本研究では、障害のある子どもが教育にアクセスするための重要なツールとなるICTの活用に向けて、その中核となるデジタル教科書・教材の活用についてのガイドライン(試案)を作成し、併せて、ICTを活用した教育の改善について必要な基礎的情報収集を行います。
研究の進め方としては、早急にガイドラインを策定する必要があるデジタル教科書・教材に関する研究と、それ以外のICT活用に関する研究を並列的に進めることとします。それぞれの研究は以下のとおりです。
海外の先進的な事例調査、国内のアンケート調査、関係者との協議を行うことにより、障害のある子どもに対応するデジタル教科書・教材のガイドライン(試案)を作成します。
先進的な学校への実地調査、学校、大学等からの研究協力者との研究協議等により、各障害におけるICTの教育的活用の内容や方法、ICTを活用した授業改善、ICTを活用した特別支援教育の専門性の向上に関する情報を収集・分析し基礎的な資料をまとめます。
本研究の成果物としては、以下の2点について取りまとめます。
(1) デジタル教科書のガイドライン(試案)
(2) 特別支援教育におけるICTの教育的活用の内容や方法・授業改善・特別支援教育の専門性の向上に関する基礎的な資料
これらのうち、(1)のガイドライン(試案)については、教科書・教材を開発する関係機関等への情報提供も行います。
最終更新:2011年06月25日 14:05