迷コマンダーのマナー講座

・始めに:迷コマンダーのご挨拶。

 諸君、紅茶とプリンは行き届いただろうか?では、今回の趣旨たるマナーとエチケットに関するブートキャンプを始めさせて頂こう。
 ブートキャンプなのにダンベルの一つも無い?
 いいかな。マナーは筋肉の問題ではない。勿論ゲームに関する熟練度でも才能の有無でもなく。心がけの問題だ。
 私の口調が気になる?
 それは失礼。最近英国ルートを開発中なのでつい混じってしまう。
 断っておくと、私は英国紳士でもなんでもない。どちらかと言うとアメリカ海兵隊のノリが大好きだ。ハートマン軍曹は心の師と仰いでいる。彼は素晴らしい。

 さて、今回はマナーとエチケットについて話させて貰うが、先に持論であり極論を言わせて貰おう。

 マナーやエチケットは他者に対する施しでも見得でも無く、自分を護る盾であり鎧。そして状況を良くする戦闘爆撃機(ヤーボ)のようなものだ。

 言葉だけでは判り辛いので実例をあげていく。



・あなたの身を護り助けるマナーとエチケット

 もしも君が小隊(プラトーン)を組むと仮定して。
 延々と味方の援護が薄い、重戦車が後ろから出てこない、あいつTierTOPの重戦車なのにAFK(離席)してやがるなど、愚痴をブローニング機関銃のように連射する人物と長く付き合いたいと思うだろうか?
 私ならばむしろ「くそくそくそ、敵が撃っても撃ってもきやがる!」やら「もう駄目だ助けて誰か助けて、ママー!」やらVC越しに心地よい絶叫を上げてくれる人を選びたい。

 誰かを不快にさせる言動を慎むという事は、自分に対する好感度を下げないという事だ。
 誰かに好かれる為には嫌われないような行動を心がけるのが大事である。

 また、エチケットについても。
 取り立ててみるところもない口だけの人間と口論して、差別的な発言等でアカウント停止、またはアカウント剥奪(BAN)されて喜べる方はいるだろうか?
 いや一部には後ろ暗い快感で悶える事が出来る特殊な方もいるだろうが、私を含め大部分は違うと信じている。
 ヒートアップしている人間に付き合うよりも、余所見して本でも片手に「はいはいワロスワロス」とスルーする事をお勧めする。
 戦闘開始直後にちょっと戦車がこすれた程度で「F u(Fuck youの省略系)」と言ってくる人も割といる。そんな時は「OH yes.fuck my ass....Plz so soft(うん、私のお尻でよかったら…でも優しくしてね)」とでも答えよう。
 きっと周囲の笑いも取れるし、それ以上無駄な口論をするよりは健全だ。

 エチケットとは他人に対する配慮という面ばかり重視されがちだが、エチケット違反を武器にされない為の防御策として十分すぎる効果を持つものである。


*
  • 愚痴を減らす為なら修羅となれ。
 WoTで味方が圧倒的な速度で爆散していくシーンはもう皆さんも何度も体験しているだろう。
 そこで「すぐに溶けやがって、あの役立たずのNoob共め」などと口走った所で、あなたの胸に溜まった不満は解消されないし、それを聞いている仲間もたまったものではない。
 故に暴論といわれようとも、私はこういわせて貰いたい。


 味方がやられるのが早いのではない、あなたが敵を倒すのが遅いのだ。


 反論したい気持ちは良く判る。
 あの理不尽感をさらに自分のせいにするなんてドMか?と言いたくなるのも判る。
 AT-2やT95で最後に孤立して軽戦車に嬲られまくった挙句に爆散した経験もあればなおさらだろう。
 だが、一つ考えてみて欲しい。
 味方が弱すぎたんだと、愚痴を言ってもどう直しようもない状況はもうそれ以上対処のしようがない。
 しかし、あなた達は努力すればもっと頑張れる。
 「今回は負けてしまった、まだまだ力不足だな、もっと頑張ろう!」と小隊3人で言い合う方がまだ前向きではないだろうか。

 なので私は愚痴を垂れ流す位なら修羅になれと常々言っている。
 1人なら15台壊せ、2人なら8台と7台ずつで大丈夫だ、小隊上限の3人なら1人たった5台壊すだけで勝てる。何て楽なのだろうと。
 私には1戦闘で15台破壊できた経験はないが、心がけは大切だ。
 「どんなTierの高い強力な戦車でも、小隊員以外はカカシだと思おう」
 「愚痴は小隊で15台破壊してもなお負けた時に取っておこう」
 無茶を言っているのは判る。しかし小隊全員で愚痴の交換をしても不毛なのだ。



・戦犯など存在しない。

 日本人が対人系のゲームをしていると、戦犯という言葉を良く耳にする。
 私はこの言葉が非常に好きになれない。
 「○○が戦犯だ」という事は、チームに15人いる中の1人を指差して、残り14人分の責任をまとめて背負わせる行為である為だ。
 確かに誰かに責任を負わせれば自分の気は楽になるだろう。しかし、あなたがWoTを続けていくならば、それは決して他人事ではないのだ。
 誰にだって調子の悪い時、不運な時だってある。
 IS-4に乗っていて不意に遠距離から撃たれた砲弾で弾薬庫が爆発する事だってある。
 E-75で移動中にどこからかスポットされてSPGの集中砲火で開幕に溶ける事もある。
 何か実感がこもってないか?という意見はこの際スルーするが、あっさりやられて落胆しているあなたに対してチームメンバーに「この試合で負けたらお前の責任な」と言われて、心地よい気持ちになるだろうか?
 誰かを戦犯扱いしないという事は、イザという時に自分が戦犯扱いされない為に大事な事である。
 誰かを戦犯扱いするという事は、些細な事で自分が同じ扱いを受けるという事である。



・結論:自分の身を護るマナーやエチケットとは

 情けは人の為ならず。自分の為に他人に情けをかけるという日本の諺の通りである。
 誰かを不快にさせないように気をつければ、あなたの味方やあなたに好感を持つ人は増えるだろう。
 エチケット違反を武器にされないように言動に気をつけていれば、理不尽な目に合う事も少ない。
 所詮ゲームと言う方もいるだろう。だが、その人にはこう言いたい。所詮ゲームだからこそ心地よく遊べる方がいいだろうと。
 真剣にゲームを楽しんでいる方もいるだろう。だが、ピリピリと空気悪いよりは真剣な上で余裕を持って、楽しくプレイできる方がいいのではないだろうか。

 誰かの為ではなく自分の為にマナーやエチケットを護り、戦友と笑いながら良い空気の中で快適なWoTライフを過ごしたいものだ。
最終更新:2013年04月05日 20:27
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。