1.目的
 日本三大松原の一つである陸前高田の高田の松原7万本の木が津波により流され、市内各所に散乱している。多くの国民に愛されてきた松の木を、産業廃棄物として無駄にすることなく「薪」に再利用し、自然への畏敬の念を高めると共に、全国に「復興支援“薪”」として販売し、収益を“高田の松原”復興支援資金の一部とする。
また、併せて復興活動に於いて排出される産業廃棄物の内、流された松の木以外の木質資源も復興支援“薪”やチップ及び建築用材として再利用する。

2.事業内容
 岩手県内の薪製造業者の協力の元、被災地の高田の松をはじめとした倒壊樹木や塩害立木ならびに津波により散乱している木材を薪に加工し、復興支援“薪”として販売(非営利事業)し、収益を復興支援金として地元に還元する。
木材の回収・運搬・保管及び薪加工作業は原則としてボランティアによって行う。

3.期待される効果
 被災地に大量に散乱している高田の松をはじめとした倒壊樹木や塩害にあった立木及び倒壊建物などの木質資源の撤去・回収作業を行うことによって復興作業の一助となり、さらに復興支援「薪」として販売することによって産業廃棄物を復興資金に変換できる。
またボランティアによって作業が行われること事で、被災地に撤去作業、復興資金をもたらすという実質的利益以外に精神的援助の効果も期待される。

4.事業主体
 主管 NPO法人ふくい災害ボランティアネット(チームふくい参画団体)
 共催 チームふくい(福井県災害ボランティアセンター連絡会)

5.協力(5/9現在)

6.連携

7.課題(5/9現在)
  • 木質資源の成分分析を行う
    →4月25日福井県工業技術センターに依頼済み。(倒壊樹木、家屋・塩害樹木の3種類)
  • 長期活動可能なボランティアの確保
  • チェーンソー・薪割りボランティアの確保
  • 重機ボランティア(回収運搬作業)の継続的活動の確保
  • 輸送ボランティアの確保(薪などの配達ボランティア)
  • 薪保管場所の確保
  • 薪以外の活用法を検討
最終更新:2011年05月13日 21:24