈴木「すっごく行きたかったんですよ!!」
菅谷「そうなんだ…っていうかあったなら早く言ってよぉ」
鈴木「ごめんなさい…菅谷くんには行きにくいと思ったから」
菅谷「へ?」


孤島からの使者68


○ダンス部部室
清水「今日の練習はこれまでにしまーす!」
部員たち「お疲れさまでしたー!」

部員Aこと勝山以外の部員はぞろぞろと帰って行く

清水「…じゃあ勝山くん!」
勝山「はいっ!」
清水「みっちり個人練習しようか!」
勝山「よろしくお願いします!!」
清水「じゃあ、どこからやりたい?」
勝山「えーっと中盤のソロのところを中心に…」
清水「うんうん!」
ピリリ!ピリリ!ピリリ!
清水のケータイがなると清水の表情が無くなる
~昨日~
ピリリ!ピリリ!ピリリ!
道重「『この着信音がなったら私からのメールよ。どんなことがあってもメールに書いてあるところに来るように』」
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勝山「あと終盤の…あれ?キャプテン?」
勝山の話を無視してメールを読んでいる清水
清水「ようじおもいだしたかえる」
勝山「えっ!?そんな!昨日約束したじゃないですか!!」
清水「しらないよそんなの・・・ばいばい」
スタスタと帰る清水、取り残される勝山

勝山「キャプテン…」