PCP -完全犯罪党-

PCP -完全犯罪党-(ピー・シー・ピー かんぜんはんざいとう)


服部のアドバイスをもとにサイコーとシュージンが手掛けた2人の12番目の作品。PCPは「Perfect Crime Party」の略。初期タイトルは「完全犯罪クラブ」であったが、同名の映画があるため改称された。話数の単位は「CRIME○」。
服部を一日尾行した経験からシュージンが考え出した作品であり、本当に些細でバカらしい悪戯を、如何に「完全犯罪」に仕立て上げるかを実行する小学生を主人公としている。「犯罪」をテーマとする邪道の作品でありながら、服部が示唆する「シリアスな笑い」も取り入れている。主人公は道本真(どうもと まこと)と徳長実(とくなが みのる)の二人で、二人の名前を合わせると道徳と真実となる。名前の由来は「犯罪とは敢えて真逆の意味の言葉を使うことで、正義の主人公っぽくなる」というシュージンの案から。ヒロインは、計算力がズバ抜けていて推理小説好きで推理力もある安之城舞(あんのじょう まい)。ライバルキャラは明智(あけち)。
「CROW」や「+NATURAL」と競える作品かどうかという点で、編集長は「無理だ」と判断したが、他の班長らの気づかいもあり、連載が決まった。連載1話目のアンケートでは初連載時の「CROW」や「+NATURAL」を上回る422票という驚異的な数字を叩き出して1位になり、編集部を騒然とさせた。尚、この連載を以て亜城木夢叶の担当が再び服部哲となる。
連載決定後、編集長から「25話までに『CROW』や『+NATURAL』に匹敵する人気が出なければ打ち切る」との条件を提示されており、様々な戦略を駆使した末、規定話数ギリギリで「+NATURAL」を追い抜き、連載の座は守られた。また、小説化、ドラマCD化の話も持ち上がり、ドラマCDの安之城舞役の声優はサイコーとシュージンの要望通り亜豆に決定した。しかし、「犯罪」をテーマとしたこの作品を、「子供が真似をする」として保護者から苦情が寄せられているため、アニメ化は見送られている。
最終更新:2011年03月12日 20:48